デスラー総統(中身別人)が宇宙要塞使ってBETAの駆逐に乗り出すようです。 作:名無之助
京都防衛戦にガミラス軍が介入、BETAを撃退した翌日、ガミラス軍指揮官のシュルツ准将は数名の副官らとともに日本帝国征夷大将軍煌武院悠陽と帝国城内省、帝国政府首相、外務省、帝国国防省、軍関係者、国連事務局及び軍関係者との会談のため、会談の場となる戦果を免れた京都郊外の武家屋敷に足を踏み入れたのだった。
斯くして人類初の異星人との会談が始まる。
集まった全員が席に着いた直後、立ち上がり頭を下げた人物がいた。
「異星の方よ、此度の助力、帝国臣民に変わり深く御礼申し上げます」
そう言って頭を下げたのは帝国において帝に次ぐ権威を持つ征夷大将軍煌武院悠陽殿下その人である。
それに対して同席していた帝国関係者は顔を青ざめさせ、慌てたように口々に頭を上げるよう煌武院殿下に促すが、煌武院殿下は頑なに頭を上げようとしない。
突然頭を下げられ、困惑していたシュルツ准将はようやく再起動し、口を開く。
「どうか頭を上げて頂きたい、我らは我らの総統閣下の意思の元に当たり前のことを当たり前に行ったに過ぎないのです。礼を言うならば、我らをこの地へ遣わせた総統閣下にお願いいたします」
そう言って、シュルツ准将は頭を下げる。
「分かりました。ですが、あなた方への感謝は本心でもあるのです。その謝辞はどうか受け取って頂きたく思います」
「は、そう言うことであれば有り難く受け取らせていただきます」
そこで、帝国軍関係者の一人が手を挙げた。
「申し訳ありません、殿下、そろそろ本題の方に入りませんか」
「そうですね、では、シュルツ准将…お願いいたします」
「は、では失礼します」
そう言ってシュルツ准将は部下に命じ、ガミラス製の映像媒体の準備をする。
その間、地球の面々は地球のソレと比べて小型であり、見慣れない機材に興味深々で覗き込んでいた。
その中に、はしたないと侍従に怒られる煌武院殿下の姿も見られた。
準備が終わるとシュルツ准将は立ち上がり、話し始める。
「皆さんに事前に申し上げておきたいのだが、現在、この惑星、そして星系内に確認されているBETAについて、我々が確認した中に…詰まりは"戦闘用""惑星型"と言う我がガミラス軍がこれまで戦った中でも特殊性のある個体群は確認出来ていないと言うことと、それを差し引いてもこの惑星の状況は比較的悪いという事を申し伝えておきます」
そのシュルツの話に幾人かが質問を投げかける。
「戦闘用BETAとは何だ?今まで我々が戦って来たのはそれでは何だと言うのだ?」と斯衛の制服を着た軍人が尋ねる。
続いて、国連軍関係者から「惑星型とは何か?」と質問が飛ぶ。
「それらに着いては、映像を見ながら説明する。今回は我がガミラスの紹介と、現在この星系に向かって来ている我がガミラス軍の主力部隊の説明と受け入れを求める場でもあるので、その辺りの話もしたいと考えている。それでは映像をご覧いただきたい」
そうして、映像が投影される。
最初に流れたのはガミラスとBETAとの最初の接触の場面である*1
「我がガミラスがBETAと接触して1年後、奴らは我がガミラスのマゼラン星雲にも来た、その際、一部の我がガミラスの旧貴族階級の者たちがBETAの捕獲、生物兵器への転用を考え本星に移送してしまったのだ。そして、落着ユニットなる物も捕獲されその施設へ移送されるさなか、研究施設のBETAが突如活性化、研究施設は壊滅、輸送船も墜落した。件の旧貴族…元ガミラス帝国軍少将が事態を隠蔽したためにハイヴの建設も許してしまう事になる。最初の本格戦闘はBETAが都市を襲撃した時…軍は混乱した。当然だろう、いきなり自国内に大量の敵が沸いて出たのだから。そして本国駐留艦隊が救援に出た隙に…落着ユニットが警戒網をすり抜け、イスカンダル…我がガミラスの信仰の対象であったイスカンダルへ落着、イスカンダルは滅ぼされてしまった」
そして映像には、ガミラス本星でのガミラス軍とBETAとの熾烈な白兵戦、艦隊による大地支援砲撃の映像が流れる。
「そしてガミラス本星は、寿命が近づいていたこと、惑星の構造が脆くなっていたこともあり、BETAのハイヴ建設、艦隊の砲撃が致命的なダメージを与えてしまい、崩壊を始めてしまう。幸い、軌道上に移民用の構造物、人工惑星の第二ガミラスが完成しつつあり、ガミラス国民はそちらへの避難を開始、避難が完了するまで、ガミラス軍はBETAとの死闘を繰り返すことになりました」
映像が切り替わる。
そこに映っていたのは巨大な球形のどう見ても惑星にしか見えない天体だった。
「これが現在のガミラス本星、第二ガミラスです。そして、ガミラス軍がこれまで遭遇した、戦闘用BETAを見てもらう前に、ガミラス軍主力の話をさせてもらいたい」
後編につづく
年末投稿間に合った!皆さん良いお年を!