忍術世界に芸術的爆炎を   作:飛翔するシカバネ

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《後書き》
チート瞳術とか人柱力をつけるならデイダラじゃなくても良くね?っていう感想が来ました。
私もそう思いますし、逆に誰でもいいなとも思います。
なんで、自分が好きなキャラを強化しようとしました。
自分的にはこのキャラは瞳術は使わないな、とかこのキャラは単純な能力強化でいいだろう、とかね!

まあ、最終的な判断は自己満足なんですけどね。
タグにもそう書いたし……

では、また3時半にでも~


芸術的勝利

「まさか…我々がこんな子どもに敗れるとは!」

 

大木に縛り付けられた西瓜山河豚鬼は疲弊した様子でそう、口にした。

 

干柿鬼鮫は首を残し、身体をは凍りついていた。

元々顔が青いが寒さもあってか更に青くなっている。

完全に凍傷を起こしているだろう。

 

桐吹と呼ばれた男の姿は見えない。

代わりにまるで内側から爆発したかのような爆破の痕跡と肉片が転がっている。

説明せずともこれが誰の肉かは分かるだろう。

 

 

俺はそれを長刀縫い針を片手に見下ろした。

現世の俺では有り得ない、容赦の無さだ。

それが悲しくあり、この世界で生きていると実感をさせている。

 

俺は糸を外し、西瓜山河豚鬼を解放させる。

 

地面に落とされ、なぜ開放されたのか困惑気味の西瓜山河豚鬼に話しかける。

 

「殺すと言ったがこちらが言う条件に従えばお前だけ見逃そう」

 

「……」

 

これが戦う前なら反抗したであろうが既に3人がかり、しかも現忍刀七人衆の2人に加え、未来の忍刀七人衆候補であり信頼のおける干柿鬼鮫を圧倒したのだ。

下手な発言は自身の命を短めるだけだ。

 

西瓜山河豚鬼は自身は安全地帯から命令し、里に忠義など持たない利己主義だった。

西瓜山河豚鬼は生への執着が人1倍強い。

 

 

生きたい!誰よりも長くっ!!

 

それが西瓜山河豚鬼の心中だった。

 

「条件はここであった事を黙秘し、里には別の話をすること、ただそれだけだ。それ以外は特にする事は無い」

 

西瓜山河豚鬼はそれだけならと、心を落ち着かせた。

 

何故なら西瓜山河豚鬼もここでの戦闘は言うつもりは無かった。

誰が明らかな子ども相手に対し、ボロ負けしたなど言うだろうか。

それだけではなく、負け、見逃されたなどと言えば最高、忍刀七人衆からの脱退。

それだけで済むならいいが霧隠れなら確実な死が待っている。

 

西瓜山河豚鬼は大刀鮫肌を取り、逃げ帰ろうとした。

しかし、

 

「ああ、何を取ろうとしているんだ?俺が許可したのは帰ることだけ。刀を拾うなんて行動は許可していない。それとも、アンタも俺の芸術作品に成りたかったのか?」

 

右手を西瓜山河豚鬼に向け、手のひらの口が開き舌を出す。

 

「ちょっ…長刀縫い針や爆刀飛沫なら他の忍びも扱える。しかし、大刀鮫肌は持ち主を選ぶ!お前が扱う事はできん。なら、持ち帰っても良いのではないか!?」

 

「確かにそうだ。しかし、帰るお前には関係無いだろう。それに俺が持たない可能性もある。お前が帰った後に俺がこの刀をここに放置して行く可能性もある。心配ならキチンと言い聞かせればいい。それぐらいなら許可してやる」

 

「……鮫肌、私は1度戻るがここに残るのだ!私が戻るまで。分かったな!!」

 

それだけ、言い残すと西瓜山河豚鬼は森の中に入っていった。

森の中で気配を消さずに遠ざかっていくのを感じるとやはり、俺が感知できるのが分かっているようだ。

 

 

 

次に氷遁を解除する。

 

