いいかー。不死身と無敵は違うんだからな!   作:炬燵猫鍋氏

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オールマイトと藤宮君の接触!
さぁどうなる?


藤宮続行:ドラマパート Act1

今までも色々あった。

 

瓦礫に潰されて死んだり。

 

ヒーロー殺しに殺されたり。

 

女ヴィランに石にされて、そのまま死亡判定入ったり。

……あ、そういえば石化藤宮君、竜爪会の組長さんが警察から引きとっちゃったんだよな。自分の部屋に飾るって。

 

でも、今回のコレは異質だ。

いや、死んで生き返るのも充分に異質な気もするが。

 

油断して、倒れてくる0ポイントを避けれなかった。

全力で拳を振り上げたけど、いくら強化されてるといっても、今の俺のパワーではどうにもならなかった。

だから、俺は、また死ぬはずだったんだ。

 

それなのに、俺は生きている。死なずに済んでしまった。

塩の柱に、塩の山に囲まれて。

 

一瞬、意識が飛んだような気がした。

その時に何が起こった?

俺がやったのか、コレを?

俺にそんな力は無い……はずだ。

 

元素転換だとか、物体崩壊だとか、例えるならそんな個性の発揮された結果だろう。

なら、誰かに助けられたのか?

それも違う気がする、

矛盾しているが、俺にできるはずもないのに、これは俺のやったことだと確信があった。

矛盾……死に続けて生き続ける、俺の個性そのものかもしれない。

 

ざわざわ。

『おいアレ。白い……粉?塩、か?』

『あいつがやったのか?!』

『0ポイントに向かって行って、倒して塩に変えたのか? 』

『なんて個性だよ。』

『あれ?あいつ見たことあるぞ。』

『〝ヒーロー殺し殺され〟じゃね?』

 

おい、最後。

だからやめろ。ひーろーごろしころされ はやめろ。

っていうか、言い出したヤツだれだ。

訴えるぞ。

 

俺は慌ててその場を離れる。

 

ん?怪我人に治療してる、のか?

リカバリーガール。

雄英の屋台骨とまでいわれるお婆さんヒーローだ。

まぁ、俺は怪我してないしな。

 

『ハリボーをお食べ。ペッツも有るよ。』

 

あ、せっかくだから貰っていこう。

 

さて、緑谷はどうだったかな。

爆豪は問題ないだろう。

あいつのことだ、トップの成績でもおかしくない。

明後日の筆記試験の結果にもよるが。

 

 

あ、緑谷ぁーっ!

おぉっ。目が死んでる。

ダメだったのか。

 

『おい緑谷、どーだった?』

 

へ?ビビって全然?

バールは?

あぁ、使う余裕もなかった、と。

ん、返してくれるなら受け取っとく。

倒せたのは0ポイントだけか。

 

待 て や。

 

あのデカブツだけ倒したってどうなってるんですかねー緑谷くーん?

ん?つい先日個性が発現した?

全然コントロールできなくて、片手と両足が壊れた?

で、リカバリーガールに治してもらった、と。

 

まぁ俺も遅咲きの個性だからなー。

 

そっかー、()()()()()()()()()()()のか。

転んでた女の子、あー、あの無重力ガールを助けるために、ね。

 

デカブツ、実は襲ってこないアルゴリズムだったのは黙っておくか。

その代わりに……。

 

『緑谷。俺の予想ではあのお邪魔虫、裏ポイントに絡むぞ。もしかしたら、お前受かるかもよ。』

 

『ホントに?!藤宮君!』

 

『あぁ、いろいろ矛盾があったからなー。』

 

『そ、そっか。あ、ところで藤宮君は死なずにすんだの?』

 

『あったり前だっつーの!そしたら今頃、服がボロボロか血塗れだわっ!』

 

ん、ワンチャンあるよ、おまえ。

だから筆記も頑張ろうぜっ!!

 

『……でも、何か真っ白だよ?』

 

『塩だよ、塩!塩まみれになったの!』

 

『……なにがっ?!』

 

ふ、緑谷は元気になったし、俺も気分が紛れた。

さー、切り替えていくぞーっ!!!

