リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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昨日熱で今日も頭がボーとしながらの投稿、正直出来は最悪です
不評ならば消します。狼イベ、やらなきゃよかったな……


努力の否定

 

「せめて武器でもあればなんとか出来るかもしれないけど……この格好で素手はないよな~」

 

「お兄様ならいけると思うけど……」

 

おいおいネリア、素手って事は格闘戦だぞ?後手だけで戦うわけじゃないんだぞ?

足上げたりしたら悲鳴がこだまする事になるよ?

それとムフフ~とか言ってわざと胸を強調すんのやめろ、ボリューム凄いからヤバイから

 

「それにしても……こんな美女達がタオル一枚なのに興奮しないって……お兄様ホントに男の子?エリオは頑張って九九を繰り返してるのに……」

 

「エリオについては触れてやるな、俺は単に主張してるだけ、ザフィーは元々そっち方面には興味無さそうだからな……」

 

「チートだね、お姉様なんて今襲ったら凄そうなんだけど……流石にここでは駄目かな~」

 

「ちょっ!?ネリア!?」

 

聞いてるこっちも恥ずかしい

流石にここで変な事すんのはやめろよネリア、お前が悪くても俺らまで飛び火するだから……

 

「ルーテシア、軽い転移魔法とか出来ないのか?せめて子供だけでも逃がせたら最高なんだけど」

 

「ん~、出来てもどこに飛ぶのかわからなくなるよ?地面の中とか」

 

それじゃあ死ぬだろ

武器武器……ん~

 

手に魔力を集め、スフィア制作

それを剣の形に………し……て………

 

「うおっ!?」

 

爆発

 

「何してる」

 

シグナムからの冷たい目線

タオル一枚だからそういうのはご褒b………いえ、なんでもございません

 

「スフィアをなんとかして剣やら槍の形に固定してみようかなと……あれって一応物理攻撃の中に入ると思うから形を与えたら武器になるかなと、出来たとしても元が魔力だから切れ味とかは最悪なんだろうけど」

 

「凄まじい事を考えるな……そんな理論聞いたことないぞ」

 

やっぱりか……まぁ大人モード自体も概念すら無かったし魔法なんて何もない所から作られるんだからな、時間かければ不可能じゃない……はず

そんな時間今はないんだが

 

「ずっとここに閉じこもってもいられないからな……食料然り水然り理性然り」

 

「変な気を起こしたら全力で叩き切るからな」

 

「分かってる」

 

手刀ですか、あんたなら本当に殺りかねん

 

「まぁ、あいつらの討伐はザフィー、ガリュー、俺の三人かな?融合機二人とアインハルトは万が一の為に防衛かな?」

 

「わ、私も戦います!!」

 

「アタシもだ!!融合機だからって舐めんなよ!!」

 

バトルジャンキーと融合機がゴタゴタ言ってるが無視

あんな馬鹿デカイ狼なんて相手に融合機だからとか戦えるからって女の子を行かせれるかっつーの

俺?タオル一枚だが見られてなければいけるし奥の手の『破壊』もある

皇帝特権で技術を底上げすれば魔法なんか使わなくたって大抵の事は出来るしな

 

「あ、アタシも行く、アタシは戦闘機人だからデバイスに頼らなくても魔法くらい使える」

 

「あ~、うん、ここに残ってくれ、戦いにくい」

 

「邪魔だって言いたいのかよ!!」

 

うん、だっていくら嫌っていてもお前女だろ?いられたら思い切っての戦闘が出来ないんだよ……足上げたりしたりとか……ね

俺の貞操どうなんだ?

そんなわけで戦力になるかもしれないけど俺がヤバくなるから却下で、こんな事いっちゃ悪いけどお前と俺、百回戦ったら百回勝てる、総合的に見たらマイナスかな?

