リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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元ネタは皆さん知ってるかもしれません
糖分追加、見ていて恥ずかしい話
元ネタでも恥ずかしいシーンでしたから、それをそのままケントとフェイトに当てはめてみました

103話『決戦前』を大きく訂正しました
フードの少年の記述を丸々なくしました、ネタとしてはアカルトの短編小説『天使と神と転生者』を使い、正体を『ミカエル』にするつもりだったのですが……やめました。もっと良さそうなのが見つかったので
フードの少年が出てくるのは鮫島が死ぬ所だけ、羽も次元震も訂正です
自分勝手な改変ですが、よろしくお願いします



糖分追加

「買い物?」

 

「そうそう、地球に行く時に海にも行くから、その時に着る水着をみんなで買いに行こうって」

 

高町家が完成してから数週間、自室に荷物も入れ終わり小物などのインテリアも置き始めたこの頃

部屋で一応『相談役』、兼コルテット長男として不正が無いかパソコンで調べていたらなのはが突然入ってきた

 

内容は地球の時に着る水着をみんなで買いに行こうという事

 

どうやらフェイトは二時頃には帰ってこれるらしい、ネリアに連絡してみたら何がなんでも帰ってくると

あ、一応ネリアはずっとこの家にいるわけでもなくて一部復旧した元コルテット家にも部屋を持っている、ちなみに俺もだが

 

もっぱり仕事をするには向こうにいた方が効率がいいので向こうで泊まる時の方が多い、まぁそれでも平均三日に一度は帰ってくるのだが……

みんなで出かけようとかなればどんな手を使っても帰ってくるだろうな……会議やら何やらスッポカして

ん~、今になってネリアが当主になった事に不安を抱く

 

ちなみになのはは今日一日休み、フェイトも仕事をしているがJS事件の功労者としてかなり今は楽しているそうだ

 

「ケント君が嫌なら私たちだけで行ってくるんだけど……」

 

「ん?いや、行くぞ?俺もそういったプライベートな水着は持ってないし」

 

「うん、じゃあみんなが帰って来たら行こ!!」

 

プライベートの水着を持ってないのはしょうがない、今まで一人で泳ぐのに競泳用を使うのはあったが『安全面』を考慮して誰かと泳ぐって言うのが昔の爆発事件の時しかなかったからな……

そういえばなのはとかフェイトとかって水着一杯持ってそうなイメージがあるんだが……

 

「ん?う~ん、私もフェイトちゃんも持ってるわ持ってるんだけど……えっと、その……」

 

「?」

 

「毎回、二人ともちっちゃくなってて……」

 

成る程……うん、ごめん、客観的に見たら今のただのセクハラだ

 

「ヴィ、ヴィヴィオの水着も買いに行かないといけないしね、ねっ!!」

 

「お、おう」

 

恥ずかしいのか思いっきり迫ってくるなのは、分かったから首のデバイスに手を伸ばすのやめて下さい

せっかく片付いたこの部屋が吹き飛ぶから……

 

「ママー、来てー」

 

「はーい、じゃあ準備しておいてね」

 

ヴィヴィオの呼び声に応え、部屋から出て行くなのは

準備って言っても必要な物をポケットに入れるくらいか、男なんてそんなもんだ

髪は括らないとな、毎回肩下まであるこの髪を切ろうとするのだがいつもみんなに止められる

金は……そろそろ少なくなってきたか?

内職(パソコン)じゃあこんなもんか

黄金律EXでお金が減るのか?俺もさ、考えてみたんだよ

いくらニートに近い今の状況とはいえこのままだとコルテットと並ぶ勢力が出来てしまうのではないかと……

少し考えた後……思いついた

 

『皇帝特権で黄金律が制御出来ると主張すればいいんじゃね?』

 

ランクとすればどちらもEXだしEXでEXを制御出来るんじゃね?

 

結果、出来ました

 

今の俺の黄金律はだいたいD、そうだな……普通に働いていれば金がドンドン入ってくるランク

例えを出せば琴線関係の賭け事とか取引先とかは大体成功する、いわばここから『駄目人間』が形成されるランク

Bにもなれば金持ちとして歴史的に名も残す、Aであればこの世の財は俺の物、Sであれば……なんだろ?

そんな感じで能力制限をしている……ちょっと外すか?

