無限賭博祿デンドロ   作:カージ

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(=ΦωΦ=)<今さらだけど、僕と顔文字の種類被ってるよね?

(ФωФ)<何を今さら。


2018/1/10

・ロックが二度目の転職を行った描写を追加しました。
・後書きにロックが就いたジョブについての軽い説明を追加しました。





(〇―〇)<ちなみに、今回のギャンブルはお休みですby作者


賭けるまで

◻嘉門 祝夫

 

 

「じゃあ、最後に所属する国を選択してくださいねー」

 

目の前の猫ーー管理AI13号チェシャがそう言って机の上に地図を広げた。古びたスクロール型の地図は、広げ終えたとたんに7箇所から光の柱を立ち上げる。その中には、様々な街の様子が映し出されていた。

 

「この光の柱が立ち上がっている国が初期に所属可能な国ですねー。柱から見えているのはそれぞれの国の首都の様子ですー」

 

「カジノがある国はあるか? 」

 

他の要素も楽しむつもりではあるが、やはり一番の目的は確認しておかなくてはなるまい。

 

「直球に聞いてくるね・・・ 一応どの国にも有るけど、一番はやっぱり商業都市群の『カルディナ』かなー? 」

 

「では、そこにさせてもらおう」

 

「後で所属国家変えられるイベントもあるけど、そんな決め方でいいのー? 」

 

「大丈夫だ、問題はない」

 

というか、このゲームを始めたのはギャンブルが目的なのだ。

 

「そっかー。まぁ、〈Infinite Dendrogram〉は自由だからね。ギャンブラーになるのも胴元になるのも、冒険するのもしないのも、君の自由だよ。出来るなら何をしたっていい」

 

チェシャの口調が変わる。

 

「君の手にある〈エンブリオ〉と同じ。これから始まるのは無限の可能性」

 

いつの間にか、間延びしたしゃべり方ではなく、語るように喋る。

 

「〈Infinite Dendrogram〉へようこそ。“僕ら”は君の来訪を歓迎する」

 

そして、その言葉と共に、周囲から全てが消え去った。いや、俺自身が別の場所へ飛ばされたのか。

 

「おいおい・・・ 」

 

眼下には先ほど地図に描かれていた世界が。

やがて、俺の体は俺自身が選択したカルディナへと向かって、高速で落下を始めた。

 

 

 

 

 

◻商業都市コルタナ ロック・カモンキトン

 

 

「ふぅ、驚いた」

 

さすがに空の上から落とされるとは思ってもいなかった。いや、この仕様は予め掲示板で聞いていたとはいえ、肝が冷えた。こんなに冷や冷やしたのは、昔ラスベガスで1万ドルを賭けてルーレットを回したとき以来だ。ちなみに、その時はギリギリ勝つことができた。

 

「確か、転職クリスタルは街の役所にあったな」

 

このゲームはジョブに就かなければレベルを上げることができない。必然的に、初心者はまず転職クリスタルのところまで行き、初めのジョブを選ぶ必要がある。エンブリオの解放前にジョブに就いて、エンブリオが全くシナジーの無いものになってしまっても、ジョブはリセットできるから安心である。ついでに言えば、下級職なら6つまで同時に就けるので、他のジョブの方があっているからといって無理にリセットする必要はない。ステータスだけなら引き継がれる共有されているからだ。同系統のジョブならスキルも共有される。上級職には複合ジョブ何かもあるのでそれを目指すのもいい。・・・そう、掲示板に書いてあった。

 

「もっとも、俺が就くのはあれ以外にあるまい」

 

俺は始めから就くジョブを決めていた。というか、このジョブを見つけたからこのゲームを始めようと考えたのだ。非戦闘系ジョブの一種、賭博師系ジョブ下級職【賭博師見習い(アマチュア・ギャンブラー)】だ。・・・響きが少々気に入らないが。そうして、俺は転職クリスタルへ向けて、移動を始めた。

 

 

 

 

 

 

◻【賭博師(ギャンブラー)】ロック・カモンキトン

 

実にあっけなかった。転職して早速向かったカジノ。久しぶりなのと、ゲームの中というのも考えて、控えめにプレイしているうちに、気がついた。ディーラーが、異常な程にわかりやすい投げ入れをしていることに。そして、しばらく賭けを繰り返していくうちにはその原因はわかった。初心者だったのだ、ディーラーも。自分の投げ入れた玉がどこへ入るのか自分でも読めていなかった。結局、【賭博師見習い】がカンストするまでそこで稼がせてもらった。ちなみに、ディーラーは最後は涙目になっていた。すまん。

 

 

閑話休題(それはさておき)。【賭博師見習い】カンストの他にもうひとつ、収穫はあった。端的に言えば、エンブリオが孵化していた。名は【確率変動 シュレーディンガー】。テリトリーだったので、気づくのが遅れたのだ。ちなみに、補正はluckのみ。これは神様(うんえい)も俺にギャンブラーとして生きるよう言ってるに違いない。そんな戯れ言を考えながら、俺は転職クリスタルを後にし、ヘルマイネへ向かう馬車を探した。

 




(ФωФ)<そう、俺の初ログインの時の話だ。

(=ΦωΦ=)<シュレーディンガーって、昔いた【猫神(ザ・リンクス)】の名前と同じだね。

(〇―〇)<ここで唐突なエンブリオ紹介!

【確率変動 シュレーディンガー】
モチーフ:シュレーディンガーの猫
type:テリトリー
特性:???
備考:第1段階

(ФωФ)<おい、特性とか能力とか不明になってるぞ

(〇―〇)<まだ秘密です。数話以内に出す予定です。

賭博師(ギャンブラー)
特殊条件付きの下級職。【賭博師見習い】のカンストを前提とした派生ジョブのひとつ。ちなみに、他にも【如何様師(チーター)】や【胴元(ディーラー)】など、様々な派生ジョブがある。なお、ロックが始めに行ったカジノのディーラーはまだ【賭博師見習い】の段階であった。
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