最後の投稿から半年以上空けてしまいましたが、Second Season編の一話が出来上がりました!執筆期間は長いですけど完結する事を目標で頑張っていきます。それではどうぞ!
次のラブライブへ
長かった夏休みが終わり、二学期が始まった。学校生活が始まっても放課後には決まって屋上から彼女たちの練習する声が聞こえていた。
「イチ、ニー、サン、シー。善子ちゃんは相変わらず体が硬いね。ちゃんとストレッチしてる?」
今は二人一組になって柔軟運動をしているのだが、何故か姉さんと善子ちゃんのペアから柔軟では聞こえてはいけないような音が聞こえてくる。
「痛い痛い痛い!待ちなさいよ!この体はあくまで仮初め。私の実態は…」
善子ちゃんは止めるように懇願していたが、姉さんは笑顔で更に押す力を上げて善子ちゃんの体からグキッとなる音が聞こえたのでさすがに僕も止めることにした。
「姉さんストップ。それ以上強くしたら善子ちゃんが危ないよ」
「大丈夫だよ。頑張ればまだいけるって」
「痛い痛い!ストップ!ストップ!」
「ほら。善子ちゃんもそういってるから」
「仕方ないな~」
姉さんはそう言って善子ちゃんの体勢を元に戻した。
「善子ちゃん大丈夫?」
「助かった…。感謝するわリトルデーモン」
善子ちゃんは苦行から解放されたかのように地面に寝転がった。
「そういえば祐君、次のラブライブはいつなの?」
柔軟中の梨子ちゃんと曜ちゃんが僕に聞いてきた。
「例年通りなら、来年の春だと思うよ」
「そっかぁ。次こそは地区予選突破したいね」
そう、Aqoursはもう少しで全国大会だったところを惜しくも予選敗退してしまった。でも、次のラブライブが発表されたため、皆は次に向かって走り出していた。
「ブッブーですわ!その前に一つやるべき事がありますわよ。入学希望者を増やすのでしょ」
突如ダイヤさんから指摘が入った。
「学校説明会ですね」
「Yes!既に告知済みだよ」
最初は0人だった浦の星女学院の入学希望者が1人増えて、現在は10人にまでなった。そして、学校説明会を開いて浦の星のことを知ってもらおうと企画した。
「せっかくの機会です。そこに集まる見学者にライブを披露してこの学校の魅力を伝えるのですわ!」
「でも、少し大変じゃないですか?予選がいつ始まるのかわからないし」
「確かにそうですが、興味を持って下さる方は増えると思うのです」
ダイヤさんの案に僕は少し不安な面もあった。来年の春がラブライブの決勝だから近々各地の予選が始まってもおかしくないのじゃないかと僕は考えていたからだ。
「それいい!すごくいいと思う!やろう!学校説明会でのライブ!」。
お手洗いから帰ってきた千歌ちゃんが賛成の声を上げた。
「トイレ長いわよ!もうとっくに練習始まってるんだからね!」
「善子ちゃんはさっきまで休憩してたじゃないか」
「もうそろそろ大丈夫そうだね。それじゃ続きを始めようか、善子ちゃん♪」
「ひぃぃっ!助けて祐!」
「休憩してたんだから今からは頑張ってね。あと、姉さんも程々にね」
「分かった分かった」
姉さんはそう言っているが、あの笑顔からして加減はしないなと察した。善子ちゃんドンマイ。3人のやり取りに周りから談笑が起きていた。たった1人を除いて。
練習が終わり、家に帰って一息ついていたら姉さんが疑問を投げかけてきた。
「ねぇ祐。練習後の鞠莉、少しおかしくなかった?」
「おかしい?というと?」
「なんというか、すごく悩んでるような気がしたんだ」
「まぁ、たしかに僕もそんな気はしてたよ。練習後のバス停でこれからの練習場所の相談してた時も鞠莉さんだけがどこか上の空だったから何かあったのかな?」
何時もなら話し合いになると必ず自らの案を出す鞠莉さんなのだが、さっきの相談の時は1度も話し合いに参加せずに皆の提案に任せてるような感じだったのは少し違和感があった。
「…ちょっと行ってきていい?」
「…いいよ。帰ったら教えてね」
それを聞いた姉さんは頷いて淡島ホテルへ走っていった。
「…なんか不安になってきたな。大事じゃなかったらいいけど」
窓から見える夜の海を見ながら僕はそう呟いた。
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「何かあったの?」
いつもの場所に鞠莉を呼び出した私は問いただした。
それに対して鞠莉はバレバレの演技でしらばっくれた。
「何の話デース?」
「何かあったでしょ!?」
「・・・しょうがない。実は」
「実は?」
「最近、weightが上がってblueに」
まだしらを切るつもりか。こうなったら、
「嘘だね。変わりない」
鞠莉を持ち上げてすぐに嘘を暴いた。
「何で分かるのよ」
「分かるよ。だいたい鞠莉はそのくらいでブルーになんてならないでしょ?」
「・・・」
「鞠莉!」
「・・・ねぇ果南。私はどうすればいいの?」
「え…?」
さっきまで冗談を言っていた鞠莉の声が一変、急にトーンを下げた。
「実は、学校説明会が中止になって統廃合が正式に決まってしまったの」
「そんな…どうすることもできないの?」
「果南おねがい。帰ってもまだユウには言わないで。皆には私から言う。それにまだ何とかできるかもしれないから」
鞠莉はそう言っているものの彼女の声にはいつもの元気がなく、もうあとがないように私は聞こえた。
そんな鞠莉に私はどう声を掛けたらいいのかわからなくなった分からなくなった。
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