氷漬けにされていたせいか四つん這いのまま立ち上がれないがこちらを睨んでいる干柿鬼鮫。

 

それにしても若いな。

10歳の俺が言える立場では無いが。

 

「アンタはこれからどーする?上司一人は殉職してもう一人は逃げ帰った訳だけど」

 

「その惨劇を起こしたアナタには言われたくなかったですね」

 

俺は落ちている大刀鮫肌を拾い、自身のチャクラを食べさせる。

鮫肌も1度俺に牙を剥いたが、チャクラを渡されていると分かり普通に持たせてくれている。

爆刀飛沫は既に巻物の中に封印している。

 

これで俺は3本の刀を手に入れたが一人では使えないな。

 

 

「子どもに負け、上司に捨てられ……そんな私に行く場所なんてありませんよ。しかし、裏切りを命じられた私が裏切られるなんて酷な運命ですね」

 

俺はチャクラを食べ、かなりのサイズになった鮫肌を干柿鬼鮫に投げる。

 

それに驚き、避けようと身をよじらせているが先ほどまで凍らせられていた手足では動く事が出来ていない。

 

鮫肌は鬼鮫に当たり、俺から食べたチャクラを鬼鮫に与えて回復する。

 

鬼鮫の顔は驚きの表情をしている。

 

「俺は気に入られなかったんだがお前は気に入られたな。これで一応お前も忍刀七人衆になれるぞ」

 

「なぜ?」

 

「これで大刀鮫肌を持ち帰れば、西瓜山河豚鬼の代わりに大刀鮫肌を持ち帰った手柄で帰る場所くらいはあるんじゃないの?次代の忍刀七人衆じゃないか。昇格おめでとう」

 

「そういうことを言ってるのではありません!!なぜ私に鮫肌を渡したのですか!?それもチャクラを食わせ、私を回復させた!なぜ、敵の私に対して!!」

 

「なぜって……それは。……提案なんだけどさ

 

 

俺の仲間にならないか?」

 

 

 

「は?…冗談でしょう?」

 

「仲間になる相手に回復を施すならさっきの行動も納得するんじゃないか?」

 

「確かに……ではなくっ!なぜ敵のアナタが霧隠れの私を勧誘するというのです!!」

 

干柿鬼鮫はこちらの意見を聞こうとしない。

ぶっちゃけ罠にしか聞こえないしな。

 

だから、

 

「怖いのか?」

 

「なっなにをっ…」

 

「人を信じるのが」

 

「!?」

 

「裏切りをしてきて仲間を信じる事をしなかった。だからこそ一般論で拒絶する。また、裏切り裏切られる羽目になると考える」

 

「……そうですね。アナタの言う通りなのかも知れません。それがわかっているならもうこの話は終わりです。癪ですがこの話は平行線ですから」

 

「だから1度だけ信じてみないか?」

 

「…は?」

 

「知ったつもりでいるようだがお前は仲間を知らない。知らないものは怖い。だから1度だけ信じてみようぜ。お前が信用出来ないならいつも通り後ろから切ればいい」

 

「阿呆ですか、アナタは?」

 

「馬鹿と天才は紙一重。天才芸術家(アーティスト)の俺は馬鹿で無ければならない。それに……単純な方がいいだろ」

 

「アナタはかなりの阿呆のようだ。いいでしょう、1度だけアナタを信じましょう。しかしお気をつけください。もしもの事があれば後ろから切りつけますよ」

 

「そりゃ、安心だ。お前みたいな強者が背中いるなんてな」

 

「フフっ」

 

俺は手を差し出す。

 

「俺はデイダラ。天才芸術家(アーティスト)だ」

 

「私は干柿鬼鮫。これからアナタの仲間です」

 

鬼鮫は俺の手をとった。

 

 




《前書き》
前回メッセージ、意見、苦情、とか募集したら本当に苦情が届きました。
あと、脅迫(という名の要望)も

怖い人もいるもんですね
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