 

 

 

 

うん。油断した。

まさか筆記試験で死にかけるとは。

 

……全然解けなかったんだろーなー。

いきなり試験中にキレて立ち上がったヤツがいてさ。

偶然、俺と目が合ってさ。

 

『うわぁぁぁっ!!!僕を見るなーっ!!!』

 

答案用紙掴んで投げてきやんの。

そしたら、ギュルルルルって高速回転しながら、俺の首に向かって飛んでくるのよ。

 

いやー、ビビったビビった。

 

あれもろに食らってたら、たぶん首に刺さって死んでたね、俺。

もしそうなってたら、血塗れの俺の死体。

血塗れの俺の答案用紙。

その側に立つ、全裸の俺。

 

試験を続行させてくれたかあやしーじゃん。

いやー、危なかった。

ん?どうやって防いだのかって?

咄嗟に筆箱の中から小さいバールを取り出して受け止めたけど?

 

やっぱり森野久さんの護身術は最高だな。

試験の結果が出たら改めてお礼にうかがおう。

 

筆記の手応え?

ん、かなりいい線いったな。うん。

 

さー、帰るかね。

 

へ?何ですか?

俺だけ、面接?

はぁ、いいですけど。

 

なんだろねー、実技の、あれか?塩対応か?

でも答えようがないしなー。

 

案内された部屋は仮眠室ってなってた。

待っていたのは……。

 

『ネズミなのか犬なのか……かくしてその正体は校長さ!』

 

遊園地のマスコットキャラのような、雄英高校の名物校長である根津校長先生と、そして。

 

『私が、先に来ていた!始めまして藤宮少年!!』

 

オ、オ、オ、オールマイトォっ?!

 

マジか!

スーツ着てるけど!

でけえっ!

画風違うなっ!マジでっ!彫り深いし!

 

なんだ、なんでNo.1ヒーローがっ?!

 

『うん、まず私がここにいる理由を教えようっ!私が雄英に教師として勤めることになったからだ!』

 

マジすか。おー、緑谷に教えてやろう。

っていうか、オールマイトに会ったっていったら羨ましがるだろうなー。

 

『そして、私たちがこの席を設けたのは、君の個性について直接話を聞かせてもらいたかったからだ。』

 

あー、やっぱなー。

 

『まず、君はかなり遅咲きの個性だったね。しかも、御両親の個性とは異なる混合……いや、突然変異型か。』

 

だよねー。

 

高速治癒と不老を混ぜたからって、ちょっと俺の個性はアレだ。

 

『聞くのは正直心苦しいのだが、今までに三回死んで……いるのだね。』

 

ですね。

三回目はちょっと毛色が異なるけど。

 

『それで、甦る度に力が増大する。まるで……まるで死んでいった自分の力を……()()()()()()()()()()()()()()()。』

 

はぁ。

ストックする、ですか。

その言い回しは使ったことも、言われたことも無いですけど、なんか面白いですね。

 

『ただそうなると……実技試験で君が引き起こした現象について謎が残る。』

 

あー、それなんですけど、自分でもわかんないんですよ。

あれがなんだったのか。

 

『複数の個性、では無いのかね?』

 

いやいや、んなわけ無いじゃないですか。

ってか、オールマイト、何か怖いっす。目が。

 

『君が、君が誰かに、個性を譲渡された可能性を……私たちは危惧している。』

 

へ?

何すかそれ。

そんなことできるわけ無いでしょうが。

どっからそんな荒唐……無稽……な。

 

あ、まさか、この人ら。

 

同じく中学で、同じクラス。

つい最近まで無個性と、未覚醒。

それを急に発現させた個性。

 

疑ってるのか。

俺と、緑谷を。

個性譲渡だなんて聞いたこともねーけどっ!

ふざけんなちくしょうっ!

 

『緑谷も、ですか。』

 

『ん?緑谷少年、かい?』

 

『緑谷出久のことも疑ってるんすね。』

 

『あ、いや、彼の事は……。』

 

何か動揺したなオールマイトさんよぉっ!

 

俺は疑われてもしかたがない。

こんな訳のわかんない個性だしな。

でも、あいつまでまとめて疑いの目を向けるならっ!!

 

黙ってないぞ!

校長だろうがっ!トップヒーローだろうがっ!!!

 

あんたに憧れている緑谷が。

あんたみたいな超パワーを手にいれて、制御もろくにできないのに、他の受験生を助ける為に、手足が折れても頑張った緑谷がっ!あんたに疑われていると知ったら!

 

あいつはどれだけ哀しむかっ!!!

 

緑谷、お前の、お前の疑いだけは晴らしてみせるからなっ!!!




あれ?
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