リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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この頃どうしても甘くなる(ーー;)
少しくらいは……シリアスとかも入れたいですよね


海での一コマ

 

「海だー」

 

「海だ~」

 

「海鳴だー」

 

ザバーンと海に飛び込むネリア達を見て苦笑する

空は快晴、太陽はギラギラと照りつけて砂浜は焼けるように熱い

手に持つアクエ○アスを一気飲み、普段から部屋にこもりっきり(強制的に)だった俺に直射日光はキツイ、てかミッドでは夏始まったばかりなのに日本では夏休み真っ盛りなんだな、比較的涼しいミッドと比べればかなりの暑さだ

 

周りの客の目がこちらを向く、チラリチラリと見てくるのは大体男性、あ、今彼女にはたかれた

 

ビニールシートを敷き、パラソルを立て、日焼け止めクリームを塗って、そのまま横に……

 

「ケント君は遊ばないの?」

 

「ん~、俺的には海の音を聞きながら寝るのが最高に至福、時々来る風とかまさに神」

 

「へ、へぇ、そうなんだ」

 

若干引かれたが海に来たら寝る、それが十九年振りだろうと寝る

んでもって泳いで皇帝特権使って城作る、うん、完璧

 

「なのはも遊んで来たらどうだ、俺荷物番しとくから」

 

「う~ん、じゃあお言葉に甘えて」

 

フェイトと共にいたヴィヴィオの方向へ駆け寄るなのは、うん、エロい

ほら男共、そんな嫉妬の目線すんのやめろ、俺こうやって荷物番してんだろ?キャッキャッキャッキャッしてねぇだろ

 

一度溜息をついてから目線を戻す、なんて言うんだろ……眼福

みんなビキニだし、キャロやヴィヴィオはセパレートだが

 

今俺がいるのは第97管理外世界地球、海鳴市

 

簡単に言うとはやての『六課解散、お疲れ様でした旅行!!』がスタートした

 

隊長陣達の故郷でもあり、俺がいた地球と何ら大差ない世界

予定としては三泊四日

泊まる場所は前回現地協力者だった人が提供してくれているコテージ、参加者は高町家、八神家、FW陣、コルテット兄妹

 

で、一日目としていきなり海とは……なんでも明日が雨らしく快晴のこの日にやりたいんだとか

なんともはやてらしい意見である

 

「俺にとっては里帰り、となるのか?時間があったら俺が住んでた場所にでも行ってみるか、これで家があったら驚きだけど」

 

十九年経った今でも前世の住所は覚えている、ちなみにその町が捜してみたらあった

転移魔法で行ってみるか、ホント転移ガチヤバス

 

ふぁぁ、と、一度アクビ

男達をなんとかなだめようと一人ここに残ったが前世から俺の海が『寝る』だったのは決まっている

だってあの潮風とさざ波の音、最高じゃね?

 

まぁそれは建前、だって……あそこに入れと言われてもなぁ……

ホントは浮き輪持ってプカプカしたいけどそうなれば目線が凄いからな……周り然り容姿然り

こうでも言い聞かせないとやってらんねぇ、むっちゃ暑いし

 

「荷物番は私がするが」

 

「ん~、ザフィー……今回は人型なんだな」

 

「暑い」

 

毛皮は大変ですね

 

「いやホラ、目線が」

 

「むぅ、確かにな」

 

お前の場合はその筋肉のせいだと思うんだ

 

「おいザフィーラ!!こっちこい!!」

 

「どうしたヴィータ」

 

「ビーチバレーでシグナムがガチで来るんだよ!!勝てるわけねぇじゃん!!」

 

遠くの方でボールを持つシグナム、その後ろにははやて

シャマルが審判でもう一方はヴィータとリイン……うわぁ

 

「大人げない」

 

「だが私は」

 

「いいから来いっつーの!!」

 

ヴィータに引っ張られて連れていかれるザフィーラ

う~ん、ロリから巨乳まで集まった場所にガチムチか……違和感がすげえ

 

それにしても、金髪多いな

フェイトにネリアにヴィヴィオにアリサ、うん、多い

アリサに関してはこっちに来てから挨拶した、その時にニヤニヤしてたからよく分からんけど

ヴィヴィオがこっちに走って来る、ん?

 

「ジュース下さい!!」

 

「ヴィヴィオのどれだったっけ?」

 

「オレンジ~」

 

クーラーボックスからオレンジジュースを出す

美味しそうに飲むヴィヴィオ、あんまり飲むとトイレ行きたくなるぞ?

飲み終わり、クーラーボックスにしまうヴィヴィオ、レジャーシートの上が水浸しになったが気にしない

トテトテトテと走って戻って行く、転ぶなよ?

一応全部のジュースにはそれぞれ印がある、飲みかけを誰かが間違えないようにするために、ヴィヴィオはオレンジが飲みかけだったようだ

再度目線を戻す、後エリオ、お前に言いたい事はただ一つ……爆発しろ

彼女いた事がない俺に向かってその仕打ちはなんだ、てめぇ手を繋いで一緒に泳いでんじゃねーぞ

ったく、リア充が!!

 

体の汗を拭う、やっぱり海には入りたいな……誰かにここ任せるか?

もうホント暑い、日陰だけどむちゃくちゃ暑い

手に持っているアク○リアスが尽きる、新しいの開けるか

ん?

