正義の味方が着任しました。   作:碧の旅人

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第40話 押し寄せる、黒

 1月13日 午前11:15

 それは士郎たちがチューク諸島へ向けて発った翌日。

 島に残った彼女らは知り得ないが、トラック泊地の深海化を確認し帰路に就いている頃。

 

「今頃みんな、トラック泊地の艦隊と合流できてるかしら」

「暁、まだトラックが健在だと決まったわけじゃないよ」

 

 特Ⅲ型の四姉妹は、鳳翔さんと共にアリマゴ島で食材探しの探検をしていた。

 普段は分け入らないような鬱蒼とした森にも、暁と響は突き進んでいく。

 

「ふにゃあ……!スカートで来たのは失敗だったのです……」

「あの二人、なんであんなに元気なのかしら」

 

 姉二人と違い、雷と電はやや尻込み気味だった。

 

「あ、鳳翔さーん!このシダ?みたいなの食べられるかしらー?」

「ああ暁さん、そんな高いところへ登っては危ないですよ……!」

 

 あわあわしながらも、暁が樹上で採取した植物をキャッチする鳳翔さん。実際には誤って落ちてしまっても無傷なのだが、それはそれとして危なっかしくて見ていられないのが保護者心であった。

 彼女は大きな籠を背負っており、中にはこれまで採れた食材が入っている。

 

「……この草も食べられるのです?」

「オオタニワタリですね。実際に調理したことはありませんが、天ぷらにすると美味しいそうですよ」

 

 とはいえこの島だけでは天ぷらの本来の材料は揃わない。小麦粉はファリーニャかキャッサバから取った片栗粉で代用してみるとして、卵はどうしよう。別に無くても作れるとは思うが、海鳥の巣を探せば……でもそれはちょっと可哀想かしら、いっそおひたしや炒め物でも……と思考は巡る。

 

「見て鳳翔さん。そこの湿地で釣れた」

「ゆ、指でガザミを釣るのは危ないですよ!……でもお手柄です響さん!」

 

 頑強な鋏で指を挟まれている響を見て、一瞬背筋が凍る鳳翔。だがそれとは別に、今日一番の収穫に密かに心が躍っていた。

 彼女が思い浮かべるのは、慣れない環境にも関わらず、出撃や訓練の他にも多様な業務に手を出す青年。休めと言っても中々聞かない彼に、栄養の付く食事を摂って貰わねば、と思わず気合いが入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 アリマゴ島自体はさほど広い島ではない。

 午前中だけで島内を粗方踏破した暁たちは、午後からは島の外に目を向けた。即ち、海と周囲に点在する小島。

 

「私と電はパス。F作業に従事しまーす」

「なのです」

 

 雷と電がそう言って抜け、

 

「では私は採れた食材の整理と下ごしらえを」

 

 鳳翔も食堂へと戻った。

 残された暁と響は、島の結界内にある小島の一つへと航行していた。

 島の結界の範囲は半径三海里(4.75km)程度で、大人でも中心からはギリギリ端が見えない程度には広い。そしてその中に、鎮守府が建つ本島を除いて八つの小島が点在していた。

 

「ねぇ響、暁たちも釣りにした方がいいんじゃないかしら。やっぱりこんな環境ですもの、陸の幸では海の幸には勝てないわ」

「なんの勝負をしているんだい。それに暁、君は重要な事を見逃している」

 

 涼しげな表情で隣を航行する響に、暁は首を傾げた。

 

「重要なこと?」

「そうだ。陸の幸で一番重要な食材はね、果物だよ。航海中に不足しがちなビタミンを豊富に含んでいるからね」

「うーん……?」

 

 確かに大航海時代には多くの船乗りが、ビタミンC不足による壊血病で命を落としたことは有名だ。しかしそれは数ヶ月以上新鮮な植物を摂取できなかった事が原因で、今の凜さんと士郎さんは割と頻繁に果物類を摂取できているのでは?と、暁は思った。

