ゴールデンウィーク明けは五月病になる事が多いですよね。自分は毎年です(笑)
それではどうぞ!
理事長室では、ご立腹な状態のダイヤさんと先程呼び出されたAqoursの皆がいた。僕と鞠莉さんは、ダイヤさんの後ろで今回の原因となった動画を見ていた。
「呼び出された理由は分かっていますわよね?どうしてこのような事になったのですか!?」
ダイヤさんは怒鳴り声で千歌ちゃん達を問い詰めた。
「ランキングを上げるためには、インパクトが必要と思ったので・・・」
「確かにインパクトはあるよ。特にルビィちゃんの人気は動画のコメントを見ていても凄いよね」
「Oh~!Pretty blow on head!」
僕と鞠莉さんはルビィちゃんの自己紹介を見て会話していた。すると、僕達が言ったことは更にダイヤさんの逆鱗に触れてしまった。
「Pretty!?どこがですの!?こういうものは破廉恥と言うのですわ!」
「いや~そういう衣装というか・・・」
「キャラというか・・・」
「だから私はいいの?って言ったのに!」
どうやら、梨子ちゃんは余り乗り気じゃ無かったみたいだ。
「そもそも、私がルビィにスクールアイドル活動を許可したのは、節度を持って自分の意思でやりたいと言ったからです!こんな格好をさせて注目を浴びようなど」
「ごめんなさい、お姉ちゃん・・・」
ルビィちゃんが謝ったことでダイヤさんの怒りが少し収まった。
「・・・とにかく、キャラが立ってないとか、個性が無いと人気が出ないとか、そういう狙いでこんな事をするのは頂けませんわ!」
「でも、一応順位は上がったし・・・」
「それは違うよ、曜ちゃん」
僕は曜ちゃんの言葉をすぐに返した。
「確かに順位は上がっていたよ。さっきまでね。でも、順位の上がりなんて一瞬の間だけ。今の順位を見てみる?」
と言って僕は今の順位を曜ちゃんに見せた。
「え!?」
曜ちゃんは驚きを隠せずにいた。そりゃそうだよね。さっきまでの順位が急激に落ちてたら誰だってそうなるよ。
「本気で目指すのならどうすればいいか、もう一度考える事ですね!」
「はい・・・」
と言ってダイヤさんの話を終えたAqoursの皆は生徒会室を出ていった。
その日の夜、善子ちゃんから電話が掛かった。
「あのさ祐。明日の朝早くに私の家に来れない?」
「いきなりどうしたの?」
「私、やっと堕天使を辞める決心がついたの。今回の事で何かスッキリした・・・ずら丸や先輩達に自分の堕天使で迷惑かけた事、それにこれからも迷惑かけそうだからスクールアイドルは辞めたわ。明日から今度こそ普通の高校生になれそうなのよ。それで、堕天使の最後は祐にも見届けて欲しいの」
「・・・分かったよ」
「ありがとう。住所は後で送るから、おやすみ。今まで私の堕天使に付き合ってくれてありがとう」
と言って電話が切れた。
「善子ちゃん、本当にそれで良かったのかな・・・」
僕はそう思って寝床に着いた。
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「アイドルは無しです!」
少女は天真爛漫な子にそう言い放った。事の発端は高校二年生の春、通っている学校が廃校なると分かって、3人はそれを阻止するためにどうすればいいかを考えていた。すると次の日、その子はスクールアイドルを始めようと考えたのだった。しかし、素人には無理だと少女は言った。
放課後、少女は弓道部で部活動をするが、スクールアイドルの事で雑念が生まれ、部活に身が入らなかった。
するとそこへ、もう1人の友達のおっとりとした子がやって来て、ある場所へ案内された。そこには、あの子が1人で練習している姿があった。それをみたおっとりとした子は、
「私、やってみようかな・・・( )ちゃんはどうする?」
と少女に訪ねてきた。その言葉に少女はどうしようかと悩んだ。すると、少女の頭に弟から言われたある言葉が浮かんだ。
「やる前から決めつけてたら結果は変わらないけれど、やり始めたら結果は変わるかもしれないよ」
その言葉を思い出した少女は、天真爛漫の子に手を差し伸べた。こうして、3人はスクールアイドル活動を始めた。
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次の日の朝、夢から目が覚めた僕は準備をして住所の通りに善子ちゃんのマンションへ向かい、インターホンを鳴らした。すると、ドアが開き、中には善子ちゃんがいた。
「ありがとう。来てくれて。これで最後だから着いてきて」
と善子ちゃんについて行ってゴミ置き場に着いた。
「・・・これでよし」
と言って善子ちゃんは最後の堕天使グッズを入れたダンボールをゴミ置き場に置いた。
「・・・本当にこれで良かったの?」
「うん。これでもう私は堕天使ヨハネじゃ無くなったから、これからはちゃんと津島善子だから」
「・・・僕はまだ善子ちゃんには未練があると思うんだよ」
「どういう事?」
「だって、あれだけ好きだった堕天使をあの1回だけで辞めれる訳が無いよね?」
「・・・」
僕の言葉に善子ちゃんは無言だった。
「自分が好きなら、無理に辞めようとしなくてもいいんじゃない?」
「それはダメよ。また皆に迷惑を掛けてしまうから」
「今の善子ちゃんは自分の大好きなものを捨てようとしているんだよ。周りがどう思おうとそれは周りの勝手。僕が見ている限り善子ちゃんはヨハネの時、とても生き生きとしていた。それは堕天使が好きだからだよね。だから僕はそんな善子ちゃんを応援しているよ・・・何たってヨハネのリトルデーモンだから」
「え・・・?今なんて」
「堕天使ヨハネちゃん!」
善子ちゃんが僕の言ったことを聞き直そうとすると、奥からリトルデーモンの衣装を着たAqoursの皆がやって来た。
「スクールアイドルに入りませんか?ううん、入ってください!Aqoursに!堕天使ヨハネとして!」
「・・・駄目よ!」
と言って善子ちゃんは何処かへ走って行き、千歌ちゃん達はその後を追いかけて行った。
それを見届けた所で帰ろうとすると、携帯が鳴っていたので出ると、相手はダイヤさんからだった。
「祐さんに伝えなければいけない事があります・・・」
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