ナナシ砂漠 とある岩影
ジョー「とりあえず大分離れたところまで来たが…あいつ大丈夫かな。」
ジョーが少し心配そうに言う。
スーラ「大丈夫だよ!ラーはスッゴク強いもん!」
そうスーラは食い気味に言った。しかし、ジョーは未だに心配そうな顔でラーが闘ってるであろう場所を見据えた。
ラー「うおおおおおお!!」
大きく振りかぶったラーの拳がディアブロスの獣宿しの顔面に突き刺さる。しかし、ディアブロスの獣宿しの突進は止まらなかった。突進の直撃を受けラーは数メートル吹っ飛ばされる。しかしラーは空中で回転して上手く着地する。それと同時にディアブロスの獣宿しに雷砲を放つ。雷砲は直撃した。
ディアブロスの獣宿し「キュアァァ!!」
悲鳴の様な声をあげたディアブロスの獣宿しだったが、直ぐに態勢を建て直しラーに反撃しようとラーを探すが見つからない。ラーは雷砲を発射した直後に跳躍し空中で高速回転してぶつかる技である回転弾をディアブロスの獣宿しにやっていた。高速回転したラーが高スピードでディアブロスの獣宿しにぶつかる。しかし、ディアブロスの獣宿しはダメージは負ったものの即座に反撃のタックルでラーを弾き飛ばす。ラーは起き上がり反撃しようとディアブロスの獣宿しを探すが居ない。
ラー「…居ない…逃げた訳じゃねぇな…ということは下か!!」
ラーは跳躍し空中で大雷弾を作り始める。その直後に砂中からディアブロスの獣宿しが飛び出すが空中にいるラーには届かなかった。ラーは待ってましたといわんばかりにそのタイミングで大雷弾をディアブロスの獣宿しに放った。ディアブロスの獣宿しは地面に倒れ、起き上がろうとするがラーはそうはさせないと言わんばかりに回転弾による追撃をする。しかし、ディアブロスの獣宿しは持ち前の圧倒的なタフさでラーを猛攻の中起き上がり、ラーに突進をしようと構えをとる。ラーはそれに気づき雷砲で迎え撃とうと口に雷の力を溜めるがディアブロスの獣宿しが突進を開始した。ラーは雷砲を撃とうとするが、ディアブロスの獣宿しの突進が先程の最初にしてきた突進の二倍近く速かった。あまりの速さにラーは雷砲を撃つ前に突進の直撃を喰らってしまう。吹き飛ばされ受け身も取れず砂上に倒れるが、直ぐに起き上がりディアブロスの獣宿しを探すが見つからない。
ラー「…まさか…!」
気づいたときにはもう遅かった。ディアブロスの獣宿しが勢いよく地面から飛び出し、ラーに激突する。ディアブロスの獣宿しの両角がラーの腹と右胸に深々と突き刺さった。ラーは血を吐きながら地面に倒れ伏す。口から黒煙を出しているディアブロスの獣宿しはラーが倒れ伏すのを見て勝利の雄叫びをあげた。砂中に潜ろうとディアブロスの獣宿しは砂を掘り始めるがその足を誰かに捕まれる。確認するとそこには髪の毛が黄金に変わり逆立ち、目を赤く光らせたラーの姿があった。
ラー「何処へ行くんだ?まだ終わってねぇだろうが。」
体に大穴が空いているのに平然と喋るラー。胸の傷はもう既に止血されており、再生が始まっていた。
ラー「人間ならあの一撃でチェックメイトだっただろうが、獣宿しは中身の獣の肉体と似たような構造になるからな。丸一日寝れば全快するだろう。」
そう言うとラーはディアブロスの獣宿しを思い切り殴り飛ばす。ディアブロスの獣宿しは吹き飛ばされた後地面に激突し砂煙を巻き上げる。ラーはそれを油断なく見据えていた。
ラー(止血はしたし再生も始まっているがダメージが治る訳じゃねぇからな。これ以上さっきの攻撃のような高威力の技を喰らったら不味い…)
と考えていると、ディアブロスの獣宿しは口から黒煙を吐きながら再び突進の構えをとる。ラーはそれに対し改めて両腕を闘気硬化させ、サッカーのキーパーがとるような姿勢でディアブロスの獣宿しを待ち構えた。ディアブロスの獣宿しが黒煙を撒き散らしながら尋常じゃないスピードでラーに向かって突進する。それに対しラーは動かずディアブロスの獣宿しをじっと見据えた。ディアブロスの獣宿しがラーに激突する一瞬、その一瞬でラーはディアブロスの獣宿しの両角を掴み突進を止めようと全力で踏ん張る。しかし、ディアブロスの獣宿しは止まらずそのまま突進を続けラーが全力で踏ん張るもディアブロスの獣宿しは意に介さず自分の角を掴んでいる目の前の生物をそのまま貫こうと突進を続ける。そこでラーは片足を地面から離しもう片足を軸にしてディアブロスの獣宿しの突進の勢いを利用してディアブロスの獣宿しの背負い投げの要領で地面に叩き付けた。ラーはそのまま跳躍し、大雷弾を倒れているディアブロスの獣宿しに放ち、着地した瞬間に大雷弾に当たりまだ起き上がれないであろうディアブロスの獣宿しに向かって雷砲を最大出力で放った。とてつもない轟音が鳴り響き雷砲が着弾した場所には巨大なクレーターが出来ていた。ラーはディアブロスの獣宿しが本当に死んだか確認するためクレーターでディアブロスの獣宿しを探す。しかし、見つからない。
ラー「まさかあれを喰らって耐えたあげく地面に潜るほどの力が残っていたのか?」
と言った瞬間ラーは何かを察知し反射的に自分が今いた場所から離れようとする。その瞬間地面からディアブロスの獣宿しが飛び出した。反射的に飛び退いたがそれでも少し足の辺りに当たり、片足に重度の打撲を負ってしまった。
ラー「うぐ…」
しかもタイミング悪くここでラーの黄金の髪は元の黒髪に戻ってしまった。もう闘気硬化する余力もラーには残されていないだろう。ラーはディアブロスの獣宿しの様子を確認する。角は両方折れ、翼もボロボロ、全身の甲殻は割れたり剥がれたりヒビが入ってたりしていた。しかし、当のディアブロスの獣宿しはそんな傷を意にも介さず口から黒煙を撒き散らしながらラーに向かって力強い咆哮を発した。
ラー「嘘だろおい…俺はこれまで色んな奴と闘ったがお前レベルにタフなのは初めてだ…」
苦笑混じりにそう言うラーに憤怒の形相の角竜の獣宿しはラーに近づき、ハンマーのような形状の尻尾でラーをぶっ飛ばす。まともに喰らったラーはそのまま地面に激突した。立ち上がれるかすら怪しい程弱ったラーに角竜の獣宿しはゆっくりと近づいていった。
続く