 

「それに……色んな果物を採ってくれば、士郎さんが新しいデザートを作ってくれるかもしれない」

「……そ、それが狙いかぁ!」

 

 両手を振り上げて怒る暁に、響は鋭い視線を返した。

 

「では暁は食べたくないんだね?士郎さんのデザート」

「……!そ、そんなこと言ってない」

 

 響は腕を組んでうんうんと頷いている。

 

「そうだろうそうだろう。デザートに限らずあの人の料理の腕前は中々の物だ」

「なんで上から目線」

「戦いに明け暮れるよりも、料理で人を笑顔にしている方が、余程幸せなんじゃないかと思うね」

「……」

 

 思わず黙り込む暁。

 そうか、そんな事を考えていたのね。響はたまに妙に鋭いところもある子だから、士郎さんを見てて色々思うところがあったのね流石暁の自慢の妹d……

 

「ぶっちゃけあのゼリーが忘れられない。もっと色々食べたい」

「暁の感心を返してよぉ!」

 

 二人は仲良く探索へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 1月13日 午後15:32

 

 晴れていた空にも雲が目立ち始め、風も少し出てきた頃。

 

「さて。結構時間かかったけど……あれが最後の島だね」

「響が真面目にやらないからよっ」

「それなりの収穫だったんだし良しとしてくれないか」

 

 長年アリマゴ島で生活してきた彼女たちではあるが、目的もなく周囲の小島を探索することなど今まで無かったため、新鮮な感覚を味わうことになった。

 暁が背負う籠の中は、主に樹に実るタイプの熱帯果樹の果実が積み重なっている。食べられるのか分からない物もあったが、鳳翔さんか或いは、何故か妙にそういうのに詳しい陽炎に尋ねれば解決するので問題ない。

 

 最後に残った小島は結界の外縁部、境界付近に位置している。

 現在位置から外海を見渡しても敵の姿は皆無だが、一応監視棟の陽炎に確認を取る暁。

 

『敵影?ないわよ。もうずーっと、ここから見渡す限り平和な海ね』

 

 との事で、憂い無く最後の小島へ向かう。

 猫の額ほどの小さな砂浜から上陸し、熱帯の樹木茂る巡視艇二、三隻分くらいの面積の島を散策する。

 

「確かここ、凜さんと士郎さんが最初に目が覚めたって場所よね……」

「そうだっけ?……もう少し位置がズレてたら、嵐の海で溺れずに済んだだろうに」

 

 アリマゴ島本島では無くこんな小島に出現するなんて、運命は意地悪だね、と響は笑う。

 それからしばらくして。

 

「……何もないね」

 

 響の言うとおり、めぼしい果樹は見当たらずに少しだけ落胆した暁だったが、何かに気付いた。

 

「なにかしらここ」

 

 林床部に不自然に草木が生えない空間を見つけた。積もった落ち葉を払っても、この一帯で見慣れた土壌が顔を出すだけだ。しかし、ふみふみと地面を踏みしめていた暁は、言い知れない違和感を覚えた。

 

「この下、何か空洞があるわ!」

「は?いきなり何を」

 

 胡乱げな視線を向けてくる響をよそに、石をスコップ代わりにして土壌を掘り返してみる。すると、僅か10cmほどで硬い何かに当たってガチッと音を立てた。その周囲を掘っていくと、どうやら金属の板らしい。音の響きから推察するに、この板の下に空間があるようだ。

 

「何だこれ」

「暁の言った通りだったでしょ?」

「はいはい。……扉、かな」

 

 響は顎に手を当てて思案していたが、あっ、と声を上げた。

 

「もしかしてアレじゃないか?司令官……凜さんが言ってた“結界の支点”」

「むぅ?」

 

 全く心当たりがなさげな暁の様子に溜息を吐き、補足説明する。

 

