ハリーポッターと数奇な運命   作:やんばるさん

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第八話です
ハリーは無職ではありません、家にいる事が多いのは事実なのですが職には着いています。
あと意外にもギャンブル好きという設定にしており、たまにギャンブルをしにその辺に出かけては快勝して帰宅します魔法をこっそり使用しイカサマする事もあります。
なのでハリーはそこそこお金持ちです。


第8話闇の再来

かつてヨーロッパでは魔法や魔術はありふれており皆がそれを扱えなくともその存在は認識していた。

しかし、15世紀に魔女狩りが横行し16世紀~17世紀に最盛期を迎えると魔法や魔術は一気に姿を消し独自の世界を築き魔法族と非魔法族に別れ非魔法族にとって魔法や魔術はおとぎ話や創作物またはアニメーションの中だけのものとなって行った。

 

現代では魔法界には法や秩序があり社会が形成されて非魔法族との無闇矢鱈な干渉は禁止されている。

それ故に非魔法族の面前で自身の生命の危機に置ける非常事態以外で魔法を行使すると逮捕される事も多い、しかし魔法界には自分たちの方が非魔法族より優れているという者も少なく無く自分達より下に見て支配を目論む者もいた。

 

ヴォルデモートもその1人だった、しかしそれはハリーが死をも覚悟して打ち破った。

だが、また新たな闇が現れようとしていたヴォルデモート以上の闇が

 

「分かっていると思うが、魔法界にとって奴等は危険な存在だマグル達のほぼ全員が魔法界を信じていない、魔法界の存在を知っているのはマグル側の一部の政府高官と首相のみだ。

だからこそ今迄互いの世界はヴォルデモートみたいなのが出てこない限り均衡を保ちながらここまでやってきた」

 

初めて魔法界に入った時ハリーは衝撃を受けた、それまで自分が見てきたマグルの世界とは全く異なる世界が広がりハリーの心は新鮮な気持ちで満ちていた、だが当然不安や恐れもあった。

ハリーに不安や恐れがあったならば魔法が全く扱えないマグルたちのそれは魔法使いたちの想像を超えるものだろう、だからこそ魔法界と非魔法界のバランスが崩れればどうなるかは誰にも予想がつかない。

 

「危険な存在だと言うのならばなぜ監視程度で何もしない、どういう事をしているのかある程度把握しているのならばなおのこと何かやらかす前に対処をすべきだろ?それを怠っておいてよく人に説教をたれに来たな」

 

ハリーの言い分はごもっともだった。

前回マルフォイが家に来た時は、忠告の様な話をしただけで今回も何か行動を起こす様な話は今のところ出ていない。

 

「まぁ、それを言われるとこっちはぐうの音も出ないが俺は部署の関係であいつらの逮捕とかが出来ないんだよ…

とは言えまだ全く動けていないのも事実だな。」

 

魔法省としても早急に問題解決に持ち込みたいが職員全てがひとつの問題にかかりきる訳にも行かなかった。

マルフォイも同じである、このまま監視だけにとどめる訳には行かないことくらい百も承知ではあるがこれだけが今のマルフォイの仕事ではない。

 

「とは言え奴等だけに集中する訳にもいかない。

ポッター、奴等は何をお前に持ちかけた?何をしようとしている?」

 

「あいつらはただ良くも悪くも自分達が決めた道を進んでいる。

それは確かに両方の世界にとって良くない道かもしれないがドラコ・マルフォイお前にも分かっているはずだ、あいつらの考えはいずれこの魔法界がかかえる事だ。

このままいけば純血の魔法使いは影を潜め半純血やマグル生まれが大多数を占めるそうすればマグル達の技術を持ち込むだろうし魔法界の存在が表に出るのも時間の問題だ、どの道魔法界全体が正面から向き合う必要がある問題だ。」

 

ハリーはロジャー達が自分の家に来た時の事を思い出した、協力こそしないと言ったが彼らにアドバイスをした、それはその場しのぎものではなく自分がロジャー達の立場だった場合を想像し出した答えだった。

 

「俺も魔法界もそこまで馬鹿ではないからそんな事くらいは分かってる、だが向き合い方が肝心だ失敗すれば争いになるだろうから慎重になっているだけだ。

あいつらがもし間違ったやり方をしているならば止める必要がある、それは大人としての責務だ。」

 

ハリーとマルフォイ双方の意見の若干の違いはあるもののどちらの意見も正しかった。

急ぎすぎれば当然何が起こるか分からず争いが起きる事も十分に有り得る事だった。

 

「まぁ、この話はこんな所だ今のでお前があいつらに何を言ったのか大体の予想はついた。

だが、話はもうひとつある今のハリーポッターにはこっちの方が重要だろう。」

 

「まだあるのか…もうそろそろ帰って貰えないか」

 

ハリーはマルフォイ達に早く帰って欲しかった、魔法界と距離を置いている現状では自分以外の魔法使いが家にいるのはあまり好ましい事では無かった。

 

「あまり長い話にするつもりは無い、ただニューヨークの孤児院で魔法使いによる襲撃があった死者も数名出ている。

で、一人誘拐されている。」

 

「だからどうしたと言うのだ?関係ないところは掻い摘んで話せよ」

 

話が無駄に長いのはホグワーツ時代からの特徴だった。

 

「ここも重要だからだ、襲撃犯は全員が死喰い人だリーダーはバーティークラウチ.Jr誘拐されたのはリリーリドルという少女だ。」

 

ハリーの目が少し鋭くなった。

リドルという名前はヴォルデモートの本名のトム・リドルと同じだった。

 

