リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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反面教師

 

「クリス~、まだ検索中?」

 

「(コクコク)」

 

「うう、夢なら覚めて欲しいのですが……なかなか覚めません」

 

「やはり……現実を戦わないといけません……」

 

「そうだな……現実逃避はよくない

ああ、久しぶりのマックポテト……うめぇ」

 

「あ、私も貰っていいですか?昨日の夜から何も食べて無くて」

 

そう言って手に持つポテトに手を伸ばす少女だが………直ぐに動きが止まる

その隣にいた少女も信じられない様な、困惑した様な顔をしているが……それは直ぐに……

 

「え……」

 

「?」

 

「「えええええぇぇぇぇぇぇ!!?」」

 

 

絶叫に変わった………

 

 

 

 

 

 

「い、何時の間にここにいたんですか!?全く気づかなかったんですけど!?」

 

「気付いたら逆に怖い、気配遮断のスキルを主張してたし……」

 

「け、気配遮断?」

 

「そうそう、そうした方が面白そうだし」

 

あ~ポテトうめぇ、毎日毎日高級料理ばっかだから久しぶりなんだよな~

 

「あとお前らの分も買っといたから、食べないと大きくならないぞ」

 

「あ、ありがとうございます……って違います!?」

 

ノリツッコミで返してくれる未来の覇王っ子、今考えると俺より年上なんだよな……中等部の一年生だし……

 

「え?Stヒルデ魔法学園の制服?」

 

「そうそう、俺も君らと同じ」

 

俺の制服を見て質問してくる聖王様、てか何この可愛い子達、ロリじゃ無いと言い切りたいけどリアルじゃ半端ない程可愛いじゃん

 

「私達と同じ………と言う事は貴方も未来から?」

 

「そうそう、俺の場合は過去からだけどね

『ケント・コルテット』って、聞いたことない?」

 

「え?」

 

俺の自己紹介を聞いて口をパクパクさせる聖王様、まあ確かに『コルテット』が目の前にいたら驚くと思うけどさ……なんでそんな信じられない様な顔してんだ?

 

「う……そ………ケント……さん?」

 

「ケントさんって……オフトレに来てた人ですか?」

 

「まて、今とてつもない事が聞こえた気がするんだが……オフトレ?」

 

「あっ、はい、ヴィヴィオさんのお母様方と行ったオフトレに………って何泣いてるんですか!?」

 

うるさい!!これが泣かずにいられるか!!

オフトレだぞオフトレ!!

あのvivid2巻の目玉であるお風呂シーンが大公開されたオフトレ編だぞ!?

それに……それに俺みたいな奴が原作介入で来てるなんて……やったな未来の俺!!生きる希望が見えて来たよ!!

 

「えっ!?ケントさん、今何歳ですか!?」

 

「グスッ、六ざい」

 

「私よりも四つ年下………って事は私達から数えて十年以上前のケントさん!?」

 

ああ、未来の俺よ、どんな方法を使ったのかは知らねぇがよくやった、ヴィヴィオに覚えられてくれてるとか………嬉しくて涙が止らねぇよ………

 

「ケントさんも私達と同じ様に……時間を超えて?」

 

「ぞうらじい………グスッ、帰る方法みづげる為に色々飛びまわっでだら魔力反応見つげで……」

 

「ああ、泣かないで下さい、えっと……はい、ハンカチ」

 

「ありがどう」

 

覇王っ子、俗に言うアインハルトからハンカチを渡されて涙をふく

我ながら恥ずかしい姿を見せたが……それ程までに嬉しかったのだ

だってオフトレに行ってるって事は原作キャラ達と少なからず交流はあるってことだぜ?

友達0で原作介入を諦めてた俺からするとこんなに嬉しい事はない

 

「えっと、ケントさんは今回の事について何か知ってますか?私達と同じ転移をして来た人が見つかれば何か分かるかなと思ったんですけど………」

 

「うぅ、ごめん、分からない」

 

いや、ぶっちゃけ知ってんだけどね?

真実とか原因とかの話以前に『原作知識』って言う最強のチートで………

でも……まだ言う訳にはいかないよな~

ん?

 

「誰か来る……反応は……3?」

 

「えっ?そんな反応はないですが……」

 

「デュランダルの性能は俺でも意味不明だからな、十年以上先のデバイスより高性能とか………」

 

「あっ、こちらも捉えました、三つともに挟撃体制」

 

「ママ達?それとも………」

 

「それはわからないけど……まあ挟撃体制って事は話してどうにかなる奴らじゃないって事じゃないのか?」

 

確かここで出て来るのは…。アインハルトとヴィヴィオの偽物だった筈……やっぱりゲームだから知識が少ない、殆どのストーリー覚えてねぇよ………

ん?三人……俺か………

 

「とにかく地上では危険です、一度セットアップして上空に上がりましょう」

 

「了解」

 

ポテト食ってからでもいいかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰の許しを得て俺を見ている?狂犬」

 

「俺かよ、てか何気に性格がギル化してねぇか?

セイバーの容姿でギル様になられたら違和感がやばいんだが………」

 

目の前にいるのは俺………のちょっと濃くしたバージョン

てかバリアジャケットォ………俺はZEROの黒スーツなんだけど金はないだろ金は……

金スーツってなんぞ?

 

「どういう風に育ったらそうなるんだ?

………俺のようにか?」

 

「黙れ狂犬、天に崇める筈の俺をいつまで見ている

その行いは万死に値するぞ」

 

手に持った『金色の』デュランダルを振り回す俺……じゃなくて相手

あれか?俺が友達いなくてグレたらあんな風になるのか?

てかここはセイバーオルタが来るべきだろ……てか俺のアホ毛を引っ張ったら黒化すんのかな?

……試してみたいけど……やめとこ……

黒歴史作ってしまいそうで怖い

 

「お前には俺自らが裁きを下してやろう、死ねぇ!!」

 

「はぁ……」

 

デュランダルを構える、なんかなぁ……自分を斬るとなると複雑な気持ち……

前世でゲームしててもなんか偽物が最後可哀想に見えて来るんだよね、この世に未練タラタラだし……

それに目の前のこいつ………

 

「皇帝特権使えてねぇじゃん」

 

「ガッ、ハッ!!」

 

皇帝特権を使って剣技やらなんやらを一流だと言い張ってみたんだけど……素人丸出し

どうやらこいつ、皇帝特権未使用時の俺をコピーした偽物らしいな、まあ納得、直感があったとしても体がそれに追いつかないと意味無いし

 

「ぐっ、この俺に……傷を負わせただとぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「当たり前だろ、スキルなかったらただの六歳児なんだし……」

 

「うるさいうるさいうるさい!!

この傷の代償!!もはやお前一人の命では償えんぞ!!」

 

「いや、だから………」

 

また軽くズバンと返す

目の前の俺は信じられないという顔で一人驚愕してるが………俺って少し間違えたらこんな性格になってたんだな……

つう訳で

 

「ストライク………」

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「エア!!」

 

単純に突進してくる俺を『(偽)風王鉄槌

ストライクエア

』で薙ぎ払う

なんで偽なのかって?だってこれただの風の性質変化だもん

 

「あ………あ…………」

 

「はぁ、反面教師だな……こうならない為努力しよ………」

 

「あああああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

なんか絶叫をあげて消えて行く俺

さて、向こうも終わったみたいですし……合流しますか

 

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