超高空圏
一つの物体が猛スピードで進んでいる。バルファルクの獣宿しだ。バルファルクの獣宿しは空を音速を越えるスピードで進み、目的地を目指していた。目指している地は、中央大陸と北大陸の丁度真ん中にある島、そこに建っている一つの古ぼけた外見の城だ。
城内部 会議室
黒い角を生やした青年「…で、まだ帰ってこないのか、あいつは。」
黒い角を生やした青年はそう不機嫌そうに呟く。
鋼色の角を生やした青年「そのようですね。」
と、黒い角を生やした青年の隣に座っている青年は返した。
古代の衣装を着た少女「あやつはまだ人間の体に慣れきっておらんからの。」
と、黒い角を生やした青年より二席分程離れたところに座っている少女が言う。
古代の衣装を着た青年「慣れるまではずっとあんな感じだろうな。」
と、少女の隣に座っている青年は言った。
黒い角を生やした青年「はぁ…面倒だ…」
そう青年が呟くと、鋼色の角を生やした青年の隣にの席から笑い声と共にカメレオンのお面を着けた青年が現た。
カメレオンのお面を着けた青年「へへっまぁそう言うな。流石のオイラも蘇り、それも人間の肉体を持つなんて予想出来ねぇよ。最初は混乱するだろ。」
白いワンピースの少女「そうかしら?私は結構早く馴染めたけど。」
カメレオンのお面を着けた青年「それはあんたやボレアスの兄貴だけだろう。ゴグマジオスの奴なんか龍の頃の癖で人間の体で火薬食って腹壊して寝込んでるからな。」
ボレアスと呼ばれた黒い角の青年「バカだろアイツ。」
そんな事を話していると天井の壁を突き破りバルファルクの獣宿しが会議室に入ってくる。
ボレアス「いい加減天井突き破りながら入室してくるのをやめてくれないか。」
バルファルク「キィィィ…」
ボレアス「悪いけど何言ってんのか全然分からねぇ。」
と、ボレアスは一通り突っ込みを入れたあとバルファルクの獣宿しがかなりダメージを負っていることに気付く。
ボレアス「…お前それ誰にやられた?火傷に…雷でも喰らったか?お前は龍属性以外には悲しいほど弱いもんな、この世界の魔術師とか言う奴等とは相性悪いからな。しかし、お前も古龍の一柱だろう。まさか魔術師ごときに負けたとかじゃ無いだろうな。」
バルファルク「キィィィ…」
ボレアス「何て?」
カメレオンのお面の青年「魔術師と変な二人組にやられたそうッスよ。」
ボレアス「変な二人組ねぇ…」
古代の衣装を着た少女「こやつが変だと言うのならほぼ間違いなく獣宿しじゃな。」
古代の衣装を着た青年「そうだな。」
ボレアス「…ふむ、バルファルクよ、その二人組の特徴は?」
バルファルク「キィィィ………」
カメレオンのお面を着けた青年「金髪と緑髪の男だそうで。」
ボレアス「大雑把過ぎるだろ。この世界金髪も緑髪もかなり多いぞ。」
鋼色の角を生やした青年「しかし金髪と緑髪の二人組でなおかつ獣宿しだと言うのならかなり絞られるかと。」
ボレアス「…まぁそうだけど。ならその二人組の捜索はお前に任せるぞクシャル。」
クシャルと呼ばれた鋼色の角の青年「分かりました。」
クシャルはそういうと席を立ち会議室室から出ていく。
古代の衣装の少女「我等には何かないのか?」
ボレアス「クシャルだけで十分だと思うが、行きたければ行っていいぞ。」
古代の衣装の青年「決まりだな。」
そう言うと二人は席を立ち背中から翼を生やして先程バルファルクが開けた天井の穴から出ていった。バルファルクも同じく出ていこうとするがボレアスに止められる。
ボレアス「お前は天井を直せ。」
城の外で白いワンピースの少女は軽い足どりで歩いていた。
白いワンピースの少女「さてさて、面白くなってきたわね♪」
続く