早めに2話を投稿する事が出来ました。
お気に入り登録して下さった方がいたので嬉しかったです!それでは2話をどうぞ!
学校へ向かっている間、僕はペンダントを見ながら夢の事を考えていた。何故僕はこの夢を見るのか、あの子達は誰なのか、そして夢から覚めたら何故ペンダントを握りしめているのか。そう考えているとうしろから、
「お~い!祐~君!」
という大声が聞こえてきた。うしろを振り向くと、二人の幼馴染が走ってきた。一人の名前は高海千歌。内浦で旅館を経営してる三姉妹の末っ子だ。もう一人の名前は渡辺曜。船乗りの父親をとても尊敬している。
「おはよう。千歌ちゃん、曜ちゃん」
「おはよう祐君!」
「祐君。おはヨーソロー!」
挨拶を交わした僕達は一緒に学校へ向かった。しかし、学校へ行ったとしても僕は特にやることは無い。周りの皆は次の道を決めていて、そのために頑張っている。僕だけが次の道を決めていない。まるで、僕だけ場違いのような気がして学校に居づらい。そうして僕はただただ時間が過ぎるのを待っていた。
ようやく学校が終わり校門を出ようとすると、うしろから千歌ちゃんと曜ちゃんが追いかけてきた。
「祐君。一緒に帰ろう!」
「うん。いいよ」
曜ちゃんとは帰り道が別なため、校門で別れて僕は千歌ちゃんと二人で帰って行った。やがて千歌ちゃんの家の旅館に着いて千歌ちゃんと別れて僕は家に帰った。
家に帰ると姉さんが待っていた。
「ただいま~」
「お帰り祐。ご飯出来てるから早く食べよう」
「うん」
そして夕食を食べ終わり、僕と姉さんは一息ついていた。
「そういや祐はまだ決まって無いんだよね?」
「・・・・・・うん。そうだよ」
「じゃあさ、浦の星なんてどう?」
「・・・・・・はい?」
「だから浦の星女学院なんてどうって聞いてるの」
「姉さん冗談キツいな~。浦の星は女子校でしょ?無理に決まってるじゃん」
「大丈夫だよ。ほら」
そう言って姉さんは僕にあるプリントを見せて来た。それは、「浦の星女学院共学化テスト生募集」と書かれたプリントだった。
「浦女も年々生徒が減っているから、共学化を考えているんだって。祐、どうする?一応父さんと母さんはいいと言っているよ」
「・・・・・・浦の星に行ったら見つかる?僕のやりたい事」
「きっと見つかるよ。お姉ちゃんの言うことは正しいんだから」
「分かったよ。姉さんがそこまで言うのなら僕、この募集受けてみるよ」
「ありがとう信頼してくれて。じゃあ明日、学校が終わったら浦女へ行ってね。ダイヤが待ってると思うから」
「うん、分かった」
こうして僕は明日、浦の星女学院へ向かう事となった。
ありがとうございました。
評価、コメント、誤字ありましたらお願いします!
お気に入り登録して下さった緋炉さん、TOアキレスさん、真面目さんありがとうございます!