リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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やっとの思いで更新

時間が……ない(−_−;)




使い方

「あ~、あれだな、うん、理解した」

 

「ホントですか!?」

 

ちゃんと理解出来たから身を乗り出すな、怖いから

あれだな、皇帝特権も未来の技術に適応し始めたな

 

「ある程度の魔力を流し込む事で戻れるらしい、ホントは元の世界の座標やら何やらの細かい設定があるんだが……クリスタルの中に履歴として残ってる、大丈夫だろ」

 

「あ、ありがとうございます!!」

 

頭を下げるユーリ

ごめん、怖い、後ろから手が出て来ると思うと……なんだかな

 

「流石お兄様だね~、すぐ解いちゃうなんて」

 

「これでも約一日かかってるんだ、ガチで複雑だよ、これ」

 

「それでもだよ、遊園地我慢した甲斐があったね!!」

 

「やめろ、悲しくなる」

 

一度ため息

あの朝食の後……遊園地に行く準備をしていたらある事を思い出した

 

ユーリの持ってきたクリスタル

 

明日にはクロノの迎えが来る、となれば明日までにクリスタルの制御方法や使用方法を見つけ出さなければならない

皇帝特権がいつ適応するかも分からない

と、いうわけで俺は遊園地はお預け、他のみんなに行ってもらった、俺はお留守番

 

ホント、頑張ったよ、構造やら何やらも見て……俺、これ作れるよ?

ただ時代が技術に追いついていない、設計図はあってもそれを実現出来るだけの技術力がない

オハコクリンって何だよ……

 

終わったのは今、空は夕焼けに染まり、海は綺麗に照らし出されている

 

ん~、最終日を引きこもって過ごしちまったな、これは本格的ニートも近いか?

 

「晩御飯が終わったら転送する、それまでのんびりしとけ」

 

「あ、はい」

 

「ネリアは~」

 

「今帰るか?」

 

「ご飯食べる~」

 

肉はどれだけ消えるだろうか

 

「お、解析出来たんか?」

 

「なんか主婦みたいだな、お玉持ってエプロン」

 

「なりたいな~、専業主婦」

 

それは管理局を辞めたいということか?

 

「それよりもうちょっとしたら出来るで~、バーベキュー」

 

「おお、すぐ行く」

 

「ネリアは今行く~」

 

お前もう二十歳だろ、もう少し落ち着け

よいしょと腰を上げる、あ~、ずっと座ってたから痛ぇ

 

「あ、お疲れ様」

 

「ん?ああ、お疲れ様」

 

フェイトか、もう行ったと思ってたんだけど

 

「大変だったね、あ、これお茶」

 

「ん、ありがと」

 

一気に飲む、やっぱり腰が……

 

「これが、クリスタル?」

 

「まぁな、触ったら駄目だぞ?」

 

にしても……これまた厄介な代物だな

ユーリみたいな魔力が多い奴だとすぐに作動しかねん

今の時代ならば確実にロストロギア、恐らくS級指定

 

「みんな外いるよ?みんな待ってる」

 

「そうだな」

 

そろそろ行くか

 

 

 

 

 

 

「………………席、変わってくれないか?」

 

「遠慮しよう、食欲が失せる」

 

さいですか

 

遅れて来たのが悪かった、まさか激戦区に入れられるとは

隣ではスバルにエリオにネリア×2

バーベキューの串が山になってる、てかはやて、お前どんだけ買って来たんだよ、肉

後ろに山みたいなのがあるけど……気のせいか?

それはともあれ頑張って育てた肉に手を伸ばす、こうでもしとかないと何時の間にか消えてる

あとネリア、野菜も食えよ野菜も

いくら体質的に太らないとかいっても健康的に問題だから

 

「俺としては向こうの花園に行きたい、男子は駄目、乙女の会話ってなんだよ」

 

「そういうものではないのか?」

 

「そういうものか?」

 

まぁ長年女だらけの中にいたザフィーが言うならば納得だが

 

「ほらお兄様、焼けてるよ?」

 

「そう言って野菜ばっかじゃねぇか、肉を出せ肉を」

 

ったく

 

「それよりも遊園地、楽しかったか?六課の時は休みやらが殆ど無かったらしいからな」

 

「ハイ、久しぶりで楽しかったです!!」

 

「あのグワーて落ちる車、マッハキャリバーみたいでした」

 

お前の方が危ないがな

それよりもミッドにはジェットコースターって無かったか?

