無限賭博祿デンドロ   作:カージ

5 / 5
(〇―〇)<今回のゲームは、作者の考案したオリジナルゲームです。本文中にルールを載せていますので、よかったら遊んでみてください。

2018/02/09

バースト時のペナルティを追加。


二賭け戦その1

◻【賭博師】ロック・カモンキトン

 

二回戦のゲームは、『ブラックJoker』だと司会者が告げた。なんでも、このカジノのオリジナルゲームであるらしい。ルールの説明はけっこう長かった。言うなれば、自分に有利になるようにカードを集めながら行うブラックジャック。全プレイヤーが7回ずつディーラーを行うか、一人残して全員のチップがなくなるまで行い、チップが最も多かったプレイヤーの勝ち上がりだそうだ。一グループにつき4人のプレイヤー。つまり、このゲームで残りの32人が8人にまで減ることになる。指定されたテーブルに俺を含めた参加者たちが着いた。ゲームが、始まった。

 

 

ブラックJoker

 

使用するもの

・トランプ一組(joker二枚含む54枚)

 

数字について

・J・Q・Kの3種については“10”として扱う。

・Aは“1”または“11”のどちらか好きな方として扱う。

・jokerは“0”として扱う。

 

 

ゲーム開始前の準備

・最初のディーラーを決める。

・ディーラーは自身以外のプレイヤーに『ストック』に置くためのカードを1枚ずつ配る。『ストック』のカードは、持ち主のみが確認することが可能。

 

ゲームの流れ

1、ディーラーは全員に手札としてカードを1枚ずつ配る。その後、自分に追加で1枚加え、これを表向きで置く。

 

2、ディーラー以外のプレイヤーは、手札を確認して、ディーラーに追加のカードを貰うか、自分の『ストック』からカードを1枚追加することができる。

 

3、ディーラー以外のプレイヤーがカードを受け取り終わったら、ディーラー以外のプレイヤーは自分の賭けるチップを決定する。最低1枚から、上限はなし。

 

4、ディーラーは、賭けに乗るか降りるかを決める。賭けを降りる場合、ディーラーは最低ベット(このゲームでは1)の5倍ずつのチップを他のプレイヤー全員に支払い、そのターンは終了。次のプレイヤーがディーラーとなる。

 

5、ディーラーが賭けに乗った場合、『勝負が成立』する。ディーラーの手札を全て公開し、数字の合計が17以上になるまでカードを追加する。このとき、ディーラーは自分の『ストック』のカードを追加してもよい。17以上になった時点でカードの追加を止める。

 

6、ディーラー以外のプレイヤーは手札を公開する。この時点で数字の合計が21を越えているプレイヤーは『バースト』となり、賭けチップは全てディーラーに没収され、さらにペナルティとして賭けチップの9倍のチップを追加で支払わなければならない(合計で、賭けチップの10倍)。その後、ディーラーは自分以外のプレイヤーと自分の手札を比べ、数字の合計が自分より小さいプレイヤーから賭けチップを没収したあと、自分より大きいプレイヤーに賭けチップと同額のチップを支払う。このとき、ディーラーの手札の数字の合計が21を越えていた場合『バースト』となる。ディーラーに限り『バースト』した場合手札の数字の合計が0として扱う。

 

7、ディーラーは自分の手札から好きなカードを1枚選び自分の『ストック』に置く。このとき、他のプレイヤーに見えないように選ぶことができる。その後、ターンは終了し、次のプレイヤーがディーラーとなる。

 

 

手札の数字の合計が同じ場合

・枚数が違う場合、少ない方の勝ち。

・枚数が同じ場合、最も大きな数字を持つ方の勝ち。

・最も大きな数字も同じ場合、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの順に勝ち。

 

特殊な役

jokerは特定のカードと組み合わせることで、『勝負が成立』した場合に限り、特殊な効果を発揮する。jokerの数に関わらず、効果は成立しているもの全てが一度ずつ発揮される。

 