「この島の結界を維持するために、複数の“支点”が存在するって言ってただろう?」

「そうだっけ?」

「……そうだよ。その内の一つがここに隠されていたんだ、きっと」

 

 へぇー。と感心していた暁だが、不意に慌てだす。

 

「じゃ、じゃあ変に触らない方がいいわ……!」

「同感だね、下手なことはせずにさっさと退散しよう」

 

 そう言って二人が砂浜へと踵を返した、その時だった。

 

 ――――コッ

 

 とても微かに、それでいて不思議と耳に響く音が聞こえた。小さく何かをぶつけたようなその音は、地面の下――正確には金属板の下から響いたようだった。

 

「……今の、聞こえた?」

「……ああ。中で何か……石片でも落下したんだろう」

 

 響は再び立ち去ろうと歩を進めるが、暁はついてこなかった。

 

「暁?」

 

 彼女は何処か思い詰めた表情で地面を見ている。

 

「誰か居るのかも」

「誰かって……何を莫迦な――――」

「でも司令官たちは気がついたら『ここ』に居たって言ってた!もしかしてこの下にまた誰かが、別世界からやってきたんじゃ……」

 

 まさか、と思いつつも、響はそれを否定できる根拠を持ち合わせなかった。

 暁が、不安そうな表情で響を振り返る。

 

「助けなきゃ……よね?」

「……っ」

 

 響は素早く思考を巡らせた。

 

 場所が場所だけに、結界に詳しい凛に居合わせて貰いたいところだが、生憎まだ戻っていない。トラック泊地到着後に最速で折り返したとしても、あと数時間は掛かるだろう。 

 もし暁が言う通り、この下の空間に誰かが――“人”が居て、怪我や体調不良に陥っていた場合、救助は早いほうがいい。何より艦娘として、見過ごすワケにはいかない。

 仮に誰もいなくて、地下の空間を暴いた結果、結界の『支点』に悪影響が出たとしても、今なら周囲数十kmの近海には敵の姿は無い。凛が戻ってくれば復旧もそう難しくは無いはずだ。

 

「いちおう鳳翔さんと監視棟の陽炎には、私から連絡を入れておこう」

「……開けるのね」

「ああ」

 

 そうして響は二人に無線で事態を報告した。二人とも困惑しつつも、鳳翔さんはぬるま湯と清潔な布を準備すると言ってくれたし、陽炎は監視棟の物見櫓から目視で警戒を請け負ってくれた。

 

「それじゃあ、開けるわね」

 

 金属板を綺麗に掘り返したところ発見した、リング状の取っ手を持ち、持ち上げるように引っ張る暁。

 だが金属板はびくともしない。

 

「あ、あれ?」

「なにやってるんだい」

「ふにににに!力いっぱいやってるもん!」

 

 そうして巡航時と同程度まで艤装の回転数を上げた時、ばこっと音を立てて金属板が外れた。暁は勢い余ってひっくり返る。

 

「ふぎゃ」

「開いた!」

 

 響が覗き込んだ先には、地下へと続く階段があった。そして――

 

「いたた……どう?響」

「ああ、階段が――――」

 

 唐突に、地下から何かが飛び出してきた。

 呆気にとられる二人の視線の先で、ふらふらと上空に舞い上がったそれは。

 

 古い型の深海棲艦の艦載機だった。

 

「――――は?」

 

 喉から漏れた、そんな呆けたような声とは裏腹に、暁と響は反射的に全艤装を纏う。身体に染みついた射撃体勢への瞬間的な移行。

 暁に投げ捨てられたカゴから、南国の果物が散らばる。

 上空へ飛び上がって二秒足らずで、深海の艦載機は粉々に打ち砕かれた。見事な射撃の冴えである。

 

 問題は。

 その二秒の間、打ち砕かれる直前。

 艦載機から超大出力で発せられた、()()()()だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 その信号を、他の全員と同じように、物見櫓に上がっていた陽炎も感じ取った。

