リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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「さて、何処だよここ」

 

手を顎に乗せながら考えてみる

耳元からは風がビュウビュウとなびいている音が聞こえてくるが………聞き間違いだろ、きっと………

 

「あ~、綺麗だな~、てか寒いな~」

 

着ている制服がなびく、小さくクシャミをする

目の前に広がっているのは綺麗な夜景、そして俺がいるのは……空………

 

「うん……ってえぇぇぇぇぇぇ!?」

 

なんでなんでなんで!?

なにこの状況!?なんで俺パラシュート無しパラグライダーやってんの!?

このまま行くとザクロになる自信あんだけど!?グチュッていくよ!グチュッて!!

 

「と、取り敢えず飛行魔法………ってまだ俺練習した事無いんだった!!」

 

どうするどうする!!

そう焦ってる間にも地面は迫ってくる、あと数十秒で血の海の完成だ!!

くそっ、考えろ考えろ考えろ………っそうだ!!

 

「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

『皇帝特権』によって全くした事がない『飛行』を行う

間に……会え………

 

「っく、はぁはぁはぁ………」

 

地面からほんの数十メートルの距離で落下

速度が0になる………危なかった、冗談無しに死んでた…………

 

俺が降り立ったのは何処かの公園、ちょうどいいのでベンチで休まして貰う……さて……

 

「なんでさ」

 

エミヤお決まりの発言

さっきまでの事を軽く振り返る……

 

時期は七月の終盤、もうすぐ夏休み、といった時期

俺はいつも通りの学校を終えて………爺達の迎えで家に帰ったはずなんだ………

そんでもって自分の部屋でゴロゴロしてたらなんか『歪み?』みたいなのを見つけて……触れた瞬間バーンと………

好き好んで飛び降りていた訳じゃ無いんだ、二度も死んでたまるかっつーの

 

今の俺の格好は《Stヒルデ魔法学園》の制服、持ち物は『デュランダル』、のみ

てか寒い、服が夏服なので無茶苦茶寒い、ここはミッドじゃ無いのか?

となると……何処だ?

 

「うう、デュランダル、コルテットと連絡は取れるか?」

 

泣けなしに聞いて見たが答えは『NO』

どうやらミッドまで通信が出来ないのだそうだ、となると……管理外世界か?

 

「とにかく……先ずはどっかに入るか」

 

いつまでも半袖はキツイ、見たところ文化のある世界なのだから餓え死にしたりしないだろう………ん?

 

「なんだこれ?」

 

ベンチの下に何やら頑丈な鍵が掛かったトランクケースを見つけた

もしかしたらこの世界についての情報が得られるかもしれない、と思いデュランダルに安全かどうか確認させた後、皇帝特権を使って錠を解除する

…………これは……

 

そこから出て来たのは昔憧れた人物

転生してからもう会えないと確信していた人がそこにいた………何百、何千人も……

 

「福沢さん………だと……」

 

そこに入っていたのは左上に10000と書かれた紙の束

右に書かれているのは見間違える事はない、福沢さんその人………

てか今まで、こんな方法で世界を調べた転生者なんているのだろうか?

 

「地球………だと………」

 

ちゃんと『日本銀行』って書いてありました

 

 

 

 

 

 

「さて、そんなイベントあったか?」

 

ユニクロでぶ厚目のジャケットを買って羽織る

ここが地球だと分かったのはいいが………先ずは原因を解明しないといけない

原作知識だとこんなイベント……無かった様な気がするのだが……

だってまだ俺六歳だぞ?と言う事は原作組も六歳、なのははまだ魔法に触れていない時期だ

 

「とにかく腹ごしらえ……ってか?

学校から帰って来て何も食べてねぇし……」

 

幸い金はある、さっきのトランクケースから何枚か拝借させて貰った

あれだけあんだ、何枚か貰ってもばれないだろ

てか公園で福沢さんを大量に見るなんてあれだろ?……考えられるのは『密売』

普通持ってこねぇだろ?てか今更ながら黄金律パネェ

 

どうして俺が地球にいるのかは分からないが久しぶりの里帰り、原作に関わるのもいいがそうなると爺達が心配するので先ずは帰る方法を見つけよう

 

まあ少し遊ばしてもらうけどな、まあ今は日にちと時間の確認をしたい……コンビニで食べ物と新聞でも買うか?

久しぶりのコンビニなんだ、この六年間食べる事がなかったジャンクフードも食べてみたい

 

っと、その時………

 

「結界?誰だよ」

 

周りの人が消える

まあ薄々気づいてはいたさ?デュランダルがこの街で巨大な魔力反応を感知してたし

でも関わりたくないな~て、まだ俺魔法覚えて幼いし………久々の地球を満喫したかったって言うのもあるし

 

「あの、そこの人」

 

「ん?」

 

後ろから声をかけられる

小さい女の子の声……ん?

