この作品のUAが5000を超えていた事に驚きました。
これからも頑張っていくのでよろしくお願いします!
それではどうぞ!
少年がいなくなった後の少女の家族は静まり返っていた。少女は心を閉ざしてしまい、学校にも行かず家に引きこもってしまい、親や周りの人達となるべく関わらないように過ごしていた。
そんな少女を誰よりも心配していたのは幼稚園の頃からとても仲の良かった2人の幼馴染だった。1人は好奇心旺盛の元気な子で、もう1人は天然でおっとりとした子だ。2人は少女を励まそうと少女の家へ出向いて会おうとするが、少女は心を閉ざしたまま部屋から出て来なかった。そこで夢が途切れて僕は目を覚ました。
部屋のカレンダーを見て今日は何か予定があったかを思い出していると、昨日あった千歌ちゃんからの電話を思い出した。
〜昨日〜
「もしもし祐君?」
「どうしたの千歌ちゃん?」
「明日は果南ちゃんも祐君も忙しいの?」
「僕は用事があるから忙しいけど姉さんはダイビングのお客さんがいないと空いてると思うよ。」
「じゃあ今の地点でのダイビングの予約は無いの?」
「ちょっと待ってね、今確認するから。・・・・・・うん、この日はまだ予約は入ってないよ。」
「ホント!じゃあ明日、曜ちゃんと桜内さんを連れて遊びに行っていい?」
「いいけど何でダイビングの予約を気にしていたの?」
「実は、桜内さんに海の音を聴いてもらおうと思って、ダイビングなら海の音が聴こえるかもって思ったの。」
「なるほど。そしてダイビングをするには姉さんがいないとダメだからだね。分かった、じゃあ姉さんには僕から伝えておくよ。」
「ありがとう!じゃあ明日行くからね、お休み!」
〜現在〜
今日は千歌ちゃん達が家に来るけど別の用事があるため、千歌ちゃん達の事は姉さんに任せて僕はペンダントを持って家を出た。
家を出た僕が向かったのは内浦にある港。そこにはある慰霊碑が立っている。その慰霊碑には(嵐のクリスマスイブ)と刻まれていた。
嵐のクリスマスイブ、それは数年前に駿河湾近くの太平洋で、ある大型客船が真夜中に突然の天候不良で沈んだ事故の事である。救出された乗客、乗務員はいるが、中には未だに行方不明な人も多数いる。それ以降、内浦では二度とこんな事が起こらないようにとこの慰霊碑を建て、今では海に出る人の安全を祈る石碑となっている。
僕は毎月、クリスマスイブと同じ日になるとこの慰霊碑にサネカズラの花を供えている。サネカズラの花言葉は(再会)。夢に出てくる少年と少女がまた会えるようにという思いを込めて花を供え、持って来たペンダントを首から下げて手を合わせた。
手を合わせ終えて家に戻ろうとすると、
「偉いのう。毎月毎月花を供えに来て。」
と近くを歩いていたご老人に声をかけられた。
「そんな毎月花を添えるなんてお前さんともう1人位じゃよ。」
「僕と同じような人がいるのですか?」
「そうじゃ。お前さんと同じように毎月、供えとる女の人がいるんじゃよ。多分大学生位の子かな。その人は花を供えた後に、決まって悲しい顔になってるんじゃよ。」
「へ~そうなんですか。一度は会って話してみたいですね。」
と言って僕はご老人と別れて家に帰った。
家に帰ると、姉さんがダイビングの後片付けをしていた。
「ただいま、姉さん。」
「おかえり、祐。」
「千歌ちゃん達はもう帰っちゃったの?」
「うん。梨子ちゃんが海の音を聴けたから千歌や曜は凄く喜んでたよ。私も力になれたみたいだし嬉しかったよ。」
姉さんはそう言っているが、何処か上の空のようだった。
「姉さんどうかしたの?」
「・・・うん。ちょっと昔の事を思いだしちゃってね。3人が喜んでるのを見てると、ダイヤと鞠莉と過ごした日の事を。」
「・・・そうなんだ。やっぱり戻りたい?あの頃に。」
「戻れるなら戻りたいよ。でもそれはもう出来ない事だよ。あんな事があった以上、私達はもうあの頃には戻れない。」
そう言って姉さんは家の中に入っていった。
次の日、学校で千歌ちゃんは梨子ちゃんが作曲してくれると聞いてとても喜んでいた。そしてまた次の日には千歌ちゃんのスクールアイドルに梨子ちゃんも入った。
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