デスラー総統(中身別人)が宇宙要塞使ってBETAの駆逐に乗り出すようです。   作:名無之助

2 / 7
デスラー総統の歴史授業

総統就任から早一年……我がガミラス帝国の軍備は順調に整いつつある。

 

いくつかの星域ではBETAを駆逐し、その星域の生き残りの人類をガミラス帝国に迎え入れ、星域を支配下に置いたりして既に十数個の星域を勢力下に収めている。

 

そんなこんなで……はっきり言うと……地球探すの忘れとった……。

 

BETAは発見し次第帝国の威信にかけてサーチアンドデストロイ!が基本の方針で、BETAの探索活動をしているからその内見つかるだろうが……。

 

それと、数ヶ月前……ワタクシ…幼女をお持ち帰りしました……。

 

 

 

いや!誘拐じゃないからね!?

 

 

解放した惑星で路地裏に座り込んで死にそうだったのを拾っただけだから!

 

BETAマジ許さん!

 

「父上?どうしたの?」

 

 

グハ!可愛らしくコテンと首を傾げ此方を見上げてくる幼女!鼻血が出るわ!

 

「………いや、何でもないよ、少し考え事をしていてね…さあ、着いたな…」

 

鼻血が出ないように何とか堪え、返答する。

 

ポーカーフェイスには自信があります。

 

そんなこんなで、今私が居るのはガミラス帝国の国立中央学園初等部と書かれた校門前であったりする。

 

「…それじゃ行ってきます!また後でね父上!」

 

笑顔で此方に手を振りながら走り去る幼女を手を振り返しながら見送り、私は学園の来賓用の入り口へと向かう…今日、私はこの学園で特別講師として、歴史について、主に我が帝国のBETAとの戦いの始まりなどを教えるために来ていたのだ。

 

それと、娘に気安く話しかけていたあの男子…要注意リストへ加えなければ……。

 

 

そして、午前の最後の授業、歴史の授業でついに私の出番が来た。

 

 

「皆さん、今日は何と!特別にこのガミラス帝国の総統閣下であり、カナデちゃんの養父でもある、アルベルト・デスラー閣下が歴史の講義に来てくれました!!!では総統閣下、どうぞ!!!」

 

女性教師の合図を受け、教室に入ると生徒たちが拍手で迎えてくれた。

 

それとそこ!我が娘に馴れ馴れしくするな!貴様朝もなれなれしくしておったではないか!

 

と、言葉に出そうになるがグッと堪える。

 

「…紹介に預かった。私がこの帝国の総統…デスラーだ。今日は君たちに我がガミラス帝国と…奴ら…BETAとの戦いの始まりについて講師をする事となった。まあ、映像をながら時折解説を挟むだけだが…質問があれば後で時間をとろう」

 

映像を見る為の準備をして、映像が流れる。

 

 

 

 

まずは、ガミラス帝国がBETAと遭遇した時の映像だ。

 

 

ガミラスの資源探査を任務とする宇宙船、シュレ号がとある惑星に降り立った時のことである。

 

『こりゃ、資源にできそうな鉱石の探索も一苦労だぜ…』

 

 

『すげー砂嵐だ……計器類のチェック、油断して落ちるなよ…こんな惑星で遭難したら救助もだいぶ待たなきゃならんからな!』

 

 

船員たちの会話から程なくして船は地表に降り立ち、船員たちはまず船の周辺を探索しようと探索班と呼ばれる数十人が船から降り、調査が開始される。

 

 

暫くは惑星の調査の映像が流れる。

 

そんな時、船員の一人が、ある物を見つける

 

 

『?おいみんな!見てくれ!!!』

 

 

その船員の声に反応して班員たちが集まる。

 

 

『…これを見てくれ……これ…どう見ても…』

 

『人形…だな……もしかしたら文明があったのか?』

 

『この環境の星で?まさか…』

 

そう言いながら、その人形を手に調査を再開すると、残骸のようなものもいくつか出てきた。

 

『…こりゃ本当に文明があったみたいだな……』

 

『……一体なぜ滅んだのか……』

 

そんな会話をする船員たちだが、脆くなっていたためか、船員たちが持つ人形が崩れてしまい、そこから一枚の写真が出てきた。

 

そこには、この星の住民であろうか、男性と思われる人物と、女性と思われる人物、更に、赤ん坊が女性と思われる人物に抱き抱えられて居るのが写っていた。

 

『……これ、回収しとくか…一応』

 

『そうだな……』

 

 

その直後、突然彼らの居る所に影がさした。

 

『…ん?なんだ?』

 

 

『な……何だこいつは!!!』

 

『う、うわぁぁああっ!!!』

 

 

そこで映像を一時中断する。

 

「これが、我がガミラス帝国と、BETAとの最初の接触となる。だが…この映像には続きがあるが、君たちには見せることは出来ない……ただ、外に出ていた船員たちは、国に帰ることは出来なかったとだけ言っておく。この後の出来事としては……あー……また今度の特別授業の時に教えるとしよう…今日はここまで…何か質問はあるかな?」

 

1人の少年が手をあげる。

 

「BETAは何で僕らを襲うんですか?」

 

 

「…そこは詳しくはまだ解明されていないから、はっきりとは言えないが……奴らにしてみれば、ただ、資源を回収して居るに過ぎない…つまり、我々を生き物として奴らは扱っていないと言う事らしいよ……」

 

その後も二、三個質問に答えて授業は終わった。

 

娘は、トラウマが刺激されてしまったのか、酷く怯えてしまい、早退させる事にした。

 

仕事とは言え、子供達にあれを見せるのは…辛いものがあるな……今年は同じ内容で後10個の学校を回らんといけない…正直、総統の仕事ではないが、今年は私にやらせて欲しいと頼んだのだ……歴史の教師の精神疲労に関しての陳情があり、実際体験してみようと考えた行動だが……教師って大変だな……体験を踏まえ対策を講じるか……。

 

 

あと、怯えて必死に私の裾にしがみ付く娘、可愛い!おい、護衛兵!生暖かい目で見るな!!!

 

 

 

 

こうして、デスラー総統の歴史の授業の初回は終わるのだった…。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。