……あれも魔法使われてるんだったっけ?少し浮いてるんだよな

 

「私も楽しかったよ!!お店の人が泣いてたけど」

 

「飲食店で食い尽くしたか、そんでもって何故今そんなに食える?お前の腹はどうなってんだ?」

 

 

「そんなもんだよ」

 

あっそ

 

「ホントはお兄様にも来て欲しかったんだけど、遊園地なんてイベントの山だし」

 

「未来ネリアに問い詰めても知らないんだからしょうがないだろ、確かにあれをお前が理解しようとしても無理だ」

 

とてもじゃないが一般人が使える物じゃない

未来ネリアは影響やらなどでなくてただ知らなかっただけだ

全く、紛らわしい

 

「遊園地の、ジェットコースターやお化け屋敷でちょっとしたハプニング、夕暮れの中、二人は静かに愛を確かめ合い、そのままベッドに」

 

「何言ってんのか分からんがそんな少女漫画的な展開は無いからな」

 

夢持ち過ぎだ

 

「夢が無いと何事もやっていけないよ?」

 

「おまえの場合は妄想とごっちゃになってる」

 

もう少し現実も見ろ

 

「ま、お兄様の場合はネリアからすれば『何でくっつかない』っていうレベルだからね~、ネリアは見ていて凄く不思議に思う」

 

「は?」

 

何がくっつくんだよ

 

「時々いるよね、他人のことだったら分かるのに自分の事は分からないっていうの、典型的な形だね、お兄様は」

 

「自分の事は分からないって」

 

そりゃ、他人から見れば俺がどう写ってるか分からんしな

 

「ん?何の話?」

 

「スバルさんには一生縁の無い話かもしれません」

 

意味は分からんが今のはかなりの毒舌だという事は分かった

 

「にしてもスバルは大丈夫なのか?カロリーとか」

 

「はい、昔からいくら食べても太らないので」

 

ピキッと、向こう側の女性陣から音がする

そんでもって腹回りチェック、大丈夫、みんなかなりスレンダーだから

 

「エリオは……その体でどうしてそこまで入るのかが分からん、物理的に可能なのか?」

 

「出来てますから大丈夫じゃないんですか?」

 

それもそうだ

 

「お兄様もいっぱい食べないと身長伸びないよ?」

 

「ん~、未来のお兄様も今と変わっていない気がするけど」

 

今更驚いたり嘆いたりせん、アルトリアの選定の剣とネロの低身長が重なってこんな身長なんだ、特典の弊害、まぁそのために大人モードを開発したのだが

あ、ちなみに術式は世間一般に公開した、素人では出来ないと思うがある程度の魔導師ならすぐに習得出来ると思う

 

「あ~、私ももう帰らないといけないんだ、何だかな~、うん、もうちょっとのんびりしたいかも」

 

「悪いけどこっちにも色々あんだ、ネリアが2人とか知られてみろ?コルテット内部が混乱する」

 

「だろうね~、あー、また働かなくちゃ」

 

そんなに働くのが嫌か?

 

「この頃ネリアは働いたら負けだと思うのです」

 

つまりニート予備軍か

 

「で、どうする?記憶の改竄でもするの?

未来の人間が過去に干渉するのは良くない、お兄様なら改竄なんて簡単だと思うけど」

 

「そんな事言ってるがお前は今回の出来事を覚えていた、つまりは記憶いじってないんだろ?

てかそんなこと元からする気はない、正直めんどい」

 

「確かに、術式を一つ一つ組んで~、なんてめんどくさいもんね」

 

記憶の改竄とかどれだけ複雑なんだよ

下手すりゃ大人モードよりもむずい、エルトリア二人組はすぐにやってたけど今の技術じゃ難しい

 

「まぁ問題ないだろ、お前も変な情報は話してないんだろ?

あとそれは俺が育てた肉、取るなよ?」

 

「ぶぅ、私は殆ど話してないよ、重要そうなやつは全然話してないしね」

 

それくらいは理解してくれているよな

 

「話した方が色々と楽になる事もいっぱいあるけど……それは余計なお世話だもんね

それで変に未来が変わって、悪い方向に行っちゃったら大変だし」

 

「そうだな」

 

「それにお兄様達なら大丈夫、明るい未来を切り開けるよ」

 

「ちなみにその台詞、どこから引用した?」

 

「コミケで買った同人誌」

 

こいつの未来は全く明るくない

 

「性格は相変わらずって事か、駄目人間にだけはなるなよ?」

 

「ニートなお兄様に言われたくな~い」

 

………………え?

 

「これ以上ないくらい強い自宅警備員だよね」

 

「うっ」

 

未来の人間に言われてるのだから違うとは言い切れない

 

「はむ、うん、おいしい……あ、お兄様、ちょっと頼み事があるんだけど」

 

「なんだ?」

 

未来の人間の頼み事?

 

「翠屋のケーキ、買ってくれないかな?みんなに持って帰りたくて」

 

「それくらいなら何とでもなるけど」

 

「あ、ネリアもネリアも!!ホール十個くらいで!!」

 

「お前の場合ただ自分で食べたいだけだろ」

 

ホール十個って……予約しとかないといけないな

 

「あ、ケント君奢ってくれるん?じゃあ私も頼もうかな~」

 

「ヴィヴィオもヴィヴィオも!!」

 

「どうしてそうなる」

 

まぁ、お金は大丈夫なんだけど……士郎さんと桃子さん死ぬぞ?

………いや、あの人達なら大丈夫か

 

 


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