 

「えっと、ケ、ケントは泳がないの?」

 

「ま、まぁ……」

 

ヒタヒタと水に濡れ、金髪の髪が太陽で明るく輝く……フェイト

着ている水着はこの前の白基準の黒ライン、やっぱりアリだな、フェイトはいっつも黒ってイメージがあるが……これは……うん、綺麗だ

 

「私、ちょっと疲れちゃったから……荷物なら私が見ておくよ?」

 

「えっと、だ、大丈夫、もうちょっとここにいる」

 

「…………じゃあ」

 

体を軽く拭いた後俺の隣に腰をかけるフェイト

もちろん、今は水着であるわけで……いつもなら服で隠れている素肌が丸見えなわけで……

 

髪から水が滴り落ちる、いつもより大人に見える彼女は……ホントに綺麗で……

 

「えっと、ケント?」

 

「ん?」

 

「後で一緒に泳がない?その、浮き輪も余ってるし」

 

浮き輪を目を向ける、大型サイズが一つ

 

「うん、後でな」

 

「うん」

 

沈黙、てか今のって結構普通に反応したけどヤバくね?

一緒に泳ぐとか……何のエロゲ?

 

「みんな、楽しそうだね」

 

「うん」

 

ホントに、海に来た事がないネリアは特に

今まで我慢させてきたからな、悪い事をした

 

「むぅ」

 

「どうした?」

 

「さっきから何か暗いよ、何かあったの?」

 

暗いというか……フェイトが隣にいるからどうすればいいのか分からないだけなんだが……

 

「取り敢えず適当に飲み物取ってくれないか?」

 

「ん?分かった」

 

渡されたペットボトルの蓋を開けて飲む

……炭酸系だな、サイダーか?

 

「ありがと」

 

「う、うん」

 

俺が渡したサイダーをクーラーボックスに入れるフェイト

……さて

 

「俺が泳ぐとすればお昼からかな……その時はザフィーにでも任すか」

 

「それまでどうするの?」

 

「ん~、寝る」

 

フェイトと二人きりは嬉しいのだが理性に悪い

特に真横で水着だ、いつ狼になってもおかしくないぞ

それに地球とミッドでは時差もある、今寝ても違和感はない

 

「うん、じゃあ」

 

軽く正座をするフェイト……?

 

「えっと、はい」

 

「はいとは?」

 

「はい」

 

「…………」

 

いや、質問に答えて欲しかったんだが……

手を広げるフェイト……?

 

「はい」

 

「フェイトさん?」

 

「………横に、なって」

 

手で膝をポンポンと叩く

……って

 

「……膝枕」

 

「え?」

 

いやいやいやいや、生の太ももに膝枕って……それに水着

え、ちょっ、まっ

 

「……………」

 

「えっと……あ、ありがと」

 

無言でこっちを見続けてくるフェイトに抵抗出来ず、意を決して横になる

 

……暖かい、すごく

肌の温度を直接感じる……柔らかい

 

外側を向いているので今、フェイトがどんな表情をしているのかは分からない

ドキドキする、フェイトの手が肩に当たる

 

風がふく、周りではしゃぐ声が聞こえる

……涼しい、ホントに

まぶたが落ちてくる、時差がある為に眠たいのは当然だ

でも、寝たら……いつ起きれるかどうか

それでも体は正直で、この枕を離したくないと告げていて……

薄れていく意識の中、反対側に寝返りをうつ

上からキャッ、と声、眠たい、すごく

まぶたを閉じる……ああ

 

お休み

 

 

 

 

 

 

 

膝の上で眠っている青年を見て、軽く笑ってしまう

今思うと自分も随分と大胆になってしまった……今までの自分だったら……なかったかもしれない

 

手を伸ばしてクーラーボックスの中からある一本のペットボトルを取り出す、先ほどケントが口をつけたペットボトル

 

蓋の部分、黄色い星のマーク

 

顔が真っ赤になる……ホントに、大胆だ

このマークは……自分の物、ここに来るまでに口をつけて飲んで、自分が選んだ飲み物

それをケントは……迷わずに飲んだ

 

ほんの出来心、気づかれると思ってた

ただ話題を作りたくて……いや、そんな物は言い訳、飲んで欲しかったんだろう

 

蓋を開ける、先ほど彼が口をつけた先っぽ

一気に飲み干す、炭酸が溜まる

頭がポーとする、いけない事だと思っていても……理性が抑えられない

 

六課の時はこんな事を考えた事もなかった、今回も、この前の水着選びだって、告白しようとした時だって……

 

雲のうえの存在だった彼が、今は一つ屋根の下で住んでいて、自分に笑いかけてくれて

 

嬉しい、そんな気持ち

 

目の前には無防備な顔、スヤスヤと眠る、彼の姿

 

スッと撫でる、可愛い

 

殆ど無意識に、顔を近づける

すぐ目の前に彼の顔、彼の……唇

 

一度近づけ、また戻す

 

それは駄目、自分が告白する勇気を持てたら……その時に

 

彼のおでこに、一瞬だけキスをする

 

優しく笑う、そして、最後に

 

 

「大好きだよ、ケント」

 

そう言って口を閉じた

 

 

 

 

この行動が終始すずかに見られていたのは完全なる余談である

 

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