世界をかける樹(凍結)   作:月見草クロス

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キャラ増えるから大変だよ…………


王選開始のゴングがなる

到着してから結構たったがまだ始まらねぇ…………

 

早すぎた。何より早くついた。

 

飛んだせいで走るより30分近く早くついたそうだ。

 

しかし、騎士は騎士の定位置があり、そこに座っておけと言われ、その席に向かった。

 

既に一人、来ているようだ。

 

「君は?」

 

クロス「こっちのセリフだ」

 

見る限りのイケメン。背も高く、スタイルもいい。少し紫がかった髪、目はこちらを見定めているような感じ。

 

「私はアナスタシア様一の騎士、ユリウス ユークリウス」

 

クロス「なるほどな。お前が噂に聞く『最優の騎士』様か。俺はエミリア様の一の騎士、クロスキラスカーレット。よろしく」

 

ユリウス「よろしく………などと言われる筋合いはない。私と君は敵同士だ」

 

あ、こいつ。融通効かないめんどくさいタイプか。

 

クロス「ま、そうだな」

 

しかし最優の騎士と聞くがこいつ、俺ほど強くはなさそうだ。

 

「久しぶりだね。ユリウス」

 

どうやら次が来たらしい。

 

「君のことは噂に聞いてるよ。クロスキラスカーレット」

 

燃えるような赤い髪、溢れ出る好青年の雰囲気。そして只者ではない強さを感じる。

 

聞かなくてもわかる。『剣聖』ラインハルト ヴァン アストレア。

 

クロス「ラインハルト。お前のことはスバルに聞いてるよ。よろしくな」

 

ラインハルト「よろしく」

 

 

「3人とも~、フェリちゃんが来たよー」

 

むむむ…………こいつは1回屋敷に来たな。

 

少し浮かれた喋り方に猫耳。青の魔術師、フェリックスアーガイルか。

 

フェリス「お!!クロスんも久しぶり」

 

クロス「相変わらずだな、フェリス」

 

ほんとに相変わらずだ。こういう場なんだから少しテンションはかんがえろよ。

 

 

そしてなんだかんだで最後の騎士も遅れてやってきた。

 

「おー、ここに座ればいいのか?」

 

軽いな。こいつもこいつで場をわきまえろ。

顔にはカブトをつけているのが目立ちすぎる。

 

「俺、アルデバラン。気軽にアルって呼んでな。羽の生えた兄ちゃん」

 

クロス「ん?俺か?俺はクロスキラスカーレット。よろしくな、アル」

 

やっと揃ったな。騎士。

 

ん?今、スバルが見えなかったか?気のせいか………

 

 

順番が回り、ステージに登って気づいた。スバルの野郎、いるな。ロズワールの隣でロズワールと話しているらしい。

レムが甘やかしたんだろうか。

 

ちなみに他の騎士や候補者の発表は素晴らしいものもあったが何とも言えないものもあった。クルシュは竜との契約を解約するというし、プレシラは自己満神だがカリスマ性。アナスタシアは国が欲しいと言った。皆が皆、すごいな。

 

エミリア「お初にお目にかかります、賢人会の皆様。私の名前はエミリア。家名はありません。ただのエミリアとお呼びください」

 

まっすぐとした声。練習しただけあってか緊張もないな。

 

クロス「そして、エミリア様の仮騎士。クロスキラスカーレットです。よろしくお願い致します」

 

賢人会の皆様は俺のことを見て顔をしかめる。

 

「スカーレット?そのような家名は聞いたことがありませんね」

 

クロス「当たり前です。吸血鬼ですから」

 

すると次はざわめきが起こる。

 

クロス「しかし、家系はとっくの昔に離れ離れになって、途方にくれていた所、ロズワール邸で拾われ、こうしてここにいる」

 

「なぜ彼を騎士にしたのです?それに銀髪のハーフエルフなるものを王選候補者とし、何のつもりなのです!!ロズワール様」

 

ロズワール「ボルドー様、何のつもりとは?」

 

ボルドー「汚らわしい。銀髪の半魔など、王座の間に入れることすら…………」

 

クロス「少し黙って頂こうか」

 

ボルドーと呼ばれた禿頭の老人は額に青筋を浮かべながらそう吐き捨て、エミリアを射抜くような目で見るのでそのセリフを遮る。

 

クロス「それはつまんねぇな。人のことをけなすばかりじゃ楽しく生きれない」

 

ボルドー「君は死にたいのか?」

 

クロス「こっちのセリフだ」

 

すると次は俺の方を射抜くように見つめてくる。

 

ボルドー「命がいらないようだな」

 

クロス「俺は公平に扱わないならこの国を滅ぼす」

 

自身満々にそう吐き捨てる。

 

ボルドー「そのような事が………」

 

クロス「できるかできないかは分からないだろ?公平に扱うだけだ。簡単だろ?」

 

エミリア「彼の言う通りです」

 

今まで声を潜めていたエミリアが口を開いた。

 

エミリア「私は公平であること、ただそれだけを望みます」

 

クロス「あ、ひとつ言うがこの国を滅ぼせるのは俺だけじゃない」

 

その言葉に皆、顔をしかめる。

 

クロス「永久凍土の、終焉の獣」

 

『やっと呼んでくれたね。よくも僕の愛娘をけなしてくれたね』

 

怒りにまみれた中性的な声。

 

『ただのニンゲン風情が言いたい放題してくれたものだ』

 

パック。もう1人の切り札。いや、1匹か?

 

クロス「まぁ、殺されたければ来な。苦しまないようにはする」

 

「ふっ………ハッハッハ」

 

あ、バレたかも。

 

「新胆縮み上がる、面白い趣向だったと言っておきましょう」

 

クロス「ロズワール様、ばれたみたいだけど」

 

ロズワール「あちゃーぁ、自信あったのに……傷付いちゃうなーぁ、もう」

 

何がなんやら。という雰囲気になったので説明してやる。

 

クロス「これがエミリア陣営の演説の形だ」

 

スバル「え?ただ力を見せつけるための芝居だったの!?」

 

素っ頓狂なスバルの声。というかよく黙ってたな。

 

クロス「そういう事だ、スバル。この場の皆様。申し訳ない。ただ、言ったことは本当だ。ほんとに滅ぼしちゃうよ?」

 

そう吐き捨てた。

 

エミリア「我々はたとえ出場不明の吸血鬼であれ、銀髪のハーフエルフであれ、公平に見て欲しい。そのためだけに脅迫をしているのです」

 

ボルドー「…………」

 

何んとか黙ってくれたな。

 

クロス「ちなみにだが今、そこにボルドー様が存在できているのはエミリア様の温情。それでも王選候補者に相応しくないと?」

 

ボルドー「………先程の非礼を詫びよう。非礼を謝罪致します、エミリア様」

 

敬意を示す最敬礼をとってくれた。これで何とかなったな。

 

クロス「ま、ひとつだけ言い残すとすれば…………」

 

最後にひとつ言いたくなった。

 

クロス「俺は仮騎士。本当の騎士じゃない」

 

「そうですか。では、ありがとうございました」

 

司会の老人によって続きを言えなかった。が、本人は理解してくれたようだ。

 

ここからは俺がいると邪魔だな。

 

あとは頼むぜ。本当の騎士、ナツキ スバル。

 

俺は皆の声を無視してその場を去った。

 

 

次回!!

何やかんやで屋敷に戻ったクロス。しかし、またもやつが動き出し…………

 

 

ジゴクガハジマル




あ、言い忘れたけど今回はゲストいないんだ。ごめんね。
と、言うわけでシーユーネクストタイム!!
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