95話です、もしよければ見て下さい
本編は少し飛びます、ぶっちゃけ書くことが無いんで
元ネタはStsの漫画から、事件解決からどれくらいで解散か
忘れたのが本音ですけどね
「へぇ、FWのみんなも次の部署決まったんだ」
「そうなんよ~、スバルは湾岸特別救助隊、ティアナはフェイトちゃんの執務官補佐、エリオとキャロは一緒に自然保護隊に、私も嬉しいわ~」
向かい側のソファに座りながらお茶を飲むはやてに苦笑する
う~ん、幻術か?狸耳と尻尾が見えた感じがしたんだけど……
あれから数ヶ月、年月もあっという間に過ぎる様で季節も変わり、とうとう六課の試験運用も終わりが近づいてきているこの時期
はやてに『ちょっとした相談がある』と言われた俺は六課に出向いた、プライベートなので私服で
ネリアは今頃フェイト弄って遊んでるんじゃないだろうか、聖王教会は暇だと言ってついてきたし
「六課ももうすぐ終わりだからね、何というか……あっというま?」
「ホンマ、特にスカリエッティを捕まえてからは特に何もなかったからホンマあっという間やったわ、世の中では『奇跡の部隊~』なんて言われてるんやけどな、結構ホノボノしとる」
まぁな、あれだけのテロを過激戦力とはいえ鎮圧した部隊だ、はやても鼻が高いだろう
「で、俺を呼んだ理由は?ホノボノしてると言っても解散が近いんだ、部隊長は色々と大変だろ?」
「大変って言っても事件後に比べたら全然楽なんよ~、えっと、話っていうのは……私の進路の事なんやけど……」
「?」
進路?はやてのか?
……はやてってどんな進路選んだんだっけ?
FWやヴィータの教導隊入りに比べたら全然そんな視写がなかったのでわからん
特務六課と言ってもあれだけの為に集めた部隊だし……?
まぁそれでも
「管理局の歴史に残るテロから救った部隊の、更には設計やら何から何までやってのけた十九歳
それに魔力SSと古代ベルカのレアスキル、どこからでも引っ張りだこなんじゃないのか?
それに今なら六課創立時にあった批判とかもないだろうから部隊の指揮なんてやり放題だぞ?」
世間からも注目を集めてるし、なおかつアイドル顔負けの容姿ときた、局でやりたいものがあったらどこでも行けると思うんだけどな、将官とか執務官になりたいって無茶な事以外は……
「えっと……うん、そうなわやけど……部隊の指揮は、当分辞退しよっかなって」
お茶を飲む、気まずい雰囲気が流れる
うん、まあ
「六課創立の時は物凄い反発の中で部隊指揮したいって言ってたのに……実績上げたらやりたくない、俺は飾りの役職だからいいけど普通のお偉いさんが聞いたら発狂するぞ、とことん上に逆らってるし」
「発狂はせんと思うけど……ケント君も師匠と同じやね~」
「……師匠?」
「陸士108部隊のゲンヤ・ナカジマ陸佐、地上本部ではそれなりに知られとるんやけど……知っとる?」
……まあ知ってるんだけど、ここは
「いや、知らない、陸佐って言っても一杯いるしね」
「う~ん、まあそうやね~」
前にも述べた事もあるが原作知識ありならば知っているが悪く言えば彼は陸佐、将官ならまだしも佐官の事を何で知ってんだよ、となるだろ
「で、やりたくない理由とかあるの?部隊長やりたくなくなるくらい六課大変だった?」
「まあ仕事の量は多かったけど、そうじゃないんよ、やっぱり……私の力不足とか、そこら辺がこの一年間で感じたから」
ん~、はやてははやてでよくやってたと思うけど、まぁそれははやて自身じゃないと分からないか
「はやても毎日のほほんと過ごしてたんじゃないんだな、一年を通して考える事はあった……と、さっきの解答から推測するに指揮官をやりたくないんじゃないんだろ?」
「何や毎日のほほんって、私も色々と考えて毎日生きとんやで」
「はやてなら一日家でゴロ寝とかありそうなんだが」
「…………無いわ!!」
その間はなんだその間は……
「まぁ指揮官をやりたいって言うのはホントやわ」
「………一度初心に帰ってみたらどうだ?」
へ?とした表情でこっちを見つめてくるはやて、うん
「前は捜査官……だっけ?
一度戻って指揮官の勉強したらいいじゃねぇか、で、自分に自信がついてきたら部隊指揮やって、成功点と失敗点を見直して、勉強しての繰り返し、今のお前には時間もあるしそれができる実力だってあるんだから、前に進んでも後ろに戻る事は無いと思うよ」
はやてにはそれが出来るだけの才能も実力もあるからな、時間はかかるがそれが一番、何事も積み重ねが大切
「うん、そうやな、ありがとう、相談に乗ってくれて」
「いやいや」
こっちも勉強になったし、それより……
「今思ったんだが何で俺に相談?もっと周りに年食ったベテランとかいたんじゃないのか?」
「ん?ん~、気分?」
なんだよそれ
「あ、でも確かに、絶賛ニートのケント君に仕事の相談は無かったかな~」
「言うな恥ずかしい」
はやては笑ってるが俺にとっては大問題だ
コルテットの長男とはいえ権力の引き継ぎはまだだし将官と言っても肩書きだけ
どこかでバイトしようものなら大問題だし六課の仕事を手伝おうものなら上司と言う事でギクシャクされるし……抜け出せないんだよ、色々な要因が重なって
と、言うわけで今の俺は聖王教会で絶賛ニート満喫中です
「それで次はなのはちゃん達の家でヒモになるんやからな~、うんうん、いいな~、ヒモは」
「生活費は収めるしどうにかして金は稼ぐし、てか何で毎回その話になると変なオーラが出る
漫画だったら後ろに『ゴゴゴゴゴ』とか変な効果音つくぞ」
「うんうん、ホンマ、一歩遅かったわ~、やっぱり身内通しての情報はズルいわ~」
内容は……俺が高町家に住むって話
うん、お願いした、うん、お言葉に甘えて、多分顔赤くしながら
なのはからは「よろしくね」と、ヴィヴィオからは「家族が増える~」と、フェイトは何故かモジモジしててネリアは隣で笑ってた
で、はやてからは……この話が出るたびに界王拳さながらのオーラが出る、正直怖い
「ま、ケント君が決めた事やしいいんやけどな、それに家も近いし」
「そ、そうだな」
オーラが収まり心の中で一息つく
何が原因だ?
「そういえばケント君、六課解散の日は来るん?来れるんやったら来てほしいんやけど」
「ん?その日は……あれだ、サンドロスの墓参り、うん、そうだった筈」
「そうなんや、来たら楽しい事あったのに」
あの最後の模擬戦だろ?勘弁、あんな最終戦争に巻き込まれたくない
シグナムらへんが手合わせとか言って本気で斬りかかって来そうだからな、本職には勝てないのです
「まぁ一段落したら行くよ、出来るだけ急いで」
「うん、そうしてな~」
お茶を飲み干して席を立つ、はやても忙しいのだ、今日はこれでおいとまさせてもらおう
「あ、ケント君?」
「ん?」
はやてに呼び止められる、どした?
「あの~、なのはちゃんやフェイトちゃんと考えてる事なんやけどな……ケント君ってもう前みたいに縛られる事はないんやろ?」
「うん、今では全然だけど」
「それやったら……まだ予定、なんやけどな、六課解散後にFW陣みんな入れて……地球行かへん?」
…………what?