 

Sランクにして適当に株を買い、五分程待つ……で、適当に売ってみる

テレビをつけてみる、速報、○○社の株が急上昇、経済界になになに~……やり過ぎた

 

ランクを戻してどれくらい儲けたか見てみる……0が五つくらい増えている感じがするが気のせいだよな

常にEXだった頃はその殆どがコルテットに流れてたからな、俺がそこに含まれるから

どれだけコルテットという組織が一つのスキルによって強化されたのかが分かる、五分でこれなのだから元々大きかったコルテットが急成長するには十分過ぎる理由だ

特に過去の俺が来ていた時……黄金律EX×2って………

 

一気にFまで落とす、型月でFなんて位はなかったが単に小さ過ぎて表示されないだけだろう、Fなら福引でよく当たる程度、それさえ無い人は黄金律のスキル自体がない

 

ここまで一度に稼いだら暫くは……てか普通の生活をするなら一生遊んでくらせる

水着は奢ってやろうか……

 

軽く着替えてリビングへ、うおっ

 

「これはまた……」

 

「あ、ケント君」

 

床には大量に散らばった水着、ん~

 

「もう入らないからリサイクルしようと思ってね、少し整理してたの」

 

「この『高町』とか『テスタロッサ』とか書いてあるスクール水着は?」

 

「私とフェイトちゃんが小学校の時に来ていた水着かな~、懐かしいね~」

 

「なのは、少し考えを振り返れ、これをリサイクルに出せば戦争が勃発するぞ」

 

主にネットで、もしこれが一枚でも流出すれば全力で保護しないといけない

てか水着ってリサイクルする物なのか?普通はしないだろ

どこか抜けてるというか……なんというか……

 

何とか説得してこれらは保管するか捨てるかにしてもらった

最後まで『勿体無いよ~』と言ってたので恐らく保管だろう

 

で、フェイトも帰ってきてネリアも来て……何故かコルテットからネリアをどうにかしてくれという連絡が殺到したが……

 

まぁ……行くか

 

 

 

 

 

 

 

 

ワゴン車に乗ってやって来たのはショッピングモール

なんというか、魔法世界なだけあってかなり豪華な作りだ、噴水とかウネウネ動いてたし

かと言ってはっきり申しますと……自分はこんな所に正直言って殆ど興味はない

前世でも家族に連れられて行った事もあるが殆どウインドウショッピングで歩くのがしんどい、見飽きた、などの関係上こういった場所は苦手だ

それにその……恋人連れなどもいるわけで……

 

チラッと隣で歩くフェイトを見てみる、あれ……以来のフェイトとの関係は……普通だ

逆に普通過ぎて怖いくらいに、あれはなんだったのだろうか……

ただ時々……ソファに座ってテレビを見ていたらコテンっと眠ってこちらに倒れて来たりとか……リビングで眠ていて起きた瞬間目の前でフェイトが寝ている……など、色々と心臓に悪い事が多い

 

ネリアが色々な店を見つけるたびに入り、目を輝かせる

やっぱこういうのに憧れてたんだな、悪かったな……ホント

 

軽く意識を外に向ける、勘頼りだが……数は五って所か

 

結構遠いな、まぁそれくらいの監視はいいか、着替える所とかも見ていたらぶっ飛ばすけど

 

一通り見て回りながらようやく水着売り場につく、その間に俺の手荷物に紙袋が増えたのは気のせいだと思いたい

男の役回りってどこの世界でも同じなんだな……うん

 

「わたし持とうか?」

 

「ん?いや、俺が持つよ」

 

ネリア、お前はフェイトを見習え

 

一度みんなと別れ男用の水着売り場へ

……あれだな、やっぱ日焼け防止用の上も買っとくか

知らない人もいると思うが今の時代、男でも日焼け防止用に『上の』水着も売っている

ん~、知ってるか?そこら辺で売ってるし

まぁ俺の場合はそれにプラスしてセイバー容姿で上半身裸はちょっと……って感じだ

コルテットで競泳用の水着を着た時に上半身裸になったが、メイドからの黄色い歓声が怖かった

下はシンプルにぶかぶかの黒基準、両サイドに白のラインが入っているシンプルな奴

上は白基準で左胸に令呪?の様なマークが入り、両腕に水色のラインが入っている、細かい事気にしない

 

水着を買い、入り口付近でみんなを待つ

女の子だからな、恐らく長い、いや、彼女なんていなかった俺にどれくらいかと聞かれても想像でしかないが……

 

入って行く女性客の殆どがこちらを振り向く……なんだよ……

で、暫く経つと軽く俺の周りにギャラリー、ヒソヒソと話し声……怖い

 

ここ、離れた方がいいかな、俺不審者に見られてる?

 

ふと店の中で俺を呼ぶ様に手招きしている手を見つける……フェイト?

まぁ丁度いいかもしれない、このギャラリーはなんか怖いし……入ってしまえば何の問題もないだろ

 

もう一度店内に入る、今度は女性用水着売り場

男一人でここはヤダな、確実に変態と見られる

で、少し距離を開けながら入ってくる先ほどのギャラリー……ちょっ!?

 

柱の影の部分にいるフェイトに近づく、怖い怖い怖い怖い!!

あいつらって俺がコルテットの何やらとか知ってんの?まぁニュースやら何やらに出てたから有名人だとは思うけど!!

