リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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短いです。いつもの三分の二くらいの量です
取り敢えずここでvivid前編は区切ります



反対

「やっちまった、頭から爆弾抜いてから色々聞き出せばよかった」

 

自室で一人頭を抱える俺

凡ミスだ、原作でも爆弾バーンだったの忘れたわけじゃないだろ

 

結局、あの後ある事に気がついた俺は本局に問い合わせて尋問を止めさせようとしたのだが後の祭り、バンダナ男はいきなり後ろに仰け反ったかと思えば頭から血を流して死んでいたらしい

原因は調査中だがすぐに分かるだろう、正解は脳内に埋め込まれた小型爆弾

原作でもそうだった、依頼者、つまりは奴を動かしていた黒幕に少しでも触れる様な事をはこうとしたら自動的に爆発する性格の悪い科学の結晶

埋め込まれている事を知っている人間なら首までズラして爆発させて逃れるらしいがバンダナ男はそんなものが体内にある事自体知らなかったからな、バカみたいに話そうとしてバーン

 

……少将の権力使って今回の事件もみ消すか、ロストロギアで力に溺れた者の犯行だって

出来ればやりたくなかったんだけどしかたない

確実にフェイトは調べてくるしな、今の時期にエクリプスなんて知ったら絶対彼女は動く、いや、彼女達だろうか

 

何故もみ消しなんてしようとするのか、そんなものは簡単だ、『俺は特務六課には反対である』

機動六課設立の時は後見人に俺もいたのに何故か、というかあれはしゃーない

機動六課は原作を進める為に必要なものだしはやての夢でもあった

こっちの利益としてはもう一人いた転生者、つまり鮫島をあぶり出す目的もあったわけだし

しかしだ、Forceでの特務六課は必ずしも必要な組織と言われればそうでもない

そこそこの実力を持った部隊が代わりに出て来てもいい筈なのだ、それにはやてとシグナムは重傷確定、そこまで知ってて設立を進めるなんて俺には出来ない

それが出来ないほどに、あの時の俺と比べて大切な人が増え過ぎた

 

「トーマの件は、どうしよ、俺トーマとこの時間では会ってないからただの他人だしな、可哀想だとは思うけど他人の面倒を見れる程俺もお人好しじゃないし」

 

そもそもあの遺跡がヴァイゼンのどこかも知らないしな、遺跡なんてああいう自然一杯世界にはいくらでもあるわけだし

正直言って面識があるならまだしも身も知らずの赤の他人に対して動くなんてめんどくさいし

 

まぁどっちにしろ、エクリプスの件については最悪一人で動く事も視野に入れている、あんな人殺ししか脳がない病気に関わらせてたまるかっつーの

 

だから情報は与えない、戦闘中もシグナム達に説明しなかったのもそのせいだ

 

「ま、その前に管理局自体も隠したがってるから大丈夫だとは思うけど」

 

「なに独り言言ってるの~」

 

ムニュッ、という効果音とともに後頭部に押し付けられる柔らかい物体……ってウオォォォ!?

 

「えっ、あっ、ちょっ、ネリア!!」

 

「そこまで驚くことないじゃん」

 

ムフフ~と半笑いしながらこちらを見つめてくるネリア

っていつからいたバカヤロー

 

「大丈夫だよ、お兄様の独り言は聞いてないから」

 

「それならいいんだけど、てかノックくらいしろ、いきなり来られたらビックリするだろ」

 

「ノックしても返してくれなかったんじゃん」

 

そうなのか?

ん~、まぁ深く考えてたから周りが見えてなかったのかもしれないけど

 

「それよりどうだった?

ブラをいつものとまた変えてみたんだけど」

 

「知るか、てかわざとやったのかよお前」

 

感触?

……柔らかかった、それしか言えない

 

「それで、何の用だ。イタズラしに来ただけじゃないんだろ?」

 

「イタズラで来ちゃ駄目?」

 

「当たり前だ」

 

普通に来るならまだしもイタズラはいけない

 

「インターミドルが延期になったんだって、まぁテロがあったんだから当然だね、逆に中止にならなかっただけでも凄いよ」

 

「延期か、まぁ中止にしたら来年から年齢制限で出れなくなる選手もいるわけだし」

 

「アインハルトもだいぶ落ち込んでたみたいだからね~、いや~、よかったよかった」

 

…………。

 

「他人事だな」

 

「他人事だもん」

 

まぁ、そうか

 

多分いつするかは未定だろう、今年中にはやるだろうけど

中止になったらアインハルトもまた覇王の因縁やらうんちゃらに逆戻りの可能性もあったわけだし、競技者でいられるようにはザフィーが頑張ってくれるか

いや、ホントザフィーいい師匠

 

「と、あともう一つ」

 

「まだあるのか?」

 

ゴソゴソとポケットを探るネリア、なんだ?

取り出したのは四枚の半券……?

 

「ここに遊園地とプールのペアチケットがあります」

 

「え、あ、うん」

 

「お兄様はどっちに行きたい?」

 

……二人で行きたいのか?

じゃあ

 

「ネリアが決めろよ、俺はどっちでもついて行ってあげるから」

 

「ん?あ~、違う違う、これはお兄様とお姉様の」

 

……は?

 

「いや、もう流石に引きずりすぎ、もっとこう、バシッとしないと」

 

「いや、だからって」

 

「お兄様は知らないと思うけど今度の休日、ヴィヴィオはコロナちゃんの家にお泊り、なのはさんは教導で合宿があるから帰ってこれない、お姉様は休み、ネリアは二日連続会議が入ってる」

 

「えっと……」

 

「こんな偶然が重なる日なんて滅多にないよ」

 

「そ、そうだな」

 

「だから!!」

 

バシッと指をさされる

あまりの見幕に思わずたじろいでしまう……だから?

 

「男らしく、当たって砕けて来いや~」

 

……砕けたら駄目だろ

 

 

 




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