「今はアメリカのMACUSAと連携しながら捜査しているが誘拐された少女はお前の察した通りだ。

このリリーリドルがあのヴォルデモートの親族だ、おまけにその子は襲撃の数十分前にホグワーツの勧誘を受けていた、校長であるマクゴナガル先生直々にな。

その時にリリーリドルが逆転時計の様な物を持っていたとの事だ。」

 

逆転時計

時を遡る事ができるでありかつてハーマイオニーグレンジャーが使用していたものだが、じつは偽物と本物があり偽物は多数出回っているが本物は三つしか無くひとつはホグワーツにありもう1つは魔法省、最後のひとつは行方不明である。

 

「恐らくはリリーリドル本人よりもこの逆転時計を狙っての犯行の可能性が高い」

 

このリリーが持っている物がもし本物の逆転時計ならば無限に時を遡れる為これを狙うのは当たり前である。

 

「なるほどな…だがその子は逆転時計以外の利用価値なしという訳でも無いだろう、きっと二重三重に策を練った上で本人ごと攫っていると思う。

出なければその場で殺害するか逆転時計だけ奪えばいいからな。」

 

「それについては前にも言ったが各地に散らばった死喰い人や闇の魔法使い達への宣伝的な要因でもあるのだろう。

恐らくあいつらは大人数って訳でも無いだろうからな」

 

大人数で活動するのは策の成功率や戦いにおいての勝率に直結するがその分密かに行動するのには向いていない。

ましてや死喰い人や闇の魔法使いは目立ちやすく仲間が増えれば増えるほど感づかれる確率が上がってしまう。

 

「それもあるだろうがもっと別の要因な気がしてならない、もしクラウチ.Jrが全体的な指揮を取っているなら尚のことだ。

あいつはそれなりに頭のきれるやつだしもし違う者が指揮を取っているならより地方面から考える必要がある。

どの道俺はドラコ達とは身分立場が違うからでかいことをやらかされる前に何とか対処しろよとしか言えないがな…

さて、用が済んだならってとっとと帰れ人の家に無駄に長居してくれるな」

 

「分かった、もしかしたらまた俺か別のやつが来る必要があるかもしれないがな」

 

そう言うと何しに連れてきたのかさっぱりな部下2人を引き連れてマルフォイは帰って行った。

 

ハリーは魔法省の職員が次にやって来るのはそう遠くないとにらんでいた。

今のハリーには幾つかの不安があった、一つはロジャー達のことである。

ロジャー達は人間的に悪いやつらでは無いと思っていたがあまり頭のいいもの達では無さそうだと考えていた、だからこそ何をしでかすか予測が立てれず最悪自分の名前を使いかねないという物。

もう1つは死喰い人達、これに関してはまた自分に厄介事がやって来るのではないかというものと今更ヴォルデモートの様に崇拝するような魔法使いは居ないというのに一体何がしたいのかという点だった。

 

「ヴォルデモートはもう分霊箱を全て破壊されてあの時消滅した…それは自分自身が1番よく知っている。

なのに今更何をしたい…もうあいつに匹敵するような大きな存在は何処にも居ない例え逆転時計で時間を遡ってこっちに連れてきても分霊箱が無いから無駄だ、そもそもなぜ逆転時計を必要とする…」

 

ハリーの疑問は尽きることが無かった。

しかし取り敢えず考えるのをやめた、今は全くその答えが見つかりそうにも無くまた深く考えてもかつての友人や魔法界から距離を置いている自分がロジャー達や死喰い人達に関わる必要は今の所無いと判断したからである。

 

「見つけて来たぞ、グレイバックを連れて行って正解だったあんな何時滑落してもおかしく無いような谷を何時間も探したくないからな…

しかし綺麗に真っ二つに折れてやがるが直せるのか?」

 

クラウチJrはグレイバックと共にローブの男の前に立っていた、その手には明らかに誰かがへし折ったであろう見事に真っ二つの杖を持っていた。

「構わん既にあてはある、杖の状態より杖そのものが大事だ」

 

ローブの男はクラウチJrから受け取った杖を眺めて呟いた。

 

「ひとまずは揃える必要がある最低限の物は揃えた…

これでようやく始められる、あとはあの方を呼び戻す準備をするだけだ」

 

彼は不敵に笑うと部屋を出ていった。

 

クラウチJr達は薄々分かっていたローブの男の言う「あの方」とはヴォルデモート卿の事では無いということを、しかしでは誰なのかと言われるとそこまでは分かっていなかった。

しかしヴォルデモート卿よりもとんでもない者を呼ぼうとしている事だけは薄らと察していた、彼よりも強大で知略に長け闇の魔法使い以外のものからすればとてつもなく厄介な魔法使いを目覚めさせようとしていることを

 




八話終了です。
七話を読んで頂いた皆様本当にありがとうございます、そろそろボス様を登場させたいのですが設定だったりを色々練っているのでまだ先になるかも知れません。
フォイとハリーは仲が良い訳では無いですが学生時代みたいに敵視している訳でもありません。
フォイも今は魔法省でもかなり実力のある魔法使いとして名が通っておりそこそこ良い立場に着いているためまだ若手ではありますが将来有望な職員です。
リリーなのですが秘密の部屋の時のトム・リドル似の将来美形間違いなしの子です、間違っても謎のプリンスの時の小憎たらしいおぼっちゃま顔ではありません。
第九話も何とか書き上げますので読んで頂けたら幸いです今後ともよろしくお願いします。
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