リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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もう後先考えず全て勢いで書いてしまったのでツッコミやらなんやらは無しでお願いします
設定とか展開の早さとか……ふわ~と読んで欲しいです
ホントはお風呂前回で終わりにしたかったのに……
評価が悪ければ消します



魔狼

 

「にしても疲れが取れる……やっぱり温泉文化はいいね~」

 

「ですね~」

 

「だな」

 

男三人、頭の上にタオル乗っけて並んで風呂に入る

もう日本人じゃないにしてもホント、素晴らしい文化だよ……とにかく気持ちいい

 

それに柵の向こうから女子達の話し声が聞こえて来るのがなんとも……人数多いから必然的に音量もデカくなるからな~

 

あんな化物揃いの所に覗きなんてすれば明日の朝日なんて拝めない事は確定済みなのでそこは堪えて我慢する

正直皇帝特権を最大出力まで上げて多々のスキルを上昇させればいけない事も無いとは思うが……幻術とかステルススフィアとか……

 

「ま、今はこの温泉で疲れを落とすか……あの練習量はハンパじゃない、エリオはあんなのを毎日してたんだろ?よく死ななかったな」

 

「死ぬって、ケントさんはなのはさんをどう見てるんですか」

 

「鬼教官」

 

間違ってないよな?

 

「そういや気になったんだがこの世界、全てルーテシアの貸切みたいなもんなんだろ?それでもこれだけデカイんだったら野生の動物の一頭や二頭いる筈だと思うんだが」

 

「あ~、今はルーテシアが使っている場所だけがこうなっているんですよ、少し歩けば山脈も森もありますよ?

獰猛な魔法動物はガリュー達で追い払ったらしいので一先ずは安心と言ってました」

 

「ふうん」

 

魔法動物ね、まあ名前の通り魔力をもった動物なんだけど他と違うのはやっぱり頭がいい事と繁殖力が半端ない事か?

魔力持ってるだけで他とは一線超えるからな、まさに食物連鎖の上位だし………追い払ったっていってもちゃんと森もあるみたいだし大丈夫だよな

用意周到な奴らだと時を見て仕返ししてくる事例も聞いてるし………まぁこれだけのメンバーが集まってるこの状況だったら大丈夫だと思うけど

 

「ケントさん、妙なフラグ立ててません?それ?」

 

「俺は立てたフラグは回収しないタイプだ、勘の良さだけは自慢出来るからな……まぁ余程の事がない限りそんなのは《ザッ》………………」

 

………何だろうか、今近くの茂みを何かが全力で横切った気がしたのだが

 

「…………獣の匂いだ、囲まれている」

 

「ちょっとまてぇぇぇぇ!!」

 

デュランダル持ってねぇぞぉぉぉぉ!!

 

「ザフィーラ何で今の今まで気づかなかったんだよ!!犬だろ!?」

 

「狼だ、かなり頭が回るぞ、自分たちの匂いを森の植物で一切遮断してきた……数は……三十くらいか、魔狼だな」

 

「ものホン狼!?」

 

取り敢えず手に持っていたタオルを腰に巻く

俺もエリオもデバイスは中に持ってきていない、となればバリアジャケットも装着出来ない

頼りになるのはザフィー、けど三十って

姿は全く見えない、全部隠れてやがる

 

「バスタァァァァァァ!!」

 

「いっ!?」

 

柵を破壊するピンクの一撃……それとともに吹っ飛ぶ一匹の狼

オイオイ、デバイス無しでアレかよ

 

って

 

「ちょっ、まっ!!」

 

「え、きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

スフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアスフィアって死ぬわ!!

 

「ちょっ、なのはストップ!!ストップ!!」

 

「そうや、今はそんな事言っとる場合とちゃう!!」

 

俺への弾幕をはやてが制止させる

………ごちそうさまでした

 

「取り敢えずエリオ、平常心だけは保っとけ、ここでテントの一つでもはれば今日からずっと非難の目を向けられる事になる」

 

「………はい」

 

ザフィーに至ってはそんな煩悩はなさそう

 

それにしてもアレだ、今の状況と言えば男湯と女湯、二つを囲むようにして隠れる三十の魔浪

男湯と女湯の柵はなのはによって木っ端微塵破壊され丸見えに、全員タオルを巻いているが体のラインはくっきりです

特にさ、胸は谷間びっしりだしタオルの長さが巻きタオルなどではないためにお尻がギリギリ隠れるくらいの超際どいライン、一度蹴りでも放てば全て丸見えだと思う……それはこっちもだけど

まぁ、そんな事はおいて置いて……このままだと食われるぞ

 

それに、デカさが異常である

さっきなのはがぶっ飛ばした魔浪、体長約二メートル前後……こんな奴の牙が真っ裸の肌に当たったら致命傷だぞ

 

「誰かデバイスを転移させて持って来れる奴はいないか!?」

 

「駄目だよケント、向こうが全部回収済み!!」

 

それガチかよ

 

それじゃあ何か?あの魔浪共は風呂という一番無防備になるこの瞬間を狙って襲ってきたわけ?

それにデバイスという存在も知っている、壊されてはいないだろうがデバイス自体が魔狼の魔力で捉えられてしまっていればこっちに持ってくる事は出来ない

 

デバイス無しでいけるのは……アインハルトとザフィーラ、そしてガリュー……後は融合機の二人くらいか?

