デスラー総統(中身別人)が宇宙要塞使ってBETAの駆逐に乗り出すようです。   作:名無之助

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明けましておめでとうございます。

私事になりますが、昨年末に実家で飼っていた愛犬が癌で亡くなり、モチベーションが全く上がらない状態です。

今回はそのリハビリというか、描きかけのものを仕上げたものになります。


シュルツ准将のファインプレー?下

シュルツ准将の第1121独立空間機甲旅団がメッセージを発するのとほぼ同時刻、嵐山補給基地防衛部隊の日本帝国斯衛軍嵐山中隊はBETA先頭群と接敵するところであった。

 

『全機前進!兵器使用自由!戦術範囲は100m以内とする、陣形はアローヘッド・ワンだ!』

 

『『了解!!』』

 

日本帝国斯衛軍の制式採用されている戦術機《瑞鶴》が地面を蹴りBETAへ向かって駆けていく。

 

 

その中の1機がBETA先頭群の一番先頭を進んでくる突撃級と呼ばれる硬い外殻をもつBETAに36ミリ突撃砲を乱射する。

 

ーー

 

ある衛士視点

 

私たちの中隊は出撃後しばらくしてBETAと接敵した。

 

初めての実戦に私も含めて皆んな緊張を隠せない様子だった。

 

隊長からの指示で前進するなか、硬い外殻を持つ突撃級というBETAが迫ってくるのが見え、私は恐怖心を必死に抑え込む。

 

「このおぉぉ!!」

 

私は36ミリ砲を突撃級に向かって撃つが、硬い外殻に阻まれ、砲弾は弾かれてしまう。

 

それを見て私は恐怖に加えて緊張と焦りから、更に乱射しそうになる。

 

 

『志摩子!落ち着いて‼︎突撃級は?』

 

「わ、分かってる!」

 

私に声を掛けて来たのは親友の篁唯依だった。

 

その声にどうにか落ち着きを取り戻した私は、突撃級への対応方法を思い出し、唯依に返事をしながら機体を跳躍させ、突撃級の弱点である背中側に36ミリを叩きこむ。

 

唯依はいつもなんでもできたけど、私はそうじゃない、だから、唯依のおまけみたいに思われているんじゃ無いかという焦りや妬みに似た感情もあった。

 

それに、私だってできるというところを示したかったのかも知れない。

 

「…あは」

 

突撃級を仕留めた時、ふと笑ってしまった。

 

なんだ、私もできるじゃ無いか…と、その驕りは、唯依からの焦った声により一瞬で掻き消える事になる。

 

『レーザー級!?志摩子‼︎高過ぎる! 』

 

「へ?」

 

すぐにはその言葉が理解出来なかった。

 

そして、理解したとき、私はもうダメだと思って目を閉じてしまったけど、いつまでたってもくるべき熱線が、レーザーが来ない事に疑問を感じ目を開けると、そこにはレーザー級が私たちではなく、更に上空に向けレーザーを照射している光景が広がっていた。

 

更に上空へ目を向けると、レーザーを弾きながら降下してくる無数の見た事のない戦術機が、レーザー級の方角へレーザーの様なものを撃ち込んでいるのが見えた。

 

「え、なに、あれ?」

 

『ゆ、UFO?』

 

『何ですの!?』

 

『か、カッケー‼︎』

 

『……安芸、男の子みたいな反応ね』

 

戦術機?の更に上空から出現したヒトデの様な飛行物体と緑の空飛ぶ船?見たいなのを見て、皆んながそんな声を上げているなか、私は唯依に怒られていた。

 

『助かったから良かったけど、もっと集中して!もし狙いが空から来た変なのに逸れてなかったら死んでたのよ!?お願いだから気をつけて‼︎』

 

「ご、ごめんなさい…分かった」

 

そう返事をしたときだった。

 

ヒトデ見たいなのが、すごく、太いレーザー?見たいなのをBETAの群れへ向けて発射する光景を目の当たりにする事になる。

 

その後、接近して来ていたBETA先頭群は緑の戦術機?により蹂躙と言っていいほどあっさりと殲滅され、BETA主力は空飛ぶヒトデ?のレーザーで薙ぎ払われていた…。

 

私は、通信が繋がったままの唯依の顔が( ゚д゚)の様になってるのを見て思わず笑ってしまった。

 

ーー

 

BETA群壊滅を受け、嵐山中隊は基地へ帰投、その際、基地周辺にも大量にBETAの死骸があり、中隊メンバーは整備員から、BETAの地中侵攻があり、正体不明の戦術機により撃退されたことを伝えられた。

 

そして、最前線基地となった嵐山補給基地の正面に、300mから400mはあろうかという大型宇宙船が降下して来た。

 

その船は嵐山基地に近づくと、小型の連絡艇を発進させ基地に着陸させて来た。

 

基地要員は警戒態勢をとり、嵐山中隊の衛士も機体に乗り込んだまま注意深く監視する。

 

連絡艇から出てきたのは地球人類と同じ見た目をした4体の生命体であったことに警戒していた基地要員や衛士らは驚きを隠せない。

 

そして、その存在が声を発した。

 

「ん、うん!あー…私は、サレルヤ・ヤーレタと言うわ。偉大なるガミラス帝国宇宙軍銀河方面探索部隊群第1121独立空間機甲旅団第2機動戦隊司令官兼テロン…あ、貴方達で言う地球ね、地球軍前線基地連絡要員及び調整官で階級は少佐よ、貴方達の上層部には私より上の人が派遣されていると思うから後で確認してみてくれないかしら?ところで、この基地の司令官殿と会いたいのだけれど?」

 

「司令官は貴方方の宇宙船をみて驚いて転倒して頭を打って今は気絶して医務室にいるので、この場にいる中で最上級階級は私になります」

 

そう言って前に出たのはいつのまにか戦術機から降りていた中隊長であった。

 

言葉では落ち着いている様に見えるが、身体の動きはガッチガチで、誰がみても緊張しているのは丸わかりである。

 

少しの沈黙が続く。

 

「あのぉ、貴女、お名前は?緊張は分かるけど、あの虫ケラどもと違って私はきちんと知性を持った人間よ?貴女達からしたら宇宙人だけどね」

 

その言葉に中隊長は焦って自己紹介をする。

 

「し、しつれいしましゅっ!しました!私は、日本帝国斯衛軍あらしゅっ!嵐山補給基地守備隊、嵐山戦術機中隊隊長、如月佳織中尉であります!少佐殿!」

 

「まだガチガチねぇ…まあいいけど」

 

これが、ガミラス帝国と地球人類のファーストコンタクトである。

 

 

 

 

 

 




シュルツさん出て来ないのは気にしないでほしいです。

次回更新は未定です。

モチベーションが戻り次第他の作品も併せて更新を再開したいと思います。

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