フェイトとのイチャイチャを望む声があったのでしてみた
凄く……初物です、二人とも何と言うか……緊張しぱなっしです
イチャイチャ……なのか?
「デカイな」
「大っきいね~」
「ケント達が住んでいた家と比べると、見劣りするかもしれないけど……」
いやいや、一般家庭でこのデカさは普通じゃない
まぁここに住む住人が普通じゃないのもあるのだが
綺麗で高そうな家が立ち並ぶ高級住宅街で俺とネリアは歓喜の声を上げる
隣では苦笑するフェイト、なのはとヴィヴィオはもう中らしい
簡単に説明すると……高町家が完成した
軽い庭やらなんやらがある、ある意味豪邸、俺とネリアが住むから原作よりも少し大きくなっているのではないだろうか
二階の窓からヴィヴィオが顔を覗かせる、落ちない様に気をつけろよ
我慢が出来なくなったのかネリアが家の中に突撃、フェイトと共に苦笑した後ゆっくりと中に入る
うん………
「いいよな、こういう家って」
「?」
前世以来じゃね?ちゃんとした家に住めるのって
いや、ホームレスとかじゃなくて……今まで家の構造さえも把握出来なかったからな、規格外な家はしんどい
それにフェイトもいるしな~、下心出ない様にしないと……
「二階にケントの部屋があるから、好きな様に使って
私はお昼の準備してくるから」
「了解、荷物持って来ないとな」
聖王教会から持ってくるとなれば、一苦労しそうだ
ん~、いっそ買い換えるか?ベッドやらなんやらは聖王教会に寄付して
「えっと……その……」
ちょっともじもじするフェイト、なにこの小動物、抱きついてみてもいい?
そんな下心も頑張って隠す、バレたりしたら嫌われかねん
やがて意を決心したかの様に右手を出してくるフェイト……?
「こ、これからよろしくね」
……握手、なのだろうか
えっ、ちょっと待て、そういや俺、フェイトと手を繋いだり掴んだりした事ないよな
えっ、ちょっ、自然にKOOLに
いや違う、KOOLじゃなくてCOOL、あれ?どっちだった?
とにかく落ち着け、落ち着け俺の心!!
「あ、うん、よろしく」
握り返す
むっちゃあったかい、すっごい手、柔らかい
なんだろ、自然と癒される、今の俺の顔が崩れてないかすっごい心配
ん、あっ
「ご、ごめん」
「ん、ううん」
何秒握ってただろうか
やっべー、意識飛んでた!!すっごい長い時間握ってたんじゃないのか!?
顔を伏せてしまうフェイト、えっと、えっと……
「ニヤリ」
「なっ!?」
階段の上、カメラ片手に笑うネリア
ちょっ、おまっ
ネリアに気づいたフェイトは何やら顔を真っ赤にして頭から湯気出てる、ここはCOOLに、ん?KOOL?まあとにかく冷静に
「ぶっ飛ばす」
「えっ」
取り合えずそのカメラは俺が預かろう
自室にて椅子にもたれかかる
大きさにして大体八畳、それが俺、ネリア、ヴィヴィオとあり、更にはなのはとフェイト様の二人部屋も二階に全てあるのだからどれくらいか想像がつくかもしれない
俺はまだ何も持ってきていないが他はダンボールの中身を開け、整理するのに必死だ
今日中に服だけでも持って来させるかな、時間もあるし出来ればベッドも持って来させたいな、誰に?勿論部下に
それにしても……椅子だけって言うのも淋しいよな、エアコンとかはあるけど
回線やら何やらは業者がやってくれたとして……俺が手伝える事ってあるか?
ふと右手を見る、顔を赤らめる
……綺麗だったな、ホント
頭を振って忘れる、この頃考えが変態だぞ俺、少し冷静になれ
気分を落ち着かせる為に外を見る、ほら、青い空に白い雲、心地よい春風にこちらを覗く黒スーツ……?
「なにしてんだ」
いや、ネリアも俺もここにいるから護衛としてはいいんだけどね?
ある意味覗きだから、気づかれない様になんて余計にタチが悪い
どうするか、心配してくれるのは嬉しいがネリアが直々に『護衛いらない』と公言したからな、当主命令は絶対だ
そらにこのままだったら高町家全体に迷惑もかかる、うん、注意しよ、んでもって俺の私物持ってくる様に指示しよう
少し距離があるので歩いて向かう、俺の動きに気づいたのだろう、上手く離れようとする護衛1
「よっ!」
「うわっ!?」
軽く転移、短い距離だったからバレてない……よな?
