リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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予想以上に不評な為本編進めます
本編も出来が悪いのですが……番外編はちょくちょく書いていきたいと思います



番外編 Fate/zero 3

 

「つまり貴方の中身は一般人で……召喚の時にイレギュラーな形でアーサー王に憑依してしまったと言っているの?」

 

「そうそう、アイリは飲み込みが早い、ま、アーサー王だけじゃなくてかの暴君のスキルも入ってるんだけどな、強さ二倍だ」

 

「でも……そんなことが……」

 

アイリが何か考え込んでいる、う~ん可愛い

あっ、あれからの事?

う~ん、そうだな……先ず旦那が「ジャンヌ~」とかいう夢を見るなんて時間も与えずに死んじゃっただろ?

そんでもってアイリは俺に説明を要求、あの宝具はなんなのかって

いや~、あれはどちらかといつと宝具じゃなくてスキルのようなものでして……はい

で、説明に困った俺は素直に真実をぶっちゃけました、神様伝伝は抜かせてもらって

 

説明した内容と言えば俺が元一般人高校生だという事、何らかの手違いでアーサー王に憑依したということ、でもって聖剣なんて待っておらず代わりにかの暴君のスキルを保有していること

この世界がアニメやら何やらは話していない、話した所で信用してくれるかは別だしうごきにくくもなる、聖杯が汚染されてる~などと言ったら逆に怪しまれるだろ、特にキリちゃんに

 

「まっ、深く考えないでいいって、聖杯にだってミスはあるさ」

 

「でも……なんの関係もない貴方を巻き込んでしまったのは事実、魔術師でもない、なのに、私達は」

 

「いいっていいって、今の刺激的な日常、俺は好きだよ」

 

やっぱりアイリはいい人だ、こんな話を信じてくれるなんて……

キリちゃんならそうはいかないんだろうな~、「僕らを錯乱させて、一体何を企んでいる」とか考えそうだし

 

「まっ、取り敢えずキリちゃんの命令通り、リア充が隠れてる場所に行こう、あまり遅くなってもしんどいしな」

 

「そうね……行きましょう」

 

う~ん、聖杯戦争に一般人を巻き込んだことがそんなに堪えたのか?

アイリは優しすぎるのかな……キリちゃん叱り俺叱り

 

まっ、それがアイリのいい所なんだけどね!!

 

 

 

10    そんなにも勝ちたいか~

 

 

「セイバー、俺は、お前と出会えてよかった」

 

「うっせぇリア充、殺す気満々で行くから覚悟しろ」

 

適当に話してたらランサーに感激されたセイバーです

別に濃い内容を話した気はないんだけどな~、確か今まで先生に前世の事で散々言われてたんだっけ?そのせいである程度優しく?接したらこんな風になるんだな~

 

「フィオナ騎士団一番槍、ディルムッドオディナ、参る!!」

 

「おっ、名乗りを上げたか……よし、そんじゃあ」

 

どうせさっきのアイリの会話だって聞いていたんだろ?

だったらもう関係ねぇ!!

 

「よろしい、騎士王、アーサー・ペンドラゴンが受けて立つ」

 

「なっ!?……かの誉れ高き騎士王との対戦、光栄だ!!」

 

「ぐちぐち言ってるがこの前俺に一太刀も与えられなかった事を忘れてんじゃねーぞ、槍二つとも折ってファイターにしてやるよ!!」

 

ニヤリと笑う、さて……

 

「「いざっ!!」」

 

赤い槍と赤い剣がぶつかり合う

やっぱりスピードに関しては完璧に負けてる、間合いも槍の方が広いしな……

 

(なんとかして剣が最大限に生かせるようにしたいんだが)

 

まっ、相手も一流の武人、そう簡単には間合いに入らせてはくれないか……

力ではこっちが押し勝っている……いけるか?

 

「はっ!!」

 

「くっ!!」

 

横凪に、力強く剣を振るう

そしてランサーは赤の剣が放った一撃を赤の槍で受け流す、当然の事ながら振り切った後と言うのはスキだらけなわけで……

 

「浅はかだったな!!セイバー!!」

 

「くそっ!!」

 

もう一振りの黄色の槍、ゲイ・ボウでの一突き

神速とも言えるその突きを躱す事などできない、だが、『突いてくる』とは知っていた

 

「破壊(クラッシュ)」

 

「なっ!?」

 

その神速の槍は俺に届く直前に掻き消える

槍の先には俺の左手……咄嗟だったから槍しか消せなかったけど……十分!!

 

「気い」

 

「っ!!」

 

「抜き過ぎだ!!」

 

剣を戻して再び斬りかかる

流石に体制を整えた方がいいと思ったのか……一度後ろに下がるランサー

 

「なるほど……キャスターを消しさったあれか」

 

「ホントはお前ごと消したかったんだけどな……早過ぎて槍一本壊すのが精一杯だったよ、まっ、これで怪我を気にせずに戦える」

 

「フッ、流石だな、だが槍一本俺から奪った程度で自惚れるなよ、俺にはまだ『ゲイ・ジャルク』がある」

 

「バーカ、魔法効果を打ち消すとか俺にとっては何の問題もねーんだよ、ただずっと痛みに耐えて戦うとかあり得ん」

 

痛みに耐性ないんです

 

「フッ、楽しいな、ならばその手品、この槍の前では無力だと言う事を知れ!!」

 

「おお怖い怖い、大丈夫、こっからはちゃんと剣で倒してやるよ!!」

 

肩に剣を担ぎ、ランサーは一本になった槍を振り回す

ったく、いい笑顔だよ……さて……そろそろか?

