リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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にじファンからの移転です




転生生活編
ドッキリだと思ってました


「真っ白な空間だ、そしてなんか眩しい」

 

目をこすりながら起き上がる

周りを見渡して見ても続くのは白ばかり……あれぇ~?

 

「なんか不気味、ここまで真っ白だとなんか出てきそう。染みや汚れの一つないのか?」

 

ここの家主はよっぽど几帳面なんだろう。

てかここどこ?

 

「監禁か?それとも別世界とか?テンプレ風に言うと転生の間だったり?」

 

二次創作に出てくる転生の間って大体真っ白だしな~、芸術性センスとか無いんだろうな……神様………

 

「余計なお世話じゃっ!!」

 

「??」

 

後ろを向いたら何やら長く白い髭を生やし、更にありきたりなグルグルしてる気の杖を持つ何とまあ神様っぽいのがいた

うん

 

 

「チェンジで」

 

「まてゴラァ!!」

 

神様っぽいのが掴みかかってくる

 

「お前さんが望んでる神様じゃぞ!!何がチェンジじゃ何が!!というか神に対して失礼じゃないのかお主!!

確かに今までわしに(自称神)やら(頭が痛い爺)なんていう輩もおったがチェンジはないじゃろチェンジは!!

てかここは例え無神論者であっても跪くのが道理であろう!!大体お主達人間は「じゃあ言わせて貰うぞ神様」な、なんじゃ」

 

「ここは幼女姿の天使やらナイスバディなお姉様女神!!気の弱くて可愛い見習い神様が出てくるのが当たり前だろ!!

そんで持って俺が死んだ?事をちゃんと許して上げて頭撫でたりする事によって転生前に軽く萌えるのが一般常識だ!!

なのにいざ神様が登場すると何?このありきたりな格好?

いかにも(ネタがないのでこんなのになりました)って姿じゃねーか!!

てめぇみたいな神様見てもなんの感動もねーんだよ!」

 

「そりゃ確かに女神やロリロリな天使も居るとも!!だがじゃ!!わざわざこの最高神であるわしが出向いてやったのにその態度!!

一般の神はわしの姿を拝む事すら出来ぬのじゃぞ!!」

 

「てめぇらの価値観を人間に押し付けんな!!俺らはてめぇみたいなヨボヨボが出てくるよりも位は低くても可愛い娘が出てくるだけで十分なんだよ!!理解したか!!あぁ!!」

 

ふぅ、と一息つく

まあ、あれだ、何が言いたいのかというと……

 

「早くこっから出しやがれ、いくら誕生日のサプライズだと言ってもやりすぎだぞ」

 

「あれだけ自分で女神やら天使やら語り、更にわしを罵倒したくせにわしが神だという事を信じとらんのか!?」

 

まったく、確かに今日は俺の誕生日だからって……手の混んだドッキリしかけやがって

 

「当たり前だろ、たがだか一人の男子高校生相手にわざわざ神様が出向くって、どう考えてもあり得ねぇだろ」

 

「そこはテンプレという物で理解してくれ!!

いいか、心して聞け……お前は……死んだ!!」

 

「へぇー(棒)」

 

「棒読みで返事をするな棒読みで!!死因は二段ベッドからの転落!!責任はお主の書類にゲロ吐いたわしの責任じゃ!!

最近風邪気味での~」

 

「へぇー(棒)」

 

「くっ、ちゃんと聞いておるのか!?

そんでもって!!お主は寿命が来てないのでまだ天国にも地獄にも行けぬ!!

わしがミスって人を殺したなんか知られれば閻魔大王に殺される!!」

 

「閻魔大王>最高神というのに吹いた」

 

「うっ、だって……あやつの説教は長いんじゃもん………ま、まあそんなわけでお主を閻魔大王に見つからんうちに転生させる!!

行き先はランダムじゃ、履歴に残ったら困るのでな

なに大丈夫、バイオハザードなどの様な場所には転生させぬ」

 

「へぇー(棒)」

 

「ちゃんと聞け!!まったく、この前来た奴は泣いて喜んでいたというのに………まあそやつは『無限の剣製』を持って……ドラゴンボールの世界に送ってしまったわ………サイヤ人襲来編までは何とかなったんじゃが………流石にそれ以上は無理じゃった」

 

ご愁傷様、確かに『無限の剣製』は強いがあの世界ではどうしよもない

軽く銀河一つ破壊できる奴らがウジャウジャいるんだ、使い物にならん

 

「と、いうわけで、特典をやる

一応どんなにチート能力でも叶えられる様にしてやれるが……三つまでじゃぞ」

 

「んじゃ、お任せで」

 

「ふむ、お任せ………てっ、はぁ!?」

 

神様が驚いて居るが………うるさい

 

「お任せって、一杯他にもあるじゃろう!?

無限の剣製やら完成やら一方通行やら!!」

 

「どうせ、目が覚めたら自分のベッドにいるんだし、なんでもいいよ」

 

「まだ信用しておらんかった!!

本当にいいんじゃな?」

 

「早く起こしてくれ、学校遅れる」

 

神様が唸って居るが、長いドッキリだな

後で当事者を捕まえるか

 

「………ふむ、あいわかった

転生後はわしからの干渉は出来ん!!閻魔大王にばれてしまうのでな!!

ゆけい、第二の人生が待っておる!!」

 

「んでもってドアをくぐるとドッキリ大成功~、てか?よく出来てるよ、本当に」

 

相変わらず白い空間の中に、突然現れたドアに向かって歩き出す

こんだけ凝ったドッキリという事は……テレビ局とかが絡んでるのか?

うう、このドアの向こう側に大量のカメラがあんのか~、学校の奴等にからかられるな

 

「はぁ、んじゃ、ドッキリ~」

 

 

 

 

大成功と言おうとして目線が突如変わった

俺を抱いてる?のは白い服着たお姉さんで………

 

 

 

「おめでとうございます、元気な男の子ですよ!!」

 

 

「オギァァァァァァァァァァ(嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ)!!!!!」

 

 

 

ちょっ!!ここ何処!?

 

えっ!?マジで!?

 

 

 

………転生?

 


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