 

「嘘だろ?」

 

「ふぇ?」

 

目の前にいるのは?

 

1 魔王

2 魔王

3 魔王

4 魔王

 

………一択しかない

え?可笑しいよね?

俺今六歳、初等科一年生

原作組、魔法に触れたの三年生……ん?

 

「現地の方……ではないですよね?

あの、時空管理局屈託魔導師の『高町 なのは』です。

あの、どちらから来たのか教えてくれませんか?」

 

「えっと……ミッドチルダから……」

 

「ミッドから?

あの、もしよかったら渡航許可証を見せて頂きますか?

あと名前と、年齢も……」

 

「えっと……ケント・コルテットです」

 

言われるがままに答えてしまったが……良かったのか?

てかもう原作始まってたのか?いや、あり得ん

ネットで毎日情報を集めていたつもりだし……原作開始はあと二年後だろ!?

てかなにこのテンプレ!?このありがちな展開!?

 

ん?二年後………海鳴……次元転移……あっ………

 

「あの、お話を「デュランダル!!セットアップ!!」えっ、ちょっと!!」

 

バリアジャケットに着込んで速攻でその場を離脱する

この世界……GODの世界じゃねーのか!?

 

GODを知らない!?あれだあれ、ゲーム化第二弾の!!

確かあれ異次元からの渡航者とか言ってたよね!?それでヴィヴィオやアインハルトやトーマやリリィが飛ばされて来たんだよね!?

 

あいつらが未来からだったから安心しちまってた!?過去からでもありなのかよ!?

 

てかなんで俺が飛ばされて来てんだ!?

もっと的確な奴いるんじゃねーのかよ!?

 

それにフルネーム喋っちまった~、ぜってーミッド組は俺の事知ってるよ!!

不味いよ!!これでもし『コルテット家』にこの事伝わったら大惨事だよ!!この時代の俺に壮絶な迷惑かけちまうよ!!

 

てな訳で逃げる!!飛ばされ組も《未来の人間関係が過去の人間にどうたらこうたら》とか言ってたし!!

 

「まっ、待って下さい!!」

 

「えっ?ちょっ!?砲撃!!」

 

ピンク色の本流が俺の横を通り過ぎる

what?貴方俺を殺す気?

あれ当たったら「やりすぎちゃった」じゃ済まされねーだろ!!

 

「あ、やっと止まってくれた」

 

「いやいやいやいや!!止まらないと死ぬだろ普通!!君どんどん砲撃撃ってくんだろ!!」

 

「えっ?大丈夫ですよ?ちゃんと非殺傷設定ですし………」

 

「そういう問題じゃないと思う」

 

この子、非殺傷なんだったら何でもぶっ放していいって思ってやがる……トラウマだわんなもん当たったら

 

「あの、お話を聞かせて下さい!!」

 

「俗に言うO☆HA★NA☆SIですか、原作キャラと会えて嬉しいんですが……それをされて帰って来た人はいないんでね!!」

 

「にゃっ!?字が可笑しいと思うの!!」

 

どうせ慣れない飛行で逃げても後ろから砲撃ぶちかまされるだけなのだ

それだったら……軽い一発を入れて直ぐに離脱する!!

 

デュランダルを構える、向こうもそれを察したのかレイさんを構える

なんか「私が勝ったら、お話聞かせて」とか言ってるが……やめてくれ、身震いする

 

ダッと駆け出す、勝負は……一瞬!!

 

「レイジングハート!!」

 

魔王がそう言うと出るわ出るわ、ピンク色のスフィアがこれでもかと言うぐらい

まあかと言って……当たるつもりは無いんだけど……

 

「ええぇぇぇ!?」

 

俺が全てを除けた事によって魔王が驚きの声を上げる

セイバーの直感舐めんなよ

魔王が砲撃の準備にかかるが……遅い!!

 

「インビジブル……エア!!」

 

風の性質変化を使って最大までにスピードを上げる

砲撃が間に合わないと悟ったのかシールドを張る魔王、だけどな………

 

「また今度!!」

 

「え?えええぇぇぇぇぇぇ!?」

 

俺は魔王の横を通り過ぎて逃走する

魔王は何か驚いているご様子……まあ、かなり間が開いたので後は簡単に逃走出来るだろう

捕まって『コルテット』に強制連行なんてシャレにならんぞ………

 

「ん?あれって……確か……」

 

ブラブラ空を飛んでたらビルの屋上に二つの影が………彼女達も時間を超えて来てるんだし……一緒に行動して損はない……かな?

 

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