忍術世界に芸術的爆炎を   作:飛翔するシカバネ

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お久ー


帰還

「三代目様!大変です!!!」

 

「なんじゃ?騒々しい。腰に響くわ」

 

ここは岩がくれの里。

 

その里の長である土影オオノキは部屋で石を磨いていた。

 

その部屋に里の忍が急いで入ってきた。

 

 

「失礼します!」

 

「順序が逆じゃ!……でなんじゃぜ?」

 

「里の前に袈裟を身につけ、天蓋笠を被った集団が現れまして……自分たちを天叢雲と名乗っております!」

 

「天叢雲か……」

 

 

この頃忍界隈に出現する傭兵集団【天叢雲(アマノムラクモ)】。

 

13人からなる集団であり、メンバー全員が凄腕の忍びであり、賞金のかかっている忍びも多く在籍している。

第3次忍界大戦で雇った暁を遥かに超える有名集団。

彼らが現れる場所には不気味に雲と霧が濃く現れるという。

 

 

「土影様に会いたいと要求しておりまして……現在数人が相手をしていますが…」

 

「分かった……ワシが出る。他のもんは下がらせとけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

里の前には袈裟を着、天蓋笠を被った13人の集団がいた。

全員が異様なオーラを放っている。

 

天叢雲のメンバー数は13人。

メンバー全員が一同にきすなどどの噂話でも聞いたことの無いことだ。

 

そして天蓋笠を被っていたとしても名が割れている忍びがいる。

有名どころが尾のない尾獣と恐れられる干柿鬼鮫だ。

忍刀七人衆の元メンバーであり、天叢雲のNo.2と言われている。

奴1人を雇えば敵の首が千は取れると言われている。

 

しかし、その干柿鬼鮫を置いてリーダー格が存在している。

 

天叢雲のリーダー、天叢雲の剣。

名はメンバーを除き、誰も知らず、その実力はメンバー全員の力を合わせても届かぬという。

 

その猛者が今目の前にいる。

 

 

これは塵遁を使う事を視野に入れればならんかのぅ…

 

 

塵遁限界剥離の術。

風、土、火の3つの性質を合わせた血継淘汰の術。

二代目土影が開発し、現在は三代目土影オオノキだけが使える高等忍術。

触れたものを分子レベルまで分解する。

 

そんな大技を出さなければいけない相手だと理解させられる気迫を目の前の人間から感じていた。

 

 

 

土影オオノキの登場に天叢雲のメンバーが前に出ようとした。

 

「お前たちは手を出すな」

 

それをリーダーと思われる男は制した。

 

「お会い出来て光栄です」

 

「ワシに会いたいとはの……誰の差し金じゃ?」

 

「いえいえ、個人的な理由で貴方に会いに来たのです」

 

「ほう……では何用かのぅ?」

 

オオノキは静かにチャクラを練る。

既に塵遁を作り、発射するまでのチャクラは練られている。

しかし、ギリギリまで高める。

一撃で終わらせられるように。

 

「2つほど理由がありまして…1つはフラフラするのを辞めようと思いましてね。そろそろ安心出来る我が家が欲しいんですよ」

 

「それならワシの里に監獄がある。そこにメンバー共々入れてやろうか?」

 

「いえいえ、それには及びません。もうひとつの理由ですが……影の座を譲って貰おうと思いまし」

 

最後の言葉を聞く前に塵遁を完成させる。

 

「残念じゃ。ここで死ね」

 

塵遁をぶつける。

 

しかし、それは相殺される。

 

 

本来それはありえない。

当たったものを分子レベルまで分解させるのだ。

どんな術であろうと壁にさえならない。

ひとつを除けば…

 

「ばっ馬鹿な……なぜ貴様がその術を…!?」

 

天叢雲のリーダーが出した術、それは塵遁限界剥離の術だった。

 

当たったものを全て分子レベルまで分解する。

それは嘘偽り無い。

しかし、全く同じものがぶつかった場合は?

それはどちらにも作用する。

 

どちらもぶつかり分解し、相殺されるのだ。

 

 

「貴様……何者じゃ…?」

 

構えは解かず、睨みつける。

 

そんなリーダーの後頭部を天叢雲のメンバー2人はハッ叩いた。

 

「いってぇ!!!」

 

衝撃は凄まじく、天蓋笠が取れる。

笠の中からは若い人相に黄色の髪が姿を見せる。

 

「何すんだ!?」

 

「何すんだじゃありません!いきなり塵遁を放つなんて何を考えてやがりますか!!」

 

「撃ったのはじいちゃんが先だ!」

 

「アンタがあんな敵役みたいな喋り方するからでしょ!もうちょっとなんか無いわけ!?」

 

「いや、なんか緊張しちゃって……」

 

「「アホか!!!」」

 

2人にまた叩かれる。

 

それを見て他のメンバーは止めもしない。

肩をすくめ、やれやれとしているものもいれば。

ひたすら笑い転げているものもいる。

中には賭けをしていたのか金銭のやり取りをしているものも。

ひたすらオロオロしているものもいれば。

興味の無さそうに空を眺めている者、静かに他の忍びに警戒する者、里の女性忍び達に熱い視線を送っている者、仲間の背にもたれかかり寝ている者までいた。

 

 

しかし、オオノキの視線はメンバーでは無く天蓋笠が取れたリーダーへと向いていた。

 

 

「お、お前は……」

 

黄色の髪をした男は向き直る。

 

「不肖ながらただ今帰ってきました。大人弥デイダラです!」

 

 

数年前に抜忍となったデイダラがそこにいた。

 

 

 

 

 

 




次は明日くらいかな?
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