王国セオン
ジョー達はラーについていく形で王国セオンに到着した。
ラー「ここにいるはずだ…。」
ジョー「あの時のボロ旅館か。何故こんなとこに…」
スーラ「そうだよ、まだラー達は傷だって癒えてないんだし…」
ラー「スーラは来たこと無いから仕方ねぇけどジョーお前は覚えてろよ。会っただろ変な奴に。」
そういいラーはジョーを呆れたように見つめる。
ジョー「あ~?………そういやいたな。変な奴。」
ラー「やっと思い出したか。」
スーラ「あの…」
スーラがおずおずと手を挙げる。
ラー「ん?」
ジョー「何だ。」
スーラ「その人って男?」
ラー「あぁ、男だが…成る程、男湯入れないもんなお前。」
ジョー「まぁお前はゆったり温泉を楽しんでいろ。」
スーラ「…うん。(また仲間外れか…)」
少し不満そうな様子のスーラをこの二人が気遣う訳もなく、戸を開け旅館に入っていく。
スーラ「あっ待って待って!!」
ラー「別に置いていく訳でも無いんだからそんな焦るなって。」
男湯
ラーとジョーが戸を開けると、そこにはあの時に会った男がいた。
ラー「よう、久しぶりだな。覚えているか?俺達の事。」
ジョー(俺は忘れてたけど…)
男「あぁ、しっかり覚えているよ。久しぶりだね。頼み、聞いてくれたかな?」
ラー「獣宿し達の保護の事だろ。安心しろ、しっかりやっている。」
男「そうか、ありがとう。僕の願いを聞いてくれて。」
ラー「礼なんかいらん。それよりも相談したいことがある。獣宿しであり、熟達の魔術師であるお前にな。」
男「…何故僕が魔術師…それも熟達って分かったんだい?」
ラー「匂うんだよ。魔術師特有の魔力の匂いが…」
男「魔力の匂いか…僕も獣宿しだが魔力の匂いなんて嗅いだことないけどな…」
ジョー「そりゃお前が獣宿しである前に魔術師だからだろ。匂いよりも魔力感知の方が精度が良いらしいからな。」
男「…成る程ね。」
ラー「そろそろ本題に入っても良いか?」
男「コホウ・スカイ」
ジョー「は?」
コホウ・スカイ「僕の名前さ、いつまでも[お前]だと君達も面倒だろ。」
ラー「あぁ、そうだな…。なら俺達も名乗ろう。俺はラー・ビスタ。」
ジョー「ジョー・ドラクルだ。」
コホウ・スカイ「ok 覚えた。それでほぼ初対面の僕に相談って?」
ラー「魔術を教えてくれ。」
コホウ・スカイ「ヤダ。」
ジョー「即答かよ。」
ラー「何故だ。」
コホウ・スカイ「魔術の使い方がどれだけ分かっても、魔力はどうあがいても才能が必要だからね。そればかりはどうしようも。」
ラー「そのための獣の力だろう。ラージャンたる俺は強力な電気エネルギーを雷系統の魔力の代わりにする。」
ジョー「俺は…龍属性って魔力系統あったっけ?」
ラー「ない。が、無いなら作れば良い。」
コホウ・スカイ「無茶苦茶言うねぇ。けど面白いじゃないか。気が変わったよ。」
ラー「お、協力してくれるか!」
コホウ・スカイ「出来るようになるって保証はないけどね。」
ジョー「じゃあ早速始めるか。」
コホウ・スカイ「いやいや、まずはこの温泉を楽しもうよ。それに君たちが今最優先にやることはその傷を癒すことだしね。」
ラー「…それもそうだな。」
その頃スーラは
女湯
スーラ「気持ちいい~」
先程の不満はどこえやら言われた通り普通に温泉を満喫していた。
続く