てか今回短い感じがしますが文字数は平均だったりします
チーム表
赤組
FA アインハルト ノーヴェ
GW ケント シグナム+アギト
CG なのは ネリア
FB シャマル キャロ
青組
FA ヴィータ ザフィーラ スバル
GW フェイト エリオ
CG ティアナ はやて+リイン
FB ルーテシア
さて、全員変身して揃い、メガーヌさんのノリノリスタートで始まった今回の集団模擬戦
てか今思ったんだが俺らがオオカミに襲われてる時メガーヌさんどうしてたんだ?
………気づかずに飯作ってたとか?
まぁそんな事はどうでもいい、今は目の前の敵に集中する事が先決
俺らのチームの作戦は『まとめて潰す』、大規模砲撃魔法に頼った一撃必殺
もちろん、その最低条件として砲撃範囲内に敵チームメンバーを集めるというのがあるのだが……初っ端から失敗だよなこれ
模擬戦が始まった瞬間、相手がしてきたのはとにかく『散らばる』ということ
向こう側には機動力が高く、突破制に優れているのが多い、簡単に言えばサシで戦える奴が多いのだ
はやて(ユニゾン)、ティアナ、ルーテシア以外は全て大きく広がりながらこちらを潰しに来た、いうなれば短期決戦がお望みらしい
基本こういった模擬戦は一対一、こっちで戦える後衛はなのは以外いないからなぁ……本当に最初は防御一筋の展開になりそうだ
「で、てっきり俺はフェイトら辺を当てて来ると思ったんだがなぁ、まぁ同じGWで妥当として……お前と戦うのは始めてか?」
「そうですね、全力でいかせてもらいます!!」
やっぱりこう見たら……槍は嫌だよ槍は
リーチとか全然違うし、あれ反則じゃねーの?
あれだよなぁ、今思えば相性最悪のセイバーがランサー相手に互角だった事ってすごい事なんだよなぁ……うん
「フェイトはシグナムと、ヴィータはなのはと、ザフィーはアインハルトと、スバルはノーヴェと……こんな感じか?どっか一つでも崩れたらガラリと変わるなこれ」
「ならっ」
矛先をこちらに向けるエリオ、ストラーダからなんかブースター的な物が出て来てキイィィィィンとか音だしてる
ディランダルを構える……んじゃまぁ
「僕がそれを変えますよ」
「やれるもんならやってみろ」
取り合えずここから進ませない事に専念しようかねぇ
「……………早いねぇ」
「くっ!!」
周りの戦況は分からない、てか確認する暇もない
ライフは俺が2200、エリオが1500、GWの最初が2800なので俺は600食らっている計算になる
んで、これだけ見たら分かる通りこの戦闘、全体を通して俺が有利
剣術に格闘技、二つ主張してここまでついてこれている事自体が凄いんだとは思うけど
それでも、俺がエリオに対して大きな一撃を食らわして戦闘不能に出来ないのはエリオがこれでもかという程に食らいついて来るから
持ち味のスピードを生かす戦法で、細かく軽い攻撃しか入らない
「スフィア生成、全方向に発射」
「くっ、ストラーダ!!」
持ち前のスピードと動体視力で四方八方に発射したスフィアを全て回避していくエリオ……打ち落としたらどうしようかと思ったけど
「ここっ!!」
「うがっ!?」
ダンッ、という音と共に重い一撃が入る
普通の奴には出来ないがあのスフィア、全方向に発車したはいいがあえて簡単な逃げ道を用意した
エリオやフェイトのようなスピード型は考えるよりも先にどう動けば最適かを見極める力が必須、確実に一番簡単で、一番安全性の高い逃げ道を選ぶ事は予想出来た
後は巣にかかった敵を撃ち落とすだけ……まぁスフィアを一個一個破壊されたら元も子もなかったしスフィアを避けるだけの技量がない奴にも無効だけどな…………今の戦法はある程度強い奴にしか効かないってこと、でもってエリオにそれをして正解だった
それに
(カウンターで一撃貰ったな)
俺の攻撃を受けきれない、防げないと感じた瞬間防御を捨てて脇腹にそれなりに重いのを一撃食らった、ライフを見てみると600食らって残りは1600………思った以上だ
「まだ、まだ………」
「………まだライフ残ってるのか」
地面に衝突した後の土煙から姿を表したのはバリアジャケットがボロボロになったエリオ
ライフは300、一撃当てれば終わる
ま、一旦引き下げて来ると思うけどな、ライフ三桁での追撃は命取りだ
エリオの真下に桃色の魔方陣が展開される、キャロによる転移魔法
………一旦周りの戦況を把握してから引くか、いつでも動けるように
「……後は、お願いします」
「は?」
「よくやったエリオォ!!」
反射的にデュランダルを後ろに思い切り振る
低い金属音と共に凄まじい重量………ちょっ!?
「ガッ!?」
完全なる不意打ちだった為に受け流す、という事が出来ず。圧倒的重量によって地面に強く叩きつけられる
「吹っ飛べぇぇぇえ!!」
「くう、あっ!!」
ギリギリの位置での回避が間に合う
エリオの姿はもう無く、目の前には体と同等の大きさのハンマーを担いだ小さな騎士
そしてその隣に少し遅れて降り立つのはムキムキな体に犬耳のゴツイ男……って
「どうしてこんなとこにいるのかな、なのはがやられたとかはねーだろ」
「アインハルトは一旦引かせてあたしゃなのはから離脱して来たんだよ、テメーをぶっ飛ばす為にな」
そうですかい
今の攻撃で残りライフは500、ちとヤバイな
「そもそもなんで俺なんかに二対一、いや、エリオも入れたら三対一か」
「簡単だよ、あたりらにリミッター付けりゃその分技術面も悪くなるけどリミッターじゃあスキルは防げねぇ、お前だったら魔力の問題を考慮した中で一流になっちまう。つまりこの模擬戦で一番有利でいつも通りはお前ってわけだ。だったら数当てて潰せばいい」
なんかヴィータが説明すると違和感感じる
まぁつまりだ、リミッターつけたら蛇口が狭くなるわけだからいつも通りの戦闘が出来ない、簡単に言えばちょっと弱くなるわけだ
だが俺はスキルのお陰で蛇口が狭い事を考慮した上で一流になれる。いつもとそう変わらない力で戦えるというわけ
アインハルトが引いたと言うのはダメージ三桁での撤退、ザフィーと彼女なら確実にザフィーの方が実力は上だしな
で、ヴィータは完璧になのはを潰すわけではなく足止め、移動砲台のなのはに動かれれば厄介と感じたのだろう
最後に、エリオがザフィーがアインハルトを倒す時間を作ってヴィータと共に俺に当てる。その間にダメージも入るからな
恐らくは同じ様な感じで二人で一人を潰していく形、最後はFBの二人ってわけか……短期決戦どころか長期戦想定してんじゃねぇか
ザフィーのライフは残り1800、ヴィータのライフは1600、でもって俺は500、一旦引くと言っても転移中に攻撃されるのが目に見えてるし俺が落ちればシグナムに三対一……うわっ、これヤバイ
「いくぞアイゼン!!一瞬で終わらせっぞ!!」
「お手柔らかにお願いな!!」
とにかく、今は隙を作って逃げ出す事だけ考えよう