9人の少女と生き別れた姉弟   作:黒 雨

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こんばんは、黒雨です。
明日は善子ちゃんの誕生日ですね。
自分もお祝いしたいと思っています。
それではどうぞ!


スパルタ合宿

「はぁ・・・はぁ・・・よし、終わり!」

 

 

「姉さんお疲れ様、はい飲料水」

 

 

陽が落ちだした頃、Aqoursの皆は特訓で砂浜を走っていた

 

 

「ありがとう祐。流石にお店の後だとちょっときついね。後は皆のゴールを待って・・・」

 

 

「それだけど、多分もう皆ゴール出来ないと思うよ。だってほら、後ろを見て」

 

 

「あ・・・」

 

 

僕が言って姉さんが後ろを向くと、ゴールに到達出来ずに倒れている他の皆の姿があった。

 

 

「う・・・こ、こんな特訓、μ'sはやっていたのですか?」

 

 

「す、すごすぎる・・・」

 

 

それはそうでしょ。朝は海の家の手伝いをしていたのに夕方から特訓の初日でいきなりランニング15kmは日頃から走ってないと無理がある。という事で僕は残りの皆に飲料水を配っていった。最初はゴールから近かったダイヤさん、曜ちゃん、ルビィちゃん

 

 

「ダイヤさんもお疲れ様。はい飲料水」

 

 

「ありがとうございます。やはりまだ私達ではμ'sのような練習にはついていけませんわ・・・」

 

 

「次からはもっと易しい練習内容にしましょうよ」

 

 

「ですが・・・諦めるわけにはいきません!次からも同じ練習で行きますわ!」

 

 

「ダイヤさん!?」「お姉ちゃん!?」

 

 

それを聞いて、曜ちゃんとルビィちゃんはとても驚いていた。

 

次に、1番後ろで寝そべっていた千歌ちゃん、善子ちゃん、花丸ちゃんの元へ行った。

 

 

「3人ともお疲れ様」

 

 

「ありがとう・・・祐君」「祐さんありがとずら」

 

 

「感謝するわ・・・リトルデーモン0号」

 

 

「0号?」

 

 

「そうよ。アンタはヨハネが最初に地上で出会ったリトルデーモンだから」

 

 

「へぇ~祐さんと善子ちゃんって前から知り合いだったんだ~」

 

 

「もしかして、祐君はその頃からナンパを・・・」

 

 

「千歌ちゃん、もうその疑惑は無くなった筈だよね」

 

 

「そうね。ヨハネと祐の出会いは必然だったのかしら。先に祐から声をかけてきて・・・」

 

 

「善子ちゃんも、話の内容からして僕がナンパしてるいるように聞こえるけど。3人共、最後まで走る?」

 

 

「それだけは~!」

 

 

落ち着いたところで、最後の2人の元へ行った。

 

 

「梨子ちゃんお疲れ様」

 

 

「ありがとう祐君」

 

 

「梨子ちゃんは走ってる所が見えたから分かるよ。でも・・・」

 

 

僕はそう言いながら、梨子ちゃんの隣にある折り畳みベッドで寝ている理事長に目を向けた。

 

 

「・・・鞠莉さん。これは一体どういう状態ですか?」

 

 

「私も走って疲れたから、寝転がってcool downしてたところよ」

 

 

「・・・かなり前からそこにいたような気がするんだけど・・・」

 

 

「What?何の事かしら~?」

 

 

「・・・飲料水渡しませんよ?」

 

 

「Sorry!私が悪かったから!」

 

 

そう言って鞠莉さんが泣きついて来たので、飲料水を渡したところで、休憩が終わった。

 

 

その後も体幹トレーニングなど、スパルタな特訓が夜まで続いた。そして今日の特訓が終わり、夕食の時間なのだが・・・

 

 

「え!?」

 

 

「美渡姉が余った食材は自分たちで処分しなさいって・・・」

 

 

皆で囲んでいる机の真ん中には売れ残った食材があるのだが、得体の知れない物が複数混ざっていた。

 

 

「こんなにも余ったの!?」

 

 

「ヨキソバはほぼ売り切れたんだけど・・・シャイ煮と堕天使の涙、まったく売れてなくて・・・」

 

 

「申し訳ない!」「申し訳ないデース!」

 

 

「確かにこの見た目は・・・」

 

 

「それってどんな味がするんですか?」

 

 

ルビィちゃんがそう言うと他の皆も味に興味を持ち出した。

 

 

「ちょっと興味あるね」

 

 

「そうですね」

 

 

「マルも食べてみたいずら!」

 

 

「何か嫌な予感が・・・」

 

 

そして、シャイ煮と堕天使の涙を皆で食べた。シャイ煮は味が好評だったのだが、使ってる食材が高すぎたため誰も手をつけられなかった事が分かったけど、

 

 

「次は堕天使の涙を・・・」

 

 

ルビィちゃんが食べると、噛む口が止まった。

 

 

「うん?ルビィ?」

 

 

ダイヤさんが尋ねるとルビィちゃんの顔が急激に赤くなっていき、

 

 

「ピギャーーーーー!辛い辛い辛い!」

 

 

と海の家前の砂浜を走り回っていた。

 

 

「ちょっと!一体何を入れたんですの!?」

 

 

「タコの代わりに大量のタバスコで味付けした、これぞ!堕天使の涙!」

 

 

「これは確かに辛すぎるよ」

 

 

「そうかしら?Oh!strongly hot!」

 

 

「平気ですの!?」

 

 

こうして夕食も終わり、それぞれ休憩についた。僕は海の家から外を見てると梨子ちゃんがやって来た。

 

 

「お疲れ様祐君。今日は色々と大変だったね」

 

 

「本当にね。でも梨子ちゃんがフォローしてくれたから何とか収まったけど、無かったらいつまで質問攻めに合ってたか・・・ありがとう梨子ちゃん」

 

 

「お礼を言われるほどのような事じゃないよ」

 

 

「そう言えば梨子ちゃんはあの人の事を知ってるの?」

 

 

「え?どうして?」

 

 

「だってあの時、梨子ちゃんがその人の顔を見て何か知っていそうな口ぶりをしていたから」

 

 

「確かに私はその人の顔を見たけど、名前とかは分からないわ。でも誰かと似ていたような気がするの」

 

 

梨子ちゃんが話していると、さっき家に調味料を取りに行ってた千歌ちゃんが戻ってきた。

 

 

「ねぇ祐君。ちょっと梨子ちゃん借りていっていい?」

 

 

「?まぁいいけど」

 

 

「千歌ちゃん?どうしたの?」

 

 

梨子ちゃんは理由も分からないまま千歌ちゃんと一緒に外へ出た。そして数分後に戻って来て旅館へ帰っていった

 

こうして、合宿1日目が終わった。

 

その夜、Aqoursの皆は千歌ちゃんの部屋で寝ていたが、僕は昨日のナンパ疑惑が浮かんだ罰として廊下で寝る事となった。

 

2日目の朝、皆よりも早く起きた僕は携帯を見て日付けを確認した。

 

 

「・・・今日か・・・」

 

 

僕は静かに呟いた。そして姉さんにメールを残して旅館をあとにした。




ありがとうございました。
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