ラージョー異世界物語   作:雀蜂@マスアタック

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獣宿しVS獣宿し

ラー「眼(アイ)…牙獣種型が三体、鳥竜種型が四体、飛竜種型が二体、獣竜種型が一体か…」

 

ラーが眼の魔術を使い敵を分析する。ラーの眼の魔術は情報を大雑把にしか分析できないため、万能というわけではない。

 

ジョー「関係無いな。全員ブッ飛ばして終わりだ。」

 

ラー「間違っても殺すなよ。こいつら被害者なんだから。」

 

ラーの言葉に返事をせずにジョーも臨戦態勢に入る。そこへ鳥竜種型の獣宿しの青年が跳び掛かってきた。ジョーはその青年を蹴り、跳び掛かりの勢いを殺した後、その青年の足を掴み、後方にいる牙獣種型の少女に投げつける。ぶつかった二人は数メートルぶっ飛んで近くの店に激突した。一方ラーの方も突進してきた牙獣種型の少年を受け止め、後ろから麻痺属性の爪で襲いかかってきた鳥竜種型の少年に雷弾を放ち感電させ、受け止めた少年をラージャンの豪腕で持ち上げ地面に叩きつける。

 

ラー「ドスファンゴにドスゲネポスか…人間にとっては確かに驚異だろうが俺には通用しないな。」

 

ジョー「こっちのは多分ドスランポスだな。ぶつかったガキの方は分からん。」

 

と、言っていたが次の瞬間ラー達に赤い球状の液体が飛んでくるラーは気づいて避けたが、油断していたジョーは気づかず直撃、火柱が上がる。火だるまになるジョー。

 

ジョー「ギャァァァァァァァァァァァ!!!アチィィィィ!!」

 

火だるまになって転げ回るジョー。

 

ラー「イヤンクックか…こういうのも用意していたか。」

 

イャンクックの獣宿しの青年がラーにも火炎液を放とうとするが、その前にラーは十数メートルジャンプし、イャンクックの獣宿しに大雷弾を放ち、感電させる。しかし、着地した瞬間ラーに火球と熱線が飛んでくる。一瞬驚いたが直ぐにバックステップを行い攻撃を避ける。攻撃が飛んできた方向を見ると二人の少女がいた。二人は再び攻撃をするが熱戦の方は不発し、火球だけが飛んできた。冷静に火球に雷弾を当て相殺するラー。

 

ラー「バサルモスにリオレイアか…こういうのもいたのか。」

 

そう言いながらラーは地面に自分の腕を突き刺す。そして直径十数メートル程の土の塊を地面から取りだし、二人の飛竜種型の獣宿しに投げつける。リオレイアの獣宿しは自らの腕をリオレイアの翼を変え、飛翔することで回避したが、バサルモスの獣宿しには直撃、土の塊は砕け、煙が舞う。

 

ラー「ジョー!そっちはどうだー!」

 

少し離れたところからジョーの声が聞こえる。

 

ジョー「こっちはドスイーオスと、ドドブランゴと、ボルボロスの相手してるからそっちにいるであろう飛竜種型二人は任せたぞー!」

 

ラーは声の具合でジョーは特に苦戦していないだろうということを確信したラーは改めて自分と対峙している飛竜種型二人に注意を向ける。二人の獣宿しの少女は油断なくこちらに注意を向けていた。

 

ラー「なぁ、お前ら奴隷商に奴隷として売られてたんだろ?何故奴隷商の言うことを聞いてるんだ?逃げ出すチャンスだぞ?」

 

リオレイアの獣宿し「その奴隷商からあなた達を殺せば私達に多額の報酬を与えた後解放してくれると言っていた。だからこうしてる。」

 

ラー「(所詮は口約束だろ…その発言を完全に信じている辺りまだ子供だな。)そうか…じゃあ話し合いはここまでだ。」

 

ラーは勢いよく跳躍し、リオレイアの獣宿しに殴りかかる。が、リオレイアはそれをかわす。そしてラーが着地し、再び跳躍しようとした時、土煙の中から熱線が飛んできた。咄嗟に身を捩ってかわすが腕に少し掠った。

 

ラー「っ!火傷しちまったし、服の袖が焼け落ちちまったじゃねぇか。」

 

そう言いながら空からの火球をかわすラー。そこにバサルモスの獣宿しが突進を仕掛けるが、ラーはそれを掴み、ジャイアントスイングを始める。そしてリオレイアの獣宿しに投げつけようと狙いを定めるが、バサルモスの獣宿しの体から毒ガスが噴出する。ラーは咄嗟に手を離すが毒ガスを吸ってしまい、毒状態になってしまう。そこにリオレイアの獣宿しは火球を放つが、それと同時にラーはリオレイアの獣宿しに向かって雷砲を発射する。雷砲は火球をのみ込みリオレイアの獣宿しに直撃し、撃ち落とした。驚いて隙ができたバサルモスの獣宿しに闘気硬化した腕でパンチを当て、気絶させた。

時を少し遡り、ジョーの方はドスイーオスの獣宿しの青年が放ってきた毒液をかわし、ドスイーオスの獣宿しに向かって土の塊を抉り出し、それをドスイーオスの獣宿しに蹴り飛ばす。跳躍して回避され、舌打ちをしていると、ドドブランゴの獣宿しの女性が氷のブレスを放つ。ジョーはそれをかわすが、かわした所にボルボロスの獣宿しの少年が突進してきて、かわせずまともに喰らい撥ね飛ばされる。しかし、ジョーは空中で口に力を溜めていて、着地と同時に溜めていた力、龍属性ブレスを放つ。龍属性ブレスを喰らったドドブランゴの獣宿しは吹き飛ばされ気絶する。その後ジョーは足を大きく上げ、思い切り地面に叩きつける。その震動はジョーの周囲数メートルの範囲を大きく揺らし、ドドブランゴとボルボロスの獣宿しは震動にふらつく。その隙をジョーは見逃さず、タックルでボルボロスの獣宿しを吹っ飛ばし、ドスイーオスの獣宿しの顔面に蹴りを喰らわせ、地面に叩きつけ気絶させた。

 

商人A「ひぃ…」

 

商人B「ぜ…全員倒しやがった…」

 

商人C「に、逃げるぞ!」

 

商人達は逃げ出したが、外に待機していた憲兵に直ぐに捕らえられた。ラー達は気絶させた獣宿し達を回収し、王都へと向かった。殆どの獣宿しは政府管轄の保護施設に住むことになったが、王都へ向かう途中で目を覚ましたバサルモスの獣宿しの少女と雑談をしているうちに妙に懐かれたので、ラー&ジョーの雑用係として雇うことになった。ちなみに三食寝床つきで給料50zという中学生の小遣いレベルで雇っている。それから一ヶ月の時が過ぎ、今に至る。

 

 

 

 

ラー「まぁ慣れてきたらお前にも仕事の手伝いをさせてやるから。そうつまらなそうにするなって。」

 

スーラ「うん…」

 

ジョー「じゃ、行ってくるから留守番宜しくな。」

 

スーラ「うん、行ってらっしゃい。」

 

 

 

 

                続く

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