プチぐるがリリースされましたね。自分はスノハレの希ちゃんを愛用しています。スキルの爽快感がたまらないですね。
それではどうぞ!
昼間辺りにある生放送が配信された。それは、ある堕天使による占いだった。
「感じます、精霊結界の損壊により、魔力構造が変化していくのが・・・世界の情勢は天界議決により決していくのが・・・かの約束の地に降臨した堕天使ヨハネの魔眼が、その全てを見通すのです!全てのリトルデーモンに授ける、堕天の力を!」
最後に堕天使ヨハネがそう言って放送は終了した。
放送終了後、僕の携帯に電話が入った。その相手は、さっきまで生放送をしていたヨハネからだった。
「やってしまった~!」
「その割には楽しそうにやってたじゃん。言ってた事が本当にあるかも知れないよ」
「ある訳ないでしょ!?もう私も高校生なんだからいい加減卒業するの!リア充になるの!」
「じゃあまずは学校に来ないと」
「あんな事言ったからもう学校に行けないじゃない!」
「そんなに覚えてる人はいないと思うけど・・・」
「いいや、絶対に覚えてる!」
「じゃあ誰かに確認してみたらいいんじゃない?誰か同級生で連絡先を知ってる友達はいるの?」
「フッ、堕天使とは常に孤独なもの、リトルデーモンではない下等な人間に友達など」
「本当にいないの?」
「・・・ズラ丸なら」
「じゃあ花丸ちゃんに聞いてみるしかないね。それか学校に来るかだよ」
「う~ん、究極の選択・・・!」
と善子ちゃんが唸り声を出していた。その唸り声から善子ちゃんが凄く悩んでるのが電話越しでもよく分かった。
「そこまで悩むものかな・・・」
「うるさい!私にとっては凄く悩むものなのよ!とにかく明日までには決めておくから」
と言って電話は終了した。
その夜、
「ついにこの堕天使ヨハネが再びあの場所に再臨する時が来たわ」
「という事は学校に来るんだね。良かったよ」
「その代わり、祐に頼みがあるの」
「頼み?」
「えぇ、ヨハネはまだ多くの人間に姿を見せることは出来ないわ。だから人間の視界に映らない場所から降り立ちたいの」
「つまり、まだ同級生に見られたくないから、あまり人気の無い所から登校したいと」
「訳すな!とにかくそういう事よ」
「でも朝は学校の生徒で道はいっぱいだからね、それは難しいかも」
「・・・そう、ありがとう。おやすみ」
と言って電話は終了した。
次の日、学校へ行けば千歌ちゃん達がパソコンを見て悩んでいた。
「どうしたの?パソコンにずっと顔を向けて」
「実は、スクールアイドルのランキングに登録したのはいいけど、なかなか順位が伸び悩んでいて・・・」
「歌もダンスも評判はいいんだけど・・・。それに、新しく入った花丸ちゃん達もかわいいって!」
まぁ、ランキングの伸び悩みはこれにエントリーしたら、どのグループもこの問題に当たる。そういえば、あの3人もこの問題に当たってたな・・・。
「祐君どうしたの?急に考え込んじゃって」
「いや、何でもないよ」
と曜ちゃんは僕が考え込んでいる事に気づいた。幸い、考えてる内容は気づかれなかった。
「ランキングを上げるのなら、何か行動をするしかないと僕は思うけど」
「行動すると言っても何をすれば・・・」
梨子ちゃんが悩んでいると、曜ちゃんから案が出た。
「じゃあ、Aqoursの名前をもっと奇抜なものに付け直してみる?」
「そういや、Aqours以外にどんな名前があったの?」
僕が千歌ちゃん達に尋ねると、
「色んな名前を考えたけど、中でも奇抜な名前だったら、スリーマーメイドかな」
「スリーマーメイド・・・?」
「ちょっと千歌ちゃん!何でその話を蒸し返すの!?」
と梨子ちゃんが即座に反応した。なるほど、梨子ちゃんが考えた名前か・・・。
「じゃあ、Aqoursって名前は誰が考えたの?」
「私達が考えたんじゃないよ。たまたま砂浜にその名前が書かれていて、それに出会ったの」
千歌ちゃんはそう答えた。
それを聞いて僕は疑問に思った。一体、誰がその名前を書いたのかを。まぁそれは後回しでいいか。
「あっ!そろそろ練習の時間だから私達は行くね」
と言って千歌ちゃん達は屋上へ行った。
僕も散歩がてら、廊下を歩いていると、1年生の教室の廊下にあるロッカーから小さな声が聞こえた。そのロッカーをノックしてみると、戸が少し開いて、中から善子ちゃんが顔を出した。
「何でまたロッカーに・・・」
「それは・・・、天界からの使者が私の事を探しに来たからこの場でやり過ごそうと」
「学校は神が降り立つような場所じゃないと思うけどね・・・。教室には顔を出したの?」
「・・・まだよ。やっぱり、皆覚えてる!あの時の自己紹介を!」
「そんな事ないよ。覚えてたらこっちのクラスまで噂が回ってくるから」
「祐さん、ロッカーの前で何を話してるずら?」
後ろからの声に善子ちゃんはすぐに戸を閉じて、僕は振り向くと、花丸ちゃんがそこにいた。
「ちょっとした独り言だよ」
「本当ずら?さっきロッカーの戸が一瞬開いたように見えたけど」
「気のせいじゃないかな。それとも、花丸ちゃんが疲れてるかだよ」
花丸ちゃんは少し考えた後、
「あ!あれは何ずら!?」
と言って窓に指を差した。僕は誤ってそっちを向いてしまった。すると、花丸ちゃんはその隙にロッカーの戸を開け、中に隠れてた善子ちゃんも見つかってしまった。
「やっと学校に来たずらか」
その後、善子ちゃんの事情を花丸ちゃんに話した。
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