軽く話を聞いて指示した幹部に連絡を取らせる、んでもって心配してくれてありがとうとそれでも護衛は法に触る危険性も出てくるからいらないと言う事
んでもって生活に必要な物を軽く集めてもらえる様に指示、聖王教会に寄付できる物は寄付しよう
渋々と承諾する幹部、面倒だから他の幹部にも釘を刺す様に言っておく
どうやら東西南北、全ての方向から監視していたらしい……用意周到な奴らだ
戻ると昼飯、うどん的な物
どうやら夕方ぐらいから元六課メンバーが引っ越し祝いに来て軽いパーティーをすると言う事、なので昼飯は軽めに
ん?六課メンバーって事は自然保護隊のエリオとキャロもか?違う世界なのに大変だな
ヴィヴィオは箸の使い方がイマイチよく分からないらしい、ネリアもか?
「私やフェイトちゃんは地球出身だから出来るんだけど……ケント君、どこで知ったの?」
「え、え~と……あれだあれ、少し昔にネットで見たんだよ、ホラ、管理外世界の文化みたいな感じで」
「わかんなーい!!」
こらヴィヴィオ、諦めてフォークを持って来るな
「お姉様~、おかわり~」
「はい、どうぞ」
それにしてもネリアの食べる量を見越して作ったフェイト凄え
ん?作った、フェイト?
「えっと、これ作ったのって……誰?」
「私だけど……口に合わなかったかな?」
「いやむっちゃ美味いよ!!」
うん、むっちゃ美味い、冗談抜きで本気で
「えっと、その、ありがと」
「おかわり~」
ネリアは少し自重しろ
「晩御飯は私も手伝うからね、スバルやエリオも見越して一杯作らないと」
「ヴィヴィオも~」
「ありがとね、ヴィヴィオ」
家の妹と比べて何とも純粋な少女だ
「ネリアは今不快な電波を感じとったのです」
「気のせいだろ」
以心伝心
食べ終わって食器を持っていく、これ以上手伝いって言ってもやる事ないし邪魔になるだろうから……食器でも洗うか?
食器洗い機はまだ持って来てなさそうだ
「あ、大丈夫だよ、私が洗うから」
「ん~、これくらいは手伝わせてくれよ、俺も何もしないっていうのにはなりたくないからさ」
「じゃあ、私がケントを手伝うよ」
隣に来て手伝ってくれるフェイト
肩が当たる、何故か緊張する
……指、綺麗だな
何も考えるな、無になれ
心頭滅却すれば火もまた涼し
羊が一匹羊が二匹羊が三匹羊が四匹……って何言ってる俺!!
洗い終わる、気づかれないように心の中で息を吐く
動揺して割ったらどうしようかと思った、何とか……なった
直後、肩に軽い重み、腕を何かに抱きしめられる……凄く、柔らかい
ガチガチと首を回す、肩にはフェイトの頭が、腕は両手で、体で抱きしめられている
ん、え、あっ、ちょっ、フェ、フェイトさん?
「ケントの腕、温かいね……凄く、安心出来る」
「えっ、あっ」
「心も温かい、カッコいいし、優しいし」
ぎゅっと腕を抱きしめられる、今の俺は大人モードで約165くらいの身長
肩に軽く頭を乗せられている為に髪の毛が目の前にある……すっごくいい匂い
「えっとね、わ、私ね」
目が回る、どうしたらいいのか分からない
顔が真っ赤、軽く混乱する
フェイトが上を向き、俺と目が合う
至近距離、凄く、ドキドキする
「わ、私、昔かr「フェイトちゃんいる~?」
ばっと、まさに電光石火の如く離れる俺たち
見られてないよな、なのはの頭に『?』マーク、うん、大丈夫
「こんな所にいたんだ~、バルディッシュ、二階に置きっぱなしになってたよ」
「あ、ありがと、なのは」
少しテンパりながらバルディッシュを受け取るフェイト
なのはが二階に上がる、よく分からん空気が流れる
……俺もフェイトも顔真っ赤
「えっ、あっ、あうあうあうあう、あ」
「ちょっ」
不明な言葉を使いパタパタと二階に駆け上がるフェイト……うん
「少し、散歩しよ」
頭を冷やすのが先決だ