リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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酷い駄文だ、戦闘シーンなど全く思い浮かばない
というわけですぐに終わりです

14日から17日まで諸事項により感想を返せません



力押し

飛ぶ、という表現よりもジャンプする、という表現の方が正しかったかもしれない

 

席は比較的後ろで魔力を乗せて飛躍したのだ、まぁ一般には飛ぶという感覚で合っているのだろうが

 

目的の物は探す手間もかからずに見つかった、銀髪というかなんというか……赤バンダナつけた長髪男

理由とすればそいつの周りにだけ人がいなかったからか?

それと中で悲鳴的な物が聞こえてこない事に首をかしげている……ま、俺が一つ言える事は

 

 

 

自分が魔導師である以上、今までみたいな加減はできない

 

 

 

「えっ、ちょっ!?」

 

「……フッ!」

 

着地早々デュランダルを横凪に振るう

直前に気づかれたためにかすり傷……だが、止めない

 

「フゥ、ハアァァァ!!」

 

「くそっ、ちょい待てじゃね!!」

 

待てと言われて待つ馬鹿はいない、ここぞとばかりに押しまくる

技術面ではこちらが一枚も二枚も上手、そして相手は素人

それでも得物である銃剣を振るって対抗してくる、人間、必死な時は想像以上の力が出るものだ

が、俺は長期戦を全く望んでいない、一対一なら別にそれでもいいんだが……いかせん場所が悪すぎる

 

「……ッハ!!」

 

「っ!?」

 

左手に持ち替えたデュランダルによる手首への剣撃、軽く出血するが目的はそこじゃない

遠心力というか何というか、反射的に銃剣を離し、外野に放る形となる……得物は、消えた

 

「うおっ、最悪じゃね!?」

 

「ハアァァァ!!」

 

左上に振るったデュランダルを空中で瞬時に右手に持ち変え……縦に斬りつけた

 

…………久しぶりだな、人体に刃物当てて金属音って言うのも

これされる前に捕獲したかったんだけど……甘かったか

 

「いきなり殺す気満々ってどうかしてんじゃーねの!?

てかなんでパニックになってないんじゃねーの?」

 

「じゃねーのじゃねーのうるせえ、あんなもんばら撒くなんて神経してるお前もどうかしてるしパニックにならないように俺が壊した、それだけだよ」

 

ったく、俺が甘かったせいで不利になっちまった

誰かが連絡を入れて局員の人間がかけつけて来る……もういいから、ここじゃ足でまといになるだけだから

それは二人にも言える事であって……

 

「ケント、大丈夫?」

 

「一体全体何事だ」

 

あの場にいたフェイトやシグナムも『局員として』参戦する事が出来る

未来でこいつより数段上の奴を瀕死にしたシグナムだけど今回は事前知識は全くなし、酷い状況だ

 

「あ~もう、これ撃ち込んで生き残ったのが『type0』で攫うだけの簡単な作業だったから引き受けたんじゃねーの、こんな状況最悪じゃねーの」

 

「type0?」

 

聞き慣れない単語だ、そもそも『アレ』が落ちてれば競技場の人間全員死んでいると思うが……

それにこのじゃねーの野郎、確か原作で無人世界で『実験』と称して人間を殺しまくってた片割れのはずだが、妙だ

今から四年後の時代でも実験する場所は無人世界を使っていた筈なのだ、なのに何故いきなりミッドの、それもこんな人が集まる競技場のど真ん中で?

こいつの言う『type0』というのはこの場でしか攫えない理由でもあるのか?

 

「時空管理局執務官、フェイト・T・ハラオウンです。市街地での無断魔法使用、及びテロ行為であなたを拘束させていただきます」

 

「それに執務官なんてますます最悪じゃねーの」

 

ニヤニヤしながら話している為に本当にそう思っているのかが不安なのだが

こちら側は俺とフェイトとシグナム、それと局員が六名ほど

ネリアは来ていないらしい、まぁ一応一般人だから当然と言えば当然だが

 

それに対してバンダナ男一人、名前は忘れた

能力は確か……筋肉関連だった気がする、まぁ先ほどの金属音で相当硬い事は立証済みだ

 

「さて……」

 

取り合えずは一度周りの人間をどかしたい、こいつと戦うなら最低限の事前知識が必要となってくるしな

かと言って俺も相性は最悪と言ってもいい程だが……魔法を無効化される点では立場は同じだ

 

「ま、俺はとっととこっから退散させてもらうんじゃねーの、こんだけ邪魔が入ったら目的どころじゃないんじゃねーの」

 

「悪いがお前の目的とやらは俺も興味があるんでな、大人しく捕まってくれたら嬉しいんだが」

 

「被験者は黙ってろ、じゃねーの」

 

「被験者ね」

 

ま、例えれば俺がネズミならこいつは猫、俺がバッタならこいつはカマキリ、俺等の天敵が目の前のこいつであり負ける事は絶対ないか

ただな、『窮鼠猫を噛む』って言葉があるくらいだから、あまりおごらないほうがいいと思う

 

隣で影が動く、シグナムが前に出た

レバンティンを腰に構えて抜刀でケリをつけるつもりだ、ただ……殺る気がない、こいつへよ魔法攻撃は殺る気が無ければ通じないのに

それに非殺傷、そればかりは……まさに効果なしである

 

