リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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vividってどうやったら完結するんでしょうね?
あらすじ通り行き当たりばったりのアカルトなので先の事は全く考えていません(ーー;)

まぁそんな事は置いて置いて非常事態です。FULL COLORコミックvivid&Forceの二冊がまだ買えていない……なのはシリーズのコミック全てを揃えている自分にとっては大変な事態です
ただ忙しくて買いにいけない……手にする時はいつになるやら(。-_-。)



デバイス

 

「真正古代式のデバイスを俺に作れと、はやてなら楽々じゃねぇのか?」

 

「ん~、出来るは出来るんやけどやっぱりその道のプロの方がええかな~て」

 

夕食を食べながら隣に座っているはやてがそんな話を持ち出して来た

なんでもインターミドルに出るにはルールとしてCLASS3以上のデバイスを装備する事、アインハルトのは純正の覇王流なのでどうしても真正古代式のデバイスじゃないといけないんだと

てかホント、原作では八神家が作ってたんだからそれでいいだろ

 

「そもそも俺には真正古代の知識なんてねーぞ、せいぜい自分のデバイスをいじるのとメンテナンスの真似事するくらいだ」

 

「ん~、ケント君のレアスキルでいけるんとちゃうの?」

 

不思議そうにするはやて

まあ皇帝特権があれば何でも出来ると思われがちだけどな、案外そういうわけでもないんだ

 

「例えば俺が『数学』を扱いたいからそれを主張したとしよう」

 

「ふむふむ」

 

これって説明が難しいんだよな、明確な例えが少なくて

 

「しかしもしもだ、俺自身が1.2.3などの数字、+.−.×.÷などの記号、分数、少数、負の数、xやy………こんな初歩的な事を全て知らない状態で 『数学』を主張したところでなんの効果も得られない、基本を知らない0の状態からは何も生まれない、0にどれだけ有能な数字を掛け合わせても結局は0だ」

 

「………ん?」

 

分かりづらかったか?

 

「あ~、じゃあ大雑把になるけどはやては『イチゴ』を姿形、味や色も知らない状態で収穫しろとか取って来いとか言われても無理だろ?」

 

「そりゃ元を知らんかったら無理やな」

 

それと同じだ

 

「いくら有能な才能があっても元を知らなければ無理ってことだ、だけどしかし、俺という人間は『イチゴ』を育てる方法、『イチゴ』がどの辺に成っているなどの『最低限の情報』さえあればその小さな知識を応用して『その情報内で一流となれる』、そこからは『その一流の中』でさらに応用を効かせて……って感じ、最終的には味覚、形、土地など、全てにおいて最高のイチゴを作れる……みたいな?」

 

「まぁ簡単に言うとなんにも知らん状態で何かを作り出せへんってわけやな」

 

まぁそうだ、何事も基礎がなければ何も出来ない

メジャーリーグで活躍できる才能があっても野球とは無縁な生活だったらただ才能を持ってるだけの人間で止まる

 

「ただ今の話を聞いてる限りは基礎さえあればいいのが出来るんやろ?」

 

「まぁ、そうなるな」

 

真正古代式の知識さえあればミッド式デバイスをちょちょいと弄ればすぐ出来ると思うし

 

「って、はやてお前まさか」

 

「やったら手取り足取り教えたるで、せっかく始めてのデバイスなんや、アインハルトちゃんにはいいの持って貰わんとな」

 

勉強嫌でござる

てか俺はクロノから頼まれたのも作らないといけないんだ。これ以上の面倒事は御免蒙る

それに八神家総出で作ればそれ以上のが出来るだろ、俺が作っても確実にティオになるだろうし

 

「えっと、駄目なら、大丈夫です。何とかして探しますので」

 

「いや、そういうつもりは」

 

みんなからの目線が冷たくなる。

………俺が悪いのか?