 

「嘘……っ!?」

 

 唐突に響いた、かつて嫌になるほど聞いた深海の呼び声。

 だが幾ら強力な信号を送ろうと、アリマゴ島の周辺には深海棲艦は見当たらず、『深海』さえ遙か彼方にしか存在しない。もうみんな攻略済みなのだから。

 

「っほらね!信号を受け取る相手が居ないんじゃ意味ない……」

 

 落ち着き無く周囲360°を見渡していた陽炎の言葉が途切れる。

 目測で北に15kmほどの海域で、海面に次々と球形の異形が浮上していくのを発見したのだ。一つ一つの大きさは6~7メートルほどだろうか。その数、およそ200程度。

 陽炎は慌てて双眼鏡を覗き込んだ。

 

「ワ級……?」

 

 輸送ワ級とは、深海棲艦にとってのタンカー船のような物で、深海棲艦の燃料・エネルギーを輸送するための非戦闘艦種である。球状の身体の上部には、人間の上半身らしきモノが突き出しており、頭部は巨大なヘルメットのような装甲に覆われている。

 

「なんでワ級が……ていうか何処からあんなに大量に」

 

 双眼鏡を覗く視線のその先では、全てのワ級がまるで祈るかのように、一斉に両手を天に掲げていた。

 やがて、その球体の身体が縦に真っ二つに裂けていく。するとワ級の体内に蓄えられていた物が溢れだした。

 光を吸い込むような漆黒の、泥のような粘性を持つ液体だった。

 

 200隻のワ級から溢れた黒い泥が、海水に溶けて広がり、穏やかなを黒く染めてゆく。

 そのおぞましい光景に、陽炎は思わず呻いた。

 

「あ……あぁ!」

 

 ここに一瞬にして『深海』が形成された。

 

「そっ……」

 

 あまりの異常事態に干上がりそうになる喉で、陽炎は島の全員に向け叫ぶ。

 

『総員第一戦闘配備ー!!北北西に15キロの位置に『深海』が出現したわっ!は、榛名さん……!』

「落ち着いてください陽炎」

 

 階下の榛名が冷静な声で呼びかけた。

 

「あなたは引き続き周囲の警戒を。異常はその位置だけですか?他に変化はありませんか?」

 

 言われて改めて周囲をつぶさに観察する。そして気付いた。

 

『あっ……反対の……南南西の距離20キロにも輸送ワ級が多数出現……!『深海』を形成していきます!』

 

 先刻に倍する規模の、グロテスクな球体の群れ。何が見えているのか、これまた同様に天に我が身を捧げるように、或いは何か大切な物でも押戴くかのように、両手を掲げながら左右に裂けてゆく。そして悪趣味なショウの後には、青く澄んでいた海に黒い染みが残った。

 

「……遠坂提督に知らせなくてはなりませんね」

「まだ電波届かないですよ遠すぎて!」

「一応“知らせる”だけなら専用の道具を頂いています」

 

 榛名は無線で加賀へ向けて指示を飛ばす。

 

『榛名です。トラック方面へ向けて一番航続距離の長い子を飛ばしてください。提督に異常を知らせます』

『……わかりました。すぐに彩雲を出します』

 

 言い終えるとすぐに凛から預かっていたリング状の礼装を指で砕く榛名。

 脳裏には暁と響からの状況報告が流れているが、その処理と並行して今からの方針を模索する。

 

(ワ級は救難信号の発信直後に、突然出現した。これはどう考えてもおかしい。まるで瞬間移動です)

 

 余りにも深海棲『艦』としては異常だ。過去の艦艇/海戦に準拠する能力としては有り得ない。数百隻のワ級などという、途轍もない質量の瞬間移動なぞ、凛にも不可能だろう。つまり凛以上の魔術師がやったか、或いはそもそも魔術でもない……?