 

デバイス無しだと技のタメは長くなるし隙が生まれやすい、魔力も大量に使うし何より調節もあまり出来ない

最低限全員食われるとかいう結果だけにはしてはいけない、後はタオル破られるとか

いくらザフィー達でも知能が高い狼三十とじゃあ不利、それに守りの姿勢を少しでも崩せば一気に来る

逆にあいつらもなのはが一匹やったせいで慎重になってる……ジリジリと歩み寄って来ているが………

みんな構えてるが今のままじゃ全員生還は難しい、確実に穴を見つけて誰かが殺られる

 

「破壊使うか……だけど範囲が狭すぎる」

 

向こうは大きく広がっているし、それに破壊をした後は若干の硬直だってある

俺としては全員生還しか頭にねーからな

取り敢えずは……後ろに下がる

みんなを一度固まらせる事が出来たらいいんだけど……

 

「混浴」

 

「ん?」

 

「ケントさん!!混浴なら室内です!!隔離した別棟に続いていてある程度の衝撃なら耐えれます」

 

「…………」

 

素直にすげえよ、いや、一日で作ったのが建物って

あいつらは鼻がいいけど……一瞬の錯乱なら……

 

(念話で伝えるけど……合図出すから一斉に混浴に逃げ込んでくれ、俺が幻術使って錯乱するから)

 

全員に向けての送信、ガリューには鋼の劔を頼む

デバイス無しならホントに一瞬だけど……大丈夫

 

(今!!)

 

念話での合図とともに一斉に走り出す

それとともに『主張』により幻術のスキルを一流にし……全員の幻術を作り出す

同時にザフィーによる盾、一斉に魔狼が飛びかかる

混浴の入り口への距離は十メートル弱、下が滑りやすいから転ぶのだけは……勘弁!!

 

「オラッ!!」

 

残り魔力全部使ってのブーストにより滑って転びそうなやつをキャッチする、んでもって

 

「ぐわっ!!」

 

「キャッ!!」

 

背中から中に突っ込む、ドアを閉めてザフィーが魔法でガッチリと入り口を固める……ふぅ

 

「全員……入ったか?」

 

「何とかね」

 

女性陣よ、タオルが凄く乱れてるから直しなさい、眼福だがキツイ

ほら、エリオなんて天を仰いで素数数えてるぞ………懸命にテントはらないように

 

あと……これって

 

「ルーテシア、混浴が一番凄いんじゃなかったのか?」

 

「最低限の隔離された空間で二人きりのお湯、中々いいシチュエーションだと思ったんだけどな」

 

中はオレンジ色のランプが灯る六畳くらいの温泉があるのみ……あとは二つだけシャワーやらなにやらがあるだけ

 

その中に総合計18と虫、さっきまでは距離があったのだが今回女と男の距離は無くなった

それによってみんなのボディラインがタオルによって強調されているのが余計リアルになって……皇帝特権で平常心を主張しておいてよかった

 

「おー、いいガタイしとるな~」

 

「滑って転んでたのはお前だったかはやて、抱きしめた事はすまなかった」

 

「な~んで謝るん、命の恩人やのに」

 

それでも……体に柔らかい感触は凄く伝わっていたわけで……皇帝特権持ってて良かった~

 

「女の子達は……イロイロアレだからお湯の中に浸かっておいて、まだ隠れるだろ?」

 

「そ、そうさせてもらいます」

 

キャロがお湯の中に浸かる、出来ればみんな入ってくれない?

あの、ボディラインホント凄い、出る所は出て締まる所は締まり過ぎ……これぞホントのボッキュッボンだよ

谷間も太ももも濡れた髪もエロい

まぁ俺もタオル一枚だから何とも言えないんだけどさ……

 

「で、どうする?このままここでいても何の解決にもならんぞ」

 

「それは、分かってるけど」

 

近づきながら話すなシグナム、お前は中でもとびっきりエロい体格してんだからさ

谷間ヤバイよ兵器だよ!!

 

「ルーテシア、結局あいつらなんなんだ?」

 

「ん~、そうだね……多分この世界を元々支配していた動物……なのかも、管理局が来てから資源とかそういった物を取るために開拓されて森に逃げ、時を待って人間に復讐……もうこの世界にある地下資源とかは取り尽くしてあるから私がここにいるんだけどあの狼達がそんな事知ってる筈がない……たまたま復讐の時にいたのが私たちだったのかも……デバイスとかを知ってるのは人間と何度か戦った事があるからじゃないかな?」

 

とばっちりという事か

デバイス無しじゃキツイな……俺もさっきの幻術で魔力の殆ど持っていかれたし

てか魔狼って大体魔力どれくらい持ってるんだ?

 

「大体B〜Cくらいに見えたな、生半可な攻撃では通用せんだろう」

 

「うわ~」

 

なにそれ、一般局員の平均魔力値より高いじゃん

それで二メートルの体格?勘弁してくれよ

 

「今のところはこちらの様子を伺っているな……建物の壁が分厚いから暫くは持つと思うが長居は出来ないぞ」

 

「だよな~」

 

結局迎撃か、そうなればもうタオル破けるの覚悟だな

………いっそもう破壊で全部消すか?

バリアジャケット着れれば全く違うんだが……

女性陣はタオル抑えるのに片手使うし……

 

「……はう、はうぅ」

 

「ん?よっと……大丈夫かフェイト」

 

のぼせたか……やっぱり温泉、長時間いるとのぼせて体が怠くなってくるよな

あ~、でもこちらに倒れて来て欲しくなかったかな……頭がボーとして本人は気づいてないと思うけどむっちゃ当たってるから、うん、タオル越しにむちゃくちゃ押し付けてますから

 

「ただケント、奴らの中には一匹狼達の『中心』となる存在がいる筈だ、それを叩けばいけるだろうな」

 

「………そっか」

 

さて、どうしたものか

 

 




全員タオル一枚、ケントとエリオは腰に巻くだけ、女性陣は谷間全開太もも全開足少し上げれば鼻血全開です


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