忍術世界に芸術的爆炎を   作:飛翔するシカバネ

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……………小指がつった


里を抜けていく卵

 

「デイダラよ、どうじゃぜ?体は」

 

「今の所は問題ありません。数日前の痛みが嘘のようです」

 

俺はあのあと生き残った。

 

死んだ方がましな痛みを一生分味わった様だが、それでもこの体は死ぬことを許してはくれなかった。

 

尾獣のチャクラの力もあったのかも知れない。

 

 

父は俺の処置が終わったとほぼ同時に侵入してきた土影様達によって殺害された。

 

俺に施した内容やその為に犠牲にした忍びの事を語り、それに土影様の力をも俺に入れようとして返り討ちにあった。

 

話を聞くところによると父は他里の忍びだけでなく、仲間の忍びも創作材料としていたらしい。

 

 

俺は今は療養しながら枷に繋がれている。

 

一夜で危険生物となった俺は子どもでありながら岩隠れに存在する尾獣の五尾封印用の釜のような封印の器に寝かされている。

これでいつ暴走しても止める術があるという訳だ。

 

土影は同じ、釜に入ってきている。

 

 

「最悪な誕生日になってしまったな」

 

父の奇行の日は俺の誕生日の一週間前だった。

父はその日が俺の誕生日と勘違いしていたがそれでもその時の俺はおかしい事に気が付かなかった。

否、気づかない振りをした。

 

それがこんな事態を招いたのかも知れない。

 

「黒土や赤土も祝っておるぞ。勿論、ワシもじゃぜ。誕生日おめでとう」

 

俺は無言で返す。

 

「デイダラよ。ワシに叶えられることがあれば何か叶えてやる。それくらいしかワシには出来んからな」

 

誕生日プレゼントのつもりだろうか。

それなら1つ願いがある。

 

それは、

 

「今日何があっても動かないでくれませんか?」

 

「デイダラ、おぬし……」

 

「知っているんです。俺をここから出す気が無い事を。けど、俺はそれが嫌なんです。尾獣を持ったまま里を出るなんて影からしたらとんでもない事だとは思います。それでも俺は外に出て色んな事がしたいんです」

 

「………」

 

「オオノキさん、いや土影様を相手にして逃げるなんて光景俺は思いつかない。だけど土影様が動かずにいれば万が一なら逃げれるかもしれない」

 

「なぜ、逃げる計画をワシに聞かせる?」

 

「俺がやりたいことのひとつに土影になるって目的があるんです。その為にはここにいるだけじゃ出来ません」

 

「土影か……子どもの夢の先にワシがいるとは嬉しいことなんじゃがな」

 

「俺は必ず、この里に生きて戻ってきます!だからっ」

 

俺は頭を下げ、頼む。

これで無理なら俺の半生はここで過ごすことになるだけだ。

 

「ワシは知らん」

 

「!?」

 

「腰も痛いし、今日は家に戻ってゆっくり休むわい」

 

「ありがとうオオノキさん」

 

 

そうして土影様は軽重岩の術で飛び上がり、釜から出ていった。

そして釜の蓋が閉められ、釜の中には闇に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「穆王」

 

『そろそろでるのかしら?』

 

「ああ、チャクラを分けてくれ」

 

『私の力じゃこの釜は相性が悪くて開けられないなんて悲しいわ』

 

「穆王が力を貸してくれるだけでうれしいさ」

 

『ありがとう、デイダラ』

 

 

俺は元々穆王と会話していた。

子どもの俺は穆王がなんだか理解していなかったし、女性的な優しさを持っていた穆王は俺の寂しさを紛らしてくれた大切な存在だった。

 

改造の時も痛みはあったものの俺を生かそうとしてくれていたらしい。

 

俺は氷遁を発動させる。

 

術としての名前は無いが釜の温度がみるみるうちに冷えていく。

 

そして俺は爆遁を使う。

 

本来ならこの程度の方法ではこの釜の破壊は出来ない。

 

しかし、爆破した瞬間に一点集中の一撃を与えれば……そしてそれを繰り返していけば。

 

 

バゴンッ!!!

 

 

「封印の釜が破壊されたぞ!!」

 

「なんだと!?暴走せずにこれを破壊するとは有り得ない!!」

 

この釜は五尾を完全に封印するのではなく、封印するまでの時間稼ぎでしかない。

それなら温度の急激な変化と一点集中の連撃があれば破壊など容易い。

 

俺は穆王の力である沸遁を発動させる。

チャクラを沸騰させ、まるで蒸気機関のようなエネルギーを作っていく。

それを身体に反映させる。

俺はそのエネルギーを持って走り抜けていく。

 

途中で捜索隊と会ったが穆王の力を借りており、改造によって手に入れた力の前には上忍も相手で無かった。

 

俺は1度家に戻り、母がもしもの為に使うように置いてあったお金や着替え、里にも渡さなかった母が霧隠れの忍刀七人衆という証でもある長刀縫い針を持ち、俺は里から離れていく。

 

 

約束通り、土影様は動かないでくれたようだ。

 

こうして俺は憑依転生をして、9歳にして里を抜けた。

 





べるぜバブも毎日投稿6時で投稿!
またストックが3つしかないから三日で終了!
NARUTOでなぜかべるぜバブの話は終了!

いえー
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