 

店内の曲がり角、そこにフェイト

近づき……押し込められた

 

「………え?」

 

「………………」

 

個室……だな

試着室なのだろうか、男性用の場所にはなかったな、やっぱり女の子には色々と選びたいっていうのもあるのか

それにしてもカーテン式ではなく完全なる個室にしてしまうとは……

ただ試着室なせいでやけに狭い、俺は押し込められた形で軽く抑えつけられているのでフェイトと肌が当たっている

 

「……えっと、ケント?」

 

「あ、ありがと、おかげで助かった」

 

外では俺を探す先ほどの女達、一体何なんだ?

 

「ん、ううん、その、あの」

 

「えっと、軽く撒いて来るよ、後で落ち合おうってみんなにも言っておいて」

 

ここにいると色々とフェイトの邪魔になるしな、俺は少し撒いて来るか

フェイトを避けて試着室から出て行こうとした瞬間、また抑えつけられる

……あの、フェイトさん、さっきから考えない様にしていたのですが……この狭い個室で大人二人は色々と無理があるわけで……その、ただでさえ大っきい胸が……あ、当たっているのですが……

 

顔を上げられる、至近距離

思考回路がダウンする、やバッ、いい匂い

 

「え、えっと……み、水着、どっちがいいかな?」

 

「え?」

 

抑えつけていた手を離して少し離れ、ハンガーでかけていた二つの水着を手に取る

片方は基本白でビキニのラインに沿って黒のヒラヒラがついているビキニ、もう一方は……黒、真っ黒

一つ言える事は……どちらも相当エロい

 

「え、えっと……」

 

はっきり言って俺に美的センスを求められても困る、何度も言うが彼女いない歴=前世+年齢の俺を舐めるなよ

どちらが……いいのだろうか

個人的には………

 

「し、白、かな?」

 

「う、うん」

 

何もない黒よりも可愛い白に、それ以外特に理由もない、てかこの密着状態はヤバい、フェイトの息までこっちに伝わってくる

フェイトが下を向く、ドアから出るにはフェイトに一度出てもらわないといけない

フェイトがドアを向き、服に手をかけ……って……

 

「ちょっ!!フェイト!!」

 

「後ろ、向いてて」

 

シュルッという音と共に上着を脱ぐ

反射的に、ガチガチとドアとは反対方向の壁へと向き直る

 

真後ろから服を脱ぐ音が直に伝わる

パサッと軽い物が落ちる音、足に当たる紐の様な物

え、ちょっ、これ

 

もう、我慢しなくていいよね?

俺十分に頑張ったよね、少しくらいいよね?

許される筈だよね?俺努力したんだもんね?

悪いのは俺じゃないもんな、決して悪いのは俺じゃないよな?

 

………なんて煩悩を必死に抑える、それこそ最低人間、何が頑張ったなだ

 

ただ……音は凄くリアルなわけで……

 

フェイトが、軽く屈む

何かを、脱ぐ音

屈まないと脱げない物など分かり切っている

 

何秒だったか……ヤバい、意識が薄れて来た

たったの一二分だというのに……えらく長い時間ここに立っていたと思う

 

音が止む

フェイトがこちらを向いているのが分かる

「いいよ」の声と共に、ガチガチと後ろを向く

 

………女神がいた

 

至近距離でビキニのフェイト、白ビキニでは胸は収まりきらないのか、その、下乳が……

必死で目を反らす、心頭滅却すれば火もまた涼し

 

「どう、かな?」

 

モジモジと聞いてくるフェイト

ありです、すっごいありです

 

「だ、駄目なら……こっちにも、着替えるけど……」

 

「いや、こっちがいい、すっごい似合ってる!!凄く可愛い!!」

 

あれをまたされたら堪らん!!てか理性を抑えられん!!

必死で本音を言う、本音だ、お世辞とかじゃない

それに上目遣いとか反則だ、ヤバい、呂律が回らなくなる

 

「えっと、じゃあ、こっちにするね」

 

「(コクコク)」

 

強く頷く

フェイトも納得してくれたようで良かった、ある意味バルハラだったが……やっと開放される

二度目は……して欲しいのは山々なのだが理性が警報を上げているのでしないほうがいい

 

「えっと、じゃあ、着替えるから………」

 

「えっ、ちょっ!!」

 

俺が言葉を発する前に反対側を向くフェイト、そして……

 

「お姉様~、ここ~」

 

「えっ」

 

「……ふぇ!?」

 

「………………御免ね、邪魔しちゃって」

 

ガチャリと閉めるネリア……水着のまま顔を赤くして顔を隠すフェイト

………ハハッ、ハハッ

 

フラフラと試着室から出る、もう付きまとってた女達はいない

 

少し離れた所にネリア、サムズアップされた

 

………取り敢えず、散歩しよ

 

 





付きまとってた女達は……ケントはセイバー容姿の『超』美青年ですよ?いつもは忘れているだけで


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