人間の羞恥心はすぐには消せないものなのです

 

その辺オブラートに包んで言ったら嫌々ながらも納得してくれたっぽい、本当に嫌々だが

 

「んじゃまあ、最終目標は狼共を森に追い返すとして今回の目標はデバイスの奪還、あれさえあればこっちのもんだ」

 

「そうだな」

 

「(コクコク)」

 

ガリューはどっちかは知らないが男チーム完成

エリオ?奴は何やら南無阿弥陀仏唱えてる。ミッドにもあるんだな、仏教

 

ドアの前に立ちガリューを前に、ギュインギュイン爆音を鳴らして回るドリル

……そういやこれってビームとかも出るんだよな、そして何やらドリルを構えるガリューの目がいつもより輝いて見えるのは気のせいか?

 

んじゃ

 

「先手、必勝!!」

 

バンッ、とドアを開けてガリューを突撃させる

二番目がザフィー、最後の俺がドアをガッチリと閉める

飛びたして来た狼一匹をザフィーが地面に叩きつける……見つけるのは狼のボスのみ

 

「グワッ!!」

 

「うおっ!?魔力弾!?」

 

魔力持ってるのは知ってたけどそりゃねーだろ!!

取り合えず避け、鼻に向かって裏拳を放つ……やっぱデカイ、打ち込んだのはこっちなのに吹っ飛びそうだ

 

「グオッ!!」

 

「ちいっ!!」

 

反対側から牙が迫る、対処が!!

 

「ておらぁ!!」

 

爆音、それと共に地面にめり込む狼

殴り飛ばしたのも狼……やっぱ強えな……

だがやはり数が数、二人とも奮闘しているが狼側は連携が上手い、実際倒せているのは殆どおらず向こうはドンドン交代する……ちっ!!

 

「主張、マジカル八極拳」

 

かの月でいたアサシン先生のように己を自然と同一化する……そんでそのまま……っ!!

 

「こいつら……鼻!?」

 

サーヴァントでも視認さえ出来ないこれを……鼻で……

巨大な爪をギリギリの所で躱す、よし

 

「はぁ!!」

 

「キャダ!!」

 

振るわれた前足の腱を叩き切る

こんな芸当が出来るのがマジカル八極拳の醍醐味なんだろうが……ん~

 

「ふぅ、はぁ」

 

空いた腹に回し蹴りを叩き込む、やっぱり大体の生物が腹が柔らかいからな……

それでもようやくこれで一体かよ、完全にこの狼戦闘慣れしてんだろ

 

「ぐうう」

 

「ちぃ、ザフィーラ!!」

 

爪をガッツリ受けている、腕で守ったのだが血が飛び散る

狼達はザフィーやガリューなどのデバイス無しで戦え、更に人間ではない事を危険視したのか一度に五体を相手にしている………いくらあいつらが強いからって数の暴力で殺られるぞ

 

「くそっ、こうなったら」

 

右手を前に突き出す、少し悪いが……何頭か消えてもらう

上手くザフィー達に当たらないようにして………

 

「うおっ!?」

 

頭上スレスレ、ギリギリの所でかがんでまぬがれる

………頭上スレスレ……頭上スレスレ?

 

「痛っ!?」

 

髪の毛を引き抜かれる痛み、我慢して今俺を襲った狼を見ると口の所に金色の毛

ちょっ、今完全に避けたのに……あ

 

「え、あっ、ない」

 

頭を確認、いつもピョコピョコしてる『アレ』がない

………あ~、あ~

意識が……

 

 

 

 

 

side  ザフィー

 

 

「喜べ、一時戯れてやる……獣が」

 

「む?」

 

ケントの様子が可笑しい、ただ意味の分からない程禍々しいオーラを纏っているのは事実

外見に関してはさほど問題はないのだが……先ほどまでとは何かが違う、慌てた様子もなし

目の前の狼を叩き伏せる……何があったにせよあんな場所で突っ立っていては殺られる

 

「何があったのかは知らぬが……伏せろ!!」

 

様子が可笑しいと思ったのは自分だけではない……三匹程の狼が一斉にケントへと襲いかかる

今までは私たちが気を引いていたのでケントへは一匹ずつだったが……デバイス無しで三匹はマズイ!!

 

「ぐうっ!!」

 

何とか近づこうとするが道を遮られる

一匹一匹が強い、魔力もあるせいで固く、腕からは出血している…間に合うか!!

