本当は今日の朝に投稿する予定だったのですが、遅くなってしまいすみません。
それではどうぞ!
昼休み、昼食を食べ終えた僕は屋上へ向かった。晴れの日の屋上は、風が通っていてとても心地よく感じるので、僕はいつもそこで次の授業が始まるまで昼寝をしている。
屋上へ上がると、いつもは誰もいない筈なのだが、今日は珍しく人が複数人来ていた。よく顔を見ると、千歌ちゃん達スクールアイドル部がダンスの練習をしていた。
千歌ちゃん達の邪魔をしちゃ悪いので、屋上から立ち去ろうとすると、
「あっ!祐君!」
と千歌ちゃんに見つかってしまった。千歌ちゃんの声に続いて、他の4人も僕の存在に気づいた。
「祐君も屋上に来ていたんだ。ところで何をしに来てたの?」
曜ちゃんが尋ねてきた。
「僕はいつも昼休みにここへ来て昼寝をしているんだよ。でもそれも今日で最後かな」
「もしかして祐さん。最後というのはルビィ達が来たからですか?」
ルビィちゃんが申し訳なさそうに尋ねてきた。
「いいや、そういう訳じゃないよ。昼寝なんて屋上じゃなくても出来るし、元々誰かが使い出したら僕は離れる予定だったしね。それよりも、今はダンスの練習をしていたの?」
暗そうな雰囲気になりそうだったので、僕は話題を変えてみた。
「うん!ルビィちゃんも花丸ちゃんもまだ仮入部だけど、正式に入部して欲しいから早速練習してるの。よかったら祐君も見ていってよ」
「うん、いいよ。特に何もする事はないからね」
こうして僕は、スクールアイドル部の練習を見学する事にした。
練習風景を見てみると、曜ちゃんがリズムをとって皆がそれに合わせて踊っていた。それにしても、練習をしている時の皆はとても笑顔で楽しくやっていた。仮入部の2人を見てみると、ルビィちゃんは憧れのスクールアイドルの練習が出来る嬉しさがこっちにも伝わって来るような感じして、花丸ちゃんはルビィちゃんをスクールアイドル部に入部させるために自分も着いてきたと言ってたけど、運動が苦手と言いながらも踊っている時は苦手には見えないような笑顔だった。
やがて練習が終わり、皆が教室に戻る中、僕も戻ろうとすると花丸ちゃんに止められた。
「祐さん。ちょっとお願いがあるずら」
「うん?お願い?」
「実は、今日の学校が終わった後、皆で淡島の頂上まで走って登る時間があるのだけど。そこで祐さんはダイヤさんを淡島の頂上の途中にあるテラスに呼んでほしいズラ。マルはルビィちゃんが1人でも大丈夫と思ったら降りてダイヤさんに話す事があるから」
「ダイヤさんを呼ぶのはいいけど、花丸ちゃんはそれでいいのかい?」
「マルはそれでいいずら。ルビィちゃんの背中を押す事がマルの夢だったから」
「・・・そう、分かったよ」
花丸ちゃんのお願いを僕は了承した。
授業後、花丸ちゃんに頼まれた通り、ダイヤさんに伝えた。
「花丸さんが放課後に淡島で私に話したい事ですか。まあ私も予定はありませんので別に構いませんわ」
とダイヤさんからOKが出た。するとダイヤさんが、
「祐さんは今のスクールアイドル部をどう思っているんですの?」
と質問をしてきた。
「僕は、千歌ちゃん達が頑張っているのはとても嬉しく思うけど、あの時のような事が起きないようにと思っていますね」
「そうですか・・・。ありがとうございます」
「じゃあ僕は帰りますね」
「えぇ、さようなら」
僕は生徒会室を後にした。
次の日、花丸ちゃんからルビィちゃんがスクールアイドル部に正式に入部した事を聞いた。
「それは良かったね」
「これでマルの夢は叶ったズラ。もうルビィちゃんは1人でも大丈夫。だからマルは本の世界に戻るズラ」
「じゃあ次は花丸ちゃんの番だね」
「ずら?」
僕の言った事の意味を花丸ちゃんは分かってないようだ。
「言葉通りの意味だよ。次は花丸ちゃんがスクールアイドル部に入部するんだよ」
「祐さん、前にも言った通りオラには無理ずら。」
「どうしてやる前からそう決めるんだい?」
僕が普段言わない言葉に花丸ちゃんは少し困惑していた。それでも僕は話を続ける。
「屋上で練習している時に見てたけど、花丸ちゃんは楽しそうに踊ってたじゃないか。ルビィちゃんの為に入ったとは思えないほどね。後、ルビィちゃんは今回の事を既に見抜いていたよ」
~昨日~
「祐さん。聞きたいことがあるんですけど、今日の練習してる時の花丸ちゃん見てどうでした?」
「どう?う~ん、なんて言うか、楽しそうにやってたね。でもそれがどうかしたの?」
「実は、ルビィ思うんです。花丸ちゃん本当はルビィの為に無理してスクールアイドル部に仮入部したんじゃないかって」
既にお見通しか・・・
「ルビィちゃんはどうしたいの?」
「ルビィ、本当は花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルをやりたいです」
「じゃあその気持ちを花丸ちゃんに伝えればいいよ。それが出来るのは、友達のルビィちゃんだけだから」
「ルビィの・・・気持ち・・・」
~~~
「ルビィちゃんが・・・」
「そう。無理矢理してたら、笑顔なんかは出来ないよ。だから花丸ちゃんもやってみたらいいんじゃない?自分自身の本当にやりたい事を。僕が出来るのはここまでだから、後は2人で決めたらいいよ」
と言って僕は図書室を後にした。
廊下を歩いてる途中で走るルビィちゃんとすれ違った。これで2人は1歩前に進めたと僕は思った。
後日、花丸ちゃんもスクールアイドル部に入部した。
ありがとうございます。
評価、コメント、誤字などがありましたらお願いします!
お気に入り登録して下さったセイさん、ダイキ▪リハヴァイン提督さん、ハクアxopowoさん、曜Loveさん、ナツ▪ドラグニルさん、琥汰さん、RODEOさん、flandre0322さんありがとうございます!