シグナムの目が見開かれる、当然だ、本気では無かったとはいえ自分の抜刀を『腕一本』で受け止められた

一瞬動揺したところを見過ごす程男も甘くはない、受け止めた後すぐにその腕力でシグナムの首を押さえつける……ッチ

 

「っ、ケント!?」

 

デュランダルを捨てて駆け出す、ああいうタイプに斬撃は無意味だとサンドロスの経験から学ばせてもらっている

だから今は得物は不要、だから主張するのは……

 

「マジカル、八極拳!!」

 

シグナムと男の間に入り込み殴りこむ

手の拘束が緩んだところに手刀、そこからの回し蹴り

……うん、全然効いてねぇ

 

一発蹴りを入れて間を開ける、ゴホゴホと咳をしているようだがシグナムは平気だろう

 

にしてもマジカルチート八極拳でも無傷となると大変なんだよな、本格的に考えないといけない

 

いざとなったら『破壊』があるのだが……あれは最終手段だしな、殺したら目的も何も分からないし

 

「すまん、油断した」

 

「ああ、油断し過ぎ」

 

ここは別にいいとかいう場面なのだろうがあえて挑発

シグナムは結構こういう挑発に乗ってくれやすいからね、同じヘマはしないでいてくれると思う

 

「痛ぇじゃねーの、なにすんだ!!」

 

「だから同行お願いします行ってんじゃねーか、さっきの話し方だと指示した人間もいそうだしな、洗いざらい吐いてもらうぜ」

 

「現場の人間にゃあ上の考えなんてわかんねーんじゃねーの」

 

「じゃあ投降する気はないと」

 

「当たり前じゃねーの」

 

……そっか、じゃあ

 

「上、見てみ」

 

「へ?」

 

いや、「あ、UFOだ!!」みたいな流れじゃなくて

どうやら俺が何かをしなくても勝敗はつくっぽい

 

「え、あ、はあぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「お兄様~、出来るだけ離れててね~」

 

「逃げろよ一般人」

 

流石第五世代デバイス、ネリアが使うと迫力が違う

上空にはSLB×2程の球体が一つに膨大なスフィア、ま、これじゃいくら『分断』をしないといけなくなるからそこを俺が決めればいい

 

「えっと、ネ、ネリア!?」

 

「そ、取り合えず離れるか」

 

フェイトとシグナムの手を取って、二人だけ短距離転移

 

その瞬間にネリアの生き生きとした声と共に魔法が撃ち出される

いつでも動き出せるように拳を構える、今日ちゃんと見るつもりで来たけど結局見れてないし……ビデオの映像でどこまで再現できるか

などと思っていたらあっけなく光に包まれて行く男

 

……あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、捕獲完了だな、よくやったネリア」

 

「えっへん!!」

 

だから胸を張るな、揺れるから

 

場所は先ほどと同じスタジアム前、広場に変わって煙をプスプスとあげているクレーター前

この騒ぎのせいで今日の試合は中止、今年のインターミドルは果たしてどうなるのだろうか

 

あとネリアの砲撃によってぶっ飛ばした男をフェイト達が捕獲したのだが……なんか腑に落ちないんだよなぁ

 

「えっと、大丈夫だった、二人とも?」

 

「お疲れ様お姉様、私はお姉様に怪我がなくて一安心だよ」

 

「俺も、特に何もしてないから大丈夫」

 

結局手柄は全てネリア

 

「それで、さっきの男は?これからどうなるんだ?」

 

「えっと、意識はすぐに戻った見たいだから護送車や局での尋問になるね、ケントが言ってた通り指示した人間がいるみたいだし……そっちもちゃんと捕まえないと」

 

だよなぁ、アレ、つまり『エクリプス』今の時期に存在していたというのもビックリだし、どちらにせよ管理局はそういった危険な存在を確認し、局員全体に伝えておいた方がいい

第五世代デバイスが開発されているという事はエクリプスの存在は認知していたんだし、いつまでも極秘扱いだとクソ死亡者出るぞ

 

「フェイトは何か聞いた事は無いか、あの男の事で」

 

「ん?すぐに連れて行かれちゃったからよく分からないな、あ、でも『なんでディバイドが出来ねぇじゃん』って呟いてたよ?」

 

「ディバイドが出来ない?」

 

妙だな、ネリアが使っている第五世代デバイスはまだ試作途中、

今は第一段階である『魔力の貯蔵』しか出来ないはずだ

ん~、分からん

type0っていうのも気になるし

 

「まぁ管理局で尋問するんだったらいくらでも情報は聞き出せるか……あ」

 

尋問したら駄目じゃん、死んじゃうじゃん

 

 

 




vivid編を前編後編に分けました、理由としてはケントをこれ以上グダグダさせたくないし原作の方で『ジークの途中欠場の理由』や『古代ベルカに関して』の情報が無く、このまま進めたら原作との矛盾点が出て来そうで怖いからです
間にオリジナルを挟みます。あまり長くはなりません

あと一つ謝罪です
GODで登場したアインハルトとトーマの言葉に矛盾が生まれてきます
というかもう既にアインハルトはおかしくなっています
作者のミスですが彼らは『別次元のケントと知り合い』と言った感じで捉えてもらえると幸いです
本当にすみません

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