 

「雑だな………それに軽い」

 

目を疑った、生身の人間が……二メートルある狼を最低限の動きで受け流し、三匹同時に弾き返した

それに今の動き、どこかで見た事が……

 

「身の程を知れ、獣共」

 

ケントの体が薄い魔力に覆われる……体制を立て直して再び襲い来る狼

それを……

 

「模写フェイト・T・ハラオウン……『ソニックムーブ』」

 

光の速さで……駆けた

何度も見た事がある、シグナムの立会いの時、模擬戦の時

あれは……ハラオウンのソニック

 

『一流になれるスキル』

 

確かに、まだ理論が確立されていないもの、ケント自身が知りもしない事を主張しても全く効果がない

いくら『魔法が一流になりたい』と主張してもケント自身が魔法の使い方、基礎知識、存在をしらなければいくら皇帝特権といえども不可能

だが……基礎、形、それその物、それさえ知ってしまえば基礎の中での一流、そこからの応用と発展させる事が出来る

そして……今のケント

 

『一度見れば大体出来る』

 

よくよく考えればその通りである、ケントが技を見て、それを主張すれば形を知っている事となるので『出来て当然』

さらには恐らく技の欠点を見抜き『一流にして』使いこなしているのだろう

 

少し考えれば気づけた筈、何を、今頃になって驚いているのだろうか

 

「模写、アインハルト・ストラトス……覇王」

 

移動したのは狼の真上、引いた拳は一気に真下に振り落とされ……

 

「断空拳!!」

 

地面に、相手を叩き込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

side ネリア

 

 

「え、えっと……だ、大丈夫だった?」

 

「離せ!!離さぬか!!こんな物で、こんな物で我を縛るなど!!」

 

「はいはい、なんでアホ毛が切れとるかは知らんけど大人しくしよな~」

 

お兄様達が出て行ってから三十分、ザフィーラがげっそりした顔で帰ってきてもう大丈夫だって……中から出てきたらお兄様が狼達を従えさせていた……なに?

なんか様子が可笑しいと思ったらアホ毛無し、はやてさん達と協力してバインドでガッチリホールド、なんかね~

狼達はお兄様に命令させて森に返した、代わりにはやてさんが添い寝するから~て言ったら無茶苦茶簡単に納得した……普段のお兄様ならそんなのあり得ないんだけどね

 

「取り敢えず正気に戻ろか、助けてくれたお礼は言っとくわ」

 

「礼などいらん、代わりに我と夜を楽しもうではないか!!」

 

「ハイハイ、いつものケント君なら全然オッケーやけど今のケント君やったらお断りや、添い寝はしたるから我慢し~な」

 

それにお兄様はあんなに積極的じゃない、今夜を楽しもうなんて言ったせいでシグナムさんはレバンティンに手を伸ばしてたよ?

なんであーなるんだろうね、女の子からの押しに顔赤らめるだけのお兄様が欲望丸出しと言うか何と言うか……そのお陰ですぐに捕まえられたんだけど

 

ん~、それにしても今日ははやてさんにお兄様取られちゃったか……お姉様はあの状態のお兄様に耐性が無いみたいで後ろに隠れてばっかだし

なんかブツブツ「ケントの大っきかった」とか繰り返してるし……いつ見たの?

ん~、まぁタオル一枚なんだから事故で見ちゃったとかはあるのかな?

 

にしても……明日はどうにかしてお姉様に頑張ってほしいよね……どうしようか

 

あ、アホ毛復活したお兄様が気絶した

 

 

 





ケントは『一度見れば大体出来ます』
皇帝特権の本当の使い方です……オルタ(笑)なのでケント自身の意思に関係なく使いました
ケントがこれを使わないのは簡単、《嫌われる可能性》があるから
これ使うと本当の意味で『努力の全否定』となりますし他人が汗水流して習得した魔法をそれ以上にして一発で使いこなしますから、これ以上嫌な奴はいません
これで使えないのは砲撃や形質変化、デバイスに頼る魔法など
今の所知っているのはザフィーとガリュー、気づいてるのはネリア
ケント自身使ったことを覚えてませんし使うつもりもありません

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