 

(いえ、これはやはり察知されないように、少しずつ周到に準備を重ねてきた襲撃とみるべきか。つまり暁さんたちが艦載機を見つけずともいずれは……。いや、今はそれはいい)

 

 問題は、こちらから『深海』へ向けて出撃するべきかどうか。

 

(島の残存戦力的に考えるまでも無いですね。救難信号により既にこの島の位置は見抜かれている。タイミングからして、目的は榛名たちアリマゴ艦隊の壊滅。つまり――――)

 

 島の結界が果たしている、無意識に対象を遠ざける効果も、敵に明確に認識されてしまっては効果が半減する。

 だが結界内部を隠匿する効果は健在だ。そして彼女たちアリマゴ島艦隊には、グレイ・グーの時に培った防衛ノウハウがある。

 

(挑発には乗りません!)

 

 警戒を続ける陽炎は、遠方に三つ目のワ級群を視認した。

 

『第三の『深海』が発生……!東に約22キロ地点よ!』

 

 そう報告して視線を北北西へ、最初の『深海』へと戻す。すると、黒い海面を突き破って浮上する影があった。双眼鏡でその形を見ただけで、正体を理解する。

 

 ――艤装照合・戦艦水鬼

 ――艤装照合・空母棲姫

 

 小型の深海棲艦も後から後から浮上してくる。異形の軍団は、一直線にアリマゴ島を目指して侵攻を開始した。 

 

『北北西に水鬼級含む敵艦隊出現しました!』

 

 そう無線で叫びながら、背中に怖気が這い上がってくるのを感じて、思わず身震いする。

 その時、眼下から観測機が二機、空へ向けて飛び上がっていった。

 

『榛名です。皆さん、島の中央から動けない私が指揮を執ります。現在確認されている目標はみっつ!まず距離が近い北北西の『深海』。以降“深海N”と呼称。陽炎と鳳翔は直ちに結界北側の境界部に急行して対応してください。南南西の『深海』は以降“深海S”と呼称。暁、響、電は南側境界部の守護に当たってください。東の『深海』は以降“深海E”と呼称。こちらは雷と榛名が対応します。また敵が結界内部に侵入した場合、全方位で榛名が射撃支援を行います』

 

 一息に言い終えた後、深呼吸する音が混じった。

 

『状況はとても厳しいです。なので自滅覚悟の特攻はダメです。絶対に島の結界から外には出ずに、結界が持つ優位性を活かして、提督やお姉様が帰投されるまで持ちこたえてください。……もちろん可能であれば、別に私たちで殲滅してしまっても構いませんが』

 

 最後の一言は茶目っ気混じりの声色だった。

 

「榛名さん……」

 

 陽炎は木々を高速で飛び移り、一直線に海へ向かいながら引きつったように笑う。もちろん冗談に決まっている。現状の戦力は、練度はともかく頭数が心許ない。いつもと違い艦娘側に有利なホームでの戦いとはいえ、防衛がやっとのハズ。

 それでもやるしか無い。八年前のあの日と同じように。

 

 陽炎は背面艤装をバーニアに変化させて、海までの残りの数十メートルを一息に飛び越え、大量の飛沫を巻き上げながら海面に降り立つ。燃料を大量に消費するこういった機動も、結界の内部では苦にならない程度の消費で済む。

 陽炎はそのまま、最大戦速を維持しつつ結界の北側へと向かう。

 

「結界を利用して初手確殺。そんで硬い敵は場合によっちゃ、榛名さんに任せる。……よし、やるわよ。陽炎型ネームシップの力、見せてあげるわ!」

 

 凪とは言い難い程度に波が高くなっている。

 いつの間にか、鉛色の厚い雲に覆われ始めた空から、風に乗って大粒の水滴が降り始めた。

 

 じきに、嵐が来るだろう。

 

 

 




梅雨イベE3以降は様子見中

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