王都 サンバナ
貴族の屋敷
ラー「…さて、言い訳があるのなら聞きますが?」
依頼人の貴族「…えっと…」
ジョー「無いようだな。よしぶっ潰す。」
ラー「まぁ待て。貴族殿、貴方は我々を殺すように依頼を出しましたね?いやぁもう証拠も証人もいるんで言い逃れはできませんねぇ…」
依頼人の貴族「…はい…」
ラー「じゃあまずは慰謝料の件ですが…」
数時間後…
大金の入った袋を持ったラーとジョーが意気揚々と屋敷から出てきた。
ラー「いやぁ、話の分かる貴族殿でよかったぜ。最悪の場合は武力行使も検討していたからな。」
ジョー「検討じゃなくて確定事項だろ。」
ラー「ははっ当たり。」
そう雑談をしながら二人は外で待たせていた二人に呼び掛ける。
ラー「終わったぞー。」
スーラ「もう、遅いよ~一時間以上かかってるじゃない。」
ジョー「わりぃな。」
元ディアブロスの獣宿し「…。」
ラー「どうした?黙り込んで?…ははーん、分かったぞ。お前これから先どうやって生きていこうかって思ってるな?」
元ディアブロスの獣宿し「えぇ、どうやら自分は狂って暴れ回ったみたいですし、知り合いや親にも会わせる顔がないです。」
暗い表情の元ディアブロスの獣宿しの言葉にジョーは下らないとでも言いたげな顔で
ジョー「別にお前の意思でやったんじゃないなら別に良いじゃねぇかよ。細かいことをいちいち気にすんな。」
と言った。
元ディアブロスの獣宿し「ですが、自分が暴走してしまったのも事実ですし…」
ジョー「メンドクセェ奴だな、暴走したのはディアブロスであってお前じゃねぇよ。大体終わったことをいちいちぐちぐちと、それでも男かよ。」
元ディアブロスの獣宿し「…。」
ラー「話は終わったようだな。じゃあ俺達は帰るぞ。元々何泊もするつもりは無いからな。」
スーラ「あ、うん。またねお兄さん。」
元ディアブロスの獣宿し「う、うん、またね。」
そしてラー達は王都サンバナをあとにした。行きと違い、どこかスッキリしたような表情で。
ナナシ砂漠
馬車に揺られながらラー達はクレーターだらけの砂漠を眺めていた。
スーラ「それにしても馬車に乗れてよかったね!」
ラー「そうだな…馬車の中は直射日光が当たらないだけまだましだ。帰りに地獄を見ずに済んだ。」
ジョー「しかし、あの古龍種の獣宿しは何だったんだろうな。」
ラー「知るかよ。餌でも食いに来てたんじゃねぇの?」
車掌「御客様方、到着しましたよ。」
ジョー「お、着いたか。ご苦労ご苦労。」
三人は馬車を降り、辺りを軽く見渡した。眼前は海、後ろには砂漠という奇妙な光景をみた。三人は軽く笑みを浮かべた。
何だかんだで家到着
ジョー「久しぶりの我が家ー!!」
スーラ「我が家ー!!」
ラー「お前らうるせぇぞ。」
暫くして二人は落ち着きを取り戻し、リビングでくつろぎ始めた。
ラー「あ、俺明日から筋トレ始めるから、邪魔すんなよ。」
ジョー「あん?何で筋トレなんか…あぁ、成る程。ディアブロスに負けたのがそんなに悔しかったか。」
ラー「負けてねぇ!!深手は負ったけど負けてねぇぞ!」
スーラ「この騒がしさ、いつもの日常にもどった実感があるなぁ~」
続く