 

「………分かった、作るよ、頑張るよ、仕事するよ、脱ニートするよ」

 

「了解や」

 

色々たぶらかしてはやてに殆どやらせよう

アインハルトのデバイスを作るとするならやっぱりティオが原型だな、てかこの流れになるとヴィヴィオら辺も来年頼まれる気がするんだが……俺は何でも屋じゃねーぞ?ただの引きこもりだぞ?

でもなぁ、アインハルトにインターミドル進めたのは俺だし、それくらいはしないといけないよなぁ

 

「……ったく、また今度コルテットにある研究施設でも使わしてもらう事になると思うけど、大丈夫か?」

 

「ん~、ネリアは全然平気だよ?てか我が家なんだからそんないちいち許可取るなんておかしいよ」

 

それもそうだな、取り敢えず聞いておきたかっただけだ

 

「結構本格的に作るつもりなんだね、てかケントってそんな技能もあったんだ……また今度バルディッシュの点検もしてもらっていいかな?」

 

「フェイトには専属みたいなもんいなかったか?補佐官でさ」

 

「えっと、うん、まぁ、そうなんだけど」

 

うう、と言って黙り込んでさはまうフェイト、いや、だってそうなったらシャーリーが立場なくなるだろ

 

「あらかじめ聞いておくけど武器とか何やらはいらないだろ?今の動きを良くする補助や魔力調節してくれる制御型みたいなのでいいか?」

 

「あ、はい、お願いします」

 

ぺこりと頭を下げるアインハルト、それで良かったよな?

詳しいことは全く覚えてない、余計な装備は無かったと思うからそれで大丈夫だろう

 

「あと大人モード自体の術式も組み込んどくよ、術式自体は公式発表したとはいえ上手く扱えてない燃費が悪い奴らが多いからな、キチンとした原型使っとけ」

 

「え、あの、原型って?」

 

言ってなかったか?

 

「大人モードを開発したのはケント君なんだよ?その本人も絶賛使用中」

 

「魔法解いたらホンマ小さいもんな~、合法ショタの出来上がりや」

 

「だからと言って解くつもりなどさらさらない、ショタなんてまっぴらごめんだ」

 

ポカンとするアインハルト、まぁそうだよな、俺自身も術式はかなり難しいと自負してるし普通はその道の専門家とかだと思うよな

これはホントに基礎しか無い中でのスタートだったから大変だったぜ、魔法の構成をちょっくらかじって後は応用に応用を重ねてだもんな、将来小さいままだと知ったからやめるわけにもいかなかったし

 

「す、すごいです」

 

「後はその知識を生かして働いてくれたら満点なんやけどな~」

 

「働かなくても紐じゃないんだよね、ケント君すぐどっかからお金集めてくるし」

 

黄金律全開にすれば経済を操れます

今更ながら凄いスキルだよね、皇帝特権無くてもこれさえあれば一生遊んで暮らせるわけだし……隠れたチートである

 

「この際だからヴィヴィオのも作って~」

 

「なのはから許可貰ったらな」

 

やっぱり言って来たよ、まぁコルテットの設備使えるんだったらアインハルトと一緒に作れるからな、そんなに手間のかかるもんでもないし

 

「ん~、作ってくれるって言ってくれるんだったらお願いしちゃおうかな?本当はマリーさんにお願いしようと思ってたんだけどね」

 

「やったーー!!」

 

ついでみたいな感覚だけどちゃんとするか、クリス基準で性能的にはアインハルトでいいよな

 

「この際だからコロナちゃんのも作るか、来年の為に」

 

「え、わ、悪いですそんな」

 

けどこの流れじゃ作らないと一人ぼっちでなんかなぁ、ゴーレムについては今の時点で知識があるか知らないから彼女と相談しながらの作業になるな

 

あーもう、ホントに脱ニートだよ、明日帰ったらやる事盛りだくさんだよ

 

「えっと、いいんですか?」

 

「やったねコロナ!!」

 

はしゃいでるが今の俺は基礎ちょっと知ってる素人だからな?今から勉強するんだからな?

 

ちなみにこの日、みんなのデバイスのメンテナンスをさせられた事は全く別の話だと思う

 


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