 

「ランサー!!」

 

「ん。セイバ……ア?」

 

ランサーが疑問の声をあげる、当然だ、今のランサーの槍はランサー自身に標準を定めていて……その手には自身の力がこもっている

対する俺はその槍を力づくで止めている状態、簡単に言えば俺がランサーを助けた

 

「セイバー、これは!?」

 

「おいおい、ちょ~とやり過ぎじゃね?キリちゃん」

 

ランサーの腕をを抑えながら顔だけを動かす

 

いたいた、ギロリと俺を睨みつけてるね~、余計な事してるから当然か?

 

「主!!一体!!」

 

「何故だ……」

 

ランサーはわけが分からないのだろう、そして先生は逆に震えている

ったく、さっき思い出していてよかったよ、

これzeroの中でもかなりグロいシーン、俗に言う『ディムる』じゃねーか

 

「何故、何故自決しない!!私は、私は令呪によって命じた筈だ!!」

 

「あ、主」

 

「死ね!!今すぐ死ね!!このままでは、私とソラウが………」

 

顔に手を当てて嘆く先生……好い加減ランサー、令呪に逆らうとかしてくれないかな?

腕がむっちゃ痛い

 

「ランサー、自身のマスターを殺されたくないのなら自決しろ」

 

手に持つ銃を先生に向けるキリちゃん、ちょっと怯えてるじゃねーか

で、ランサー、好い加減にしてくんないかな?そろそろ手がやヴァイ

 

「お前達は、そんなにも勝ちたいか、そこまでして聖杯がほしいか」

 

目には涙、主に裏切られた事が相当きたんだろうな……全く

てかホントどうしようかね、対魔力がそこまでなランサーが令呪に逆らった所でどっちみち死ぬし……めんどくさ

 

「何故、何故騎士王のようにお前達はなれない、何故騎士の道をけがす」

 

ランサーの顔には諦めと絶望、うん、そんな至近距離で見ないで、俺は男には興味がないから

 

と、その時だ!!

 

「っ!?セイバー!!」

 

「えっ?ちょっ!!」

 

半分力づくで引き離される

痛ぇじゃねえかよこの野郎、一体誰のおかげで助かってると思ってん……だ……

 

「…………グフッ」

 

「ランサー」

 

ランサーを貫いているのは原作と同じ真っ赤な槍

だが、その背中に刺さっているのは……

 

「ダークだと……チッ!!」

 

すぐさまランサーの元を離れてアイリの元へ駆け寄る

そしてアイリを担ぎ手キリちゃんの元へ、ったく、あいつらの事をすっかり忘れてた!!

 

「セイバー」

 

「なんだ?」

 

今にも消えそうなランサーが俺に声をかける

その目には安堵……だろうか?少なくとも怒りの目ではないのは確かだ

 

「俺は、お前と戦えて、お前と会えて、本当によかった」

 

「俺もだよ、このリア充野郎」

 

残り少ない命で俺を守るとはな……流石騎士ってとこか?

まっ、今はこいつらに集中しないとな、キリちゃんの愛人も戻ってきたし……

 

 

 

 

 

11    黄金劇場

 

 

今アサシンをぶつけてくるのは悪くない、いや、どちらかと言えばこれ以上の好機はない

 

こちらにはキリちゃんにアイリに愛人、ランサーのマスターであった先生に気絶したままのソラウ

その数に対して守護するのはキャスター、ランサーの連続性戦闘で疲れきっているセイバーたった一人、『破壊(クラッシュ)』の事も大量に魔力を使うと読んでの事だろう

最低、ランサーのマスターである先生とソラウは殺す事が出来る、そこから更にキリちゃんを殺してアイリを連れ去るならば儲け物

 

弱り切っているセイバーを倒すのも可能性としてはあり得る、逆にアサシンの数は大量、撃退されても何体かが逃げて再び情報収集に戻る事が出来る……ったく

 

「な、なんだこのアサシンは!?」

 

「くっ」

 

先生が悲痛な叫びをあげ、キリちゃんが舌打ちをする

キリちゃんは『魔術師殺し』とかで恐れられた最強のマスターだけど相手が英霊にもなると話は別、一体一体弱体化しているとはいえ相手は英雄、人間関係がかなう相手ではない

シロウ?あれは別、天然チート、ギル様倒すとかテラパネェ

あと先生、あんたは死ぬ時間が少し伸びただけだよ、どっちにしろ俺お前の事守らないし

 

「グハッ!!」

 

「………………」

 

ほらね、だいたいこの人数を守りながら相手にするとなると骨が折れる、てか無理

う~ん、どうやってアイリ達を逃がすか……運良く逃がす事が出来たとしても何体かアサシンが追うだろうし……しゃ~なしか?

 

「ていっ」

 

投げられたダークを剣で弾く

ライダーのように数で倒すってわけにはいかないけど……確実に倒すにはこれしか方法がないだろ?

アサシンに宝具使うことになるとはな~、ホント、嫌になる

さて……

 

「我が才を見よ」

 

剣を構えて詠唱する、始めてなので決してドキドキだ

 

「万雷の喝采を聞け」

 

アサシン達に戸惑いが見える、いきなり厨二臭い事言い出したら誰だって驚くよな……サーセン

 

「インペリウムの誉れをここに!!」

 

さて、もうやけだ、上げてくぜ?

 

「咲き誇る花の如く」

 

俺を中心に光り出す世界……ラストォ!!

 

 

 

 

 

「開け!!黄金の劇場よ!!」

 

 

 

さぁ、踊ろうか!!

 


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