・ジャック・ザ・リッパー

Jとjokerで成立。他のプレイヤーは手札を1枚選んで捨てる。そのカードの数字だけ、そのプレイヤーは手札の数字の合計が減る。

 

・ヒステリック・クイーン

Qとjokerで成立。取引されるチップが1.5倍になる。

 

・キング・オブ・キング

Kとjokerで成立。『バースト』の発生が22以上ではなく、23以上になる。

 

・エース・ハンター

Aとjokerで成立。他のプレイヤーは特殊役の効果を失う。(同時に二人のプレイヤーが成立させた場合、全プレイヤーの特殊役が効果を失う)

 

・ブラック・ジョーカー

jokerが2枚で成立。勝負の際、手札の数字の合計は21として、手札のカードの数は0として扱う。

 

 

第七グループ参加者     

 

ネモカ・テールナー 所持チップ1260枚

ロック・カモンキトン 所持チップ990枚

クルル・ルルンル 所持チップ569枚

ネス 所持チップ40枚

 

ゲーム、スタート。

 

 

 

 

 

『ファーストディーラー、ネモカ・テールナー様。カードをディールしてください』

 

第二回戦の審判の指示に従い、ネモカと呼ばれた少女はカードを配る。まず、自分以外のプレイヤーにストックを、次いで手札を配る。俺のストックはハートのJ。なかなかいいカードだ。手札はハートの5。こちらはまずまずと言ったところ。ディーラーの公開カードはスペードのA。いきなり、めんどくさい手である。これでは、ほぼ確実にAを取られてしまう。同じ考えに思い至ったのか、クルルもネスも顔をしかめ、逆にネモカは笑みを浮かべる。

 

「あら、なかなか良い手ですわね。ファーストディーラーはストックがないからあまり気が進まなかったのだけど、これならお釣りが来ますわね」

 

「そりゃ、よかったじゃんよ」

 

ネモカの自慢に対して軽くクルルが返した。全くもってその通りである。そう思いつつ、俺は机を叩く。ヒット、と呼ばれる催促行為である。このゲームのもととなったブラック・ジャックにおいて、この行為は追加のカードを要求する行為であり、しかしこのブラックJokerの説明では語られなかったモノでもある。だが、それを見てネモカは何も言わずに俺にカードを配った。つまりこのお嬢様は、少なくともブラック・ジャックの経験者である。ちなみに、配られたカードはクラブの8。もう1枚捲るべき手だ。どういうわけか引きが悪い。こんな序盤でカードの積み込みなどそうそうないし、少なくとも俺にはそれを行ってるようには見えなかった。まさか、と思いネモカに軽く鑑定を行う。

 

「あら、どうしました? 」

 

にっこりというよりは、にんまりという感じの笑いを見せたこのお嬢様。そのジョブは賭博師系上級職【大賭博師(ビッグ・ギャンブラー)】であり、合計レベルは190。レベル合計がやっと100になったばかりの俺にとっての格上。それがこのティアンの少女、ネモカ・テールナーの正体であった。

 

 




(〇―〇)<と言うわけで、ギャンブルイベント編二回戦のルールと、ゲーム開始直後までをお送りしました。

(=ΦωΦ=)<前回の強敵(?)は、ギャンブル初心者なイカサマ使いの商人だったけど、今回の強敵の一人は、カンスト上級職のギャンブラーなんだね。

(〇―〇)<一応、このカジノのイベントは毎回レアなアイテムを賞品として提示することで有名で、カンストプレイヤーですら参加したがる人気イベントです。なので、むしろロックのレベルが低すぎるんです。

(ФωФ)<ちょっと待て。つまり、これからは対戦相手は格上ばかりなのか?

(〇―〇)<大丈夫。LUCに関しては、エンブリオ補正が高い上にジョブが純賭博師系ジョブのみで構成されてるロックなら戦闘ジョブのカンストくらいなら上回れるよ。

(=ΦωΦ=)<なお、今回の対戦相手のお嬢様。

(ФωФ)<大丈夫じゃないぞ、それ!
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