投稿期間が大きく空きましたが、5thLiveまでに投稿する事が出来ました。
それではどうぞ!
正午を回り、太陽が1番高くのぼる時間に僕は外を歩いていた。
「暑い・・・」
「これが・・・神の業火なのね・・・」
横には堕天使が暑さで疲れながらも歩いている。
「はぁ、はぁ、・・・コンビニってこんなにも遠かったかしら・・・」
「気のせいだと・・・思うよ。早く買うもの買って戻ろう」
僕と善子ちゃんは今コンビニへ向かって歩いている最中だ。
事の発端は数十分前・・・、午前の練習が終わり休憩している時に千歌ちゃんが言い出したことが始まりだった。
「ねぇ!今から皆でじゃんけんして負けた人が近くのコンビニまでアイス買いに行くゲームしない?」
「いいね!やろうよ!」
千歌ちゃんの提案に曜ちゃんや姉さんが賛同していき、皆でする事となった。
そして勝負の結果・・・
「何で負けるのよ・・・」
善子ちゃんが負けて行く事になった。
そして善子ちゃんが行って暫く経った後に部室の机を見るとじゃんけんの前に皆から集めたお金が置いてあり、僕は急いでそれを届けに行ったことでついて行くこととなった。
そして現在・・・、僕達は目的地に向かっている途中だった。
「こんな暑さだから海に入ったら気持ちいいんだろうなぁ」
善子ちゃんは海を見て呟いた。
「意外と善子ちゃんも姉さんみたいな事を言うんだね」
「そう?家で冷房よりは涼しいわよ。あっ、そういえば祐は海の家に行った時に1回も海に入ってなかったじゃない」
「あー・・・、そういえば言ってなかったっけ。実は泳げないんだよね、僕」
「そっちこそ意外じゃない。果南とダイビングショップ手伝ってたからてっきり泳げるのかと。もしかして海が怖いとか?・・・そんな訳ないよね」
善子ちゃんは冗談交じりに聞いてきた。その時、僕は歩く足を止めて答えた。
「・・・いや、あながち間違ってないよ」
「え・・・」
僕の返答に善子ちゃんは少し驚いていた。
「・・・善子ちゃん達は姉さんからどこまで僕の事を聞いたの?」
「果南が祐を助けて名前をつけたところから祐が悪夢にうなされてるところまでだけど」
「そう・・・。昔は普通に泳いでいたんだけど、あの事が起きてから海に足を触れることですら怖くなったんだ。それに気づいたのは記憶を失ってから半年くらいかな」
僕はそう答えて静かに揺れる海を横目に再び歩き出す。
「あの日は丁度海開きの日だったよ。姉さんは誰よりも早くに海に向かって走ってい行って、僕はその時店の手伝いがあったから、それが終わってから海に行ったんだ。着いたときには既に姉さんは海で遊んでたよ。その時に一緒に遊んでたのが千歌ちゃんと曜ちゃんだったんだ。僕も追いかけるように海に入ろうとした。そしたら急に足が動かなくなった。まるで海に入るのを拒むかのように頭に痛みがはしってきた。今ならわかるけどあの時に海を見ていたから例の事故が一時的に思いだしたんだと僕は思ってるよ。そして身体が崩れるように倒れてしまった。気づいたらもう家のベッドの中だったよ。それ以降はもう1度も海に入れず、姉さん達が遊んでるのを遠くから見てるだけになったんだ。これが怖い理由だよ」
全てを話し終えた僕は善子ちゃんの方へ顔を向けた。善子ちゃんは申し訳なさそうに顔を下に向けていた。
「・・・ごめんなさい。私、祐が海を怖かったのを知らずに」
「善子ちゃんが謝る事じゃないよ。僕もそれが分かったのはつい最近の事なんだから」
「分かったなら、どうして海が怖いのに此処に残る事を選んだのよ。祐にとっては、また恐怖を見続ける事になるじゃない」
「・・・確かにそうだね。でも、いつまでも逃げる訳にはいかないからね。それに、Aqoursのサポートを途中でやめる気は無いよ。皆の輝きを手助け出来るなら僕は最後までついて行くよ」
そう答えると、善子ちゃんは安堵したかのように笑みを浮かべた。
「どうかしたの?」
「大した事じゃないわよ、ただ祐がAqoursのために戻って来てくれた事が嬉しかった。だって・・・」
「だって?」
「!?//リ、リトルデーモンがヨハネの許可無しに遠くへ行くなんて絶対に許さないからよ//。だから、これからは気をつけなさいよね!(祐が好きだから離れたくないなんて本人の前で言えるわけないじゃない!)」
「え?う、うん」
「あと、そろそろ戻らないとダイヤに怒られるわ!急いで行くわよリトルデーモン!」
善子ちゃんがそう言ってコンビニへ全速力で走っていった。まるでこの場からすぐ逃げるように。
「ちょっと待って!てか速っ!」
僕も急いでその後を追いかけて行った。そしてアイスを買って帰る時も善子ちゃんの速さは変わらず全速力で走っていたのだが、
「痛った!もう、どうしてこんな時に不幸が・・・」
学校の坂道前で体勢を崩して転んでしまった。
「善子ちゃん大丈夫!?」
「へ、平気よ・・・このくらいかすり傷よ」
善子ちゃんはそう言ってるけど、傷口から血も出ていた。
「・・・善子ちゃん。ちょっと大人しくしてもらうよ」
僕はそう言い残して、善子ちゃんをおんぶする事にした。
「ちょっ!//降ろしなさいよ!1人で歩けるから!」
「駄目だよ。傷口が開いたらどうするんだい?」
「それは・・・」
「だから、僕の背中に身を任せといて。戻ったら保健室に連れていくから」
「うん・・・、ありがとう(祐の背中・・・すごく暖かい・・・)」
善子ちゃんも大人しくなったところで、僕は坂道を登った。
部室に着くとダイヤさんが怒ろうとしていたそうだが、2人の状態を見たら怒らなかったのですぐに保健室へ行くことが出来た。ただ、行く途中で鞠莉さんが妙にニヤニヤしているのが少し気になった。
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