リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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緊急事態

 

「やっぱり俺は出ないんですね」

 

「協力してくれるのは嬉しいんだけど……危ないですから」

 

アースラの一室でリンディさんと話をする

やはり俺の出撃は無いらしい、まあ妥当と言えば妥当かな?

 

「戦力は足りてるわ、なのはさんにフェイトさん、マテリアルの子達に未来から来てくれた人達……これだけの人が協力してくれて失敗なんてあり得ないわ」

 

「まぁ……そーですよね」

 

特にあのリア充、多分この中では最強じゃないかな~

『魔道殺し』だし………なんか俺と話が合わなさそう

俺はセイバーでリア充が魔道殺し……なんか三回だけ命令されてバイバイ……ってか?

 

「もしも……本当に非常事態のときだけ助けて貰うわ、それまでは……ね?」

 

「わかりました」

 

非常事態……ね……

まあ考えたくは無いな、UーDって闇の書の闇と同等の力を持ってるらしいし……俗に言う合法チートだな!!

 

「作戦開始は一時間後、いいわね?」

 

『はい!!』

 

一同が返事をする

 

あと、なんかあれからちょっとしたいざこざがあったらしいが……確かキリエが一人で突撃しようとしたイベントだったな………

まあそれを姉のエミヤ………違う違う、アミタが何とかしたんだったか?

 

てかあの二人、高速移動するときに『アクセラレータ』って言うのやめろ

UーDなんかよりもっと凶悪なの来ちゃうから、魔法と科学が交差しちまうから!!

 

「ケントさんは来れないんですか……」

 

「なんでそこで肩を落とすリア充、俺なんか大した事ねーだろ」

 

「そんな事ないですよ!!未来ではどれほどのチートか………カレンと真っ正面から戦えるなんて………

てかリア充リア充って!!ケントさんだけには言われたくありません!!」

 

「俺がリア充?

妄想も大概にしろよ」

 

「はぁ、これだから………」

 

リア充野郎が頭を抱える

俺のどこにハーレムを作る要素があるんだ?

前世そこらにいる男子高校生

顔も普通で友達もそこそこ、彼女はいないし成績も中の中………転生後も顔だけだよ顔だけ………

ったく、なれるもんならなってみたいよ、リア充に………

ん?でも皇帝特権で『ニコポナデポ』も習得出来るのか……やめとこ、スキルを使って女の子を落とすなんて……俺もそこまで非道じゃねーし

 

「見ててな~、このはやてさんがパパッと解決するから!!」

 

「デスノートですねわかります、名前を書いてパパッと解決

と、なると隣にいるのは契約した死神ですか?可愛い死神もいたものですね~」

 

「八神違いや!!

そんで隣におるのがリィンフォース、どうや~、大っきいやろ、特におっぱいが~」

 

「俺まだ六歳ですよ?欲情なんてしません」

 

いや、してんだけどね!?

むっちゃ抱きつきたい衝動を抑えてますからね!?

てかホント何!?この空間!?

未来組を含めて『可愛い』or『美しい』しかいないじゃん!?

ご都合主義ですか!?リンディさんなんてまだ十代に見えるから不思議!!

 

「欲情せんのか?じゃあこの事件が終わったら一緒にお風呂入ろか~」

 

「なぜそうなった、なんか俺の威厳をいろいろ無くしそうなんで遠慮しときます」

 

「いいやないか~

なんやったらみんなでスーパー銭湯でも行く?ハーレムやでハーレム」

 

「童貞奪われそうなので遠慮します」

 

はやてって昔から悪ふざけ好きだったんだな~

いや、割とマジか?

今のうちに裸を見せるという恩を売っといて将来いろいろと言いつける……策士め!!

てかスーパー銭湯って……エリオ状態になりたくないぞ俺

いや、前世では羨ましいとか思ったけどさ…。実際に誘われたら……後に来る罪悪感やなんやらが怖い

 

「はやてちゃ~ん、そろそろ行きましょ~」

 

「わかった~シャマル、ほな、また後でな~」

 

シャマルさん………前世ではおばさんおばさん言われてたけど若いですね

いや、守護騎士全員もう百歳超えてんのか?

おばさん超えてお婆ちゃんじゃねーか

あとヴィータは相変わらずのロリだった、シグナムは……相変わらずのおっぱい……重くないのかな、あれ………

てか巨乳の人見るとなんか一瞬イラっとするんだよね、俺自身の感覚じゃ無くてなんかクセみたいに……俺?

巨乳大好きですよ?はい

 

多分……俺の元の人なのかな~

散々貧乳キャラでいじられてたし……赤の方は別として………

 

そんな事を考えていると原作キャラ達がUーDに接触したらしい……アースラの中でもノイズだらけだが映像が流れている

なんかUーDが垂れ流してる魔力が異常なんだと、それで上手く映像を出せなくてノイズがかかってる感じ

 

目の前にはなのはやら闇王やらリア充が黒い服着たUーDと戦ってる……黒い服?

 

ん?まてよ……UーDって白or赤服じゃなかった?

自分をある程度抑えてる時が白で暴走状態の時が赤……赤の時はなんかタトゥーが入ってたし……

で、ノイズだらけで良く見えないけど俺の目の前に映っているのは『黒の』服を着たUーD………なんかタトゥーも赤の時より多い感じもするし…………

 

あ、今闇王が刺された………刺された!?

 

『敵の魔力反応増大!!

推定ランク………測りきれません!!!』

 

『迎撃チームの反応、次々にロスト!!』

 

『すぐにみんなの救出を!!

医療班!!急いで!!』

 

『ダメです!!周辺魔力密度が濃いせいで転移させられません!!救出不可能です!!』

 

『アースラ内にいる動ける魔導師を救出に送って!!早く!!』

 

『無理です!!並大抵の魔導師では魔力密度の濃さで近づく事も出来ません!!』

 

『迎撃チームの反応全てロスト!!

UーD、アースラに向かってきます!!

艦長!!』

 

全員の視線が全てリンディさんに集まる………

 

『…………最悪の事も考えて、アルカンシェルの準備を……』

 

『艦長!!何を言ってるんですか!!

あそこには民間協力者やクロノ執務官もいるんですよ!!』

 

『……………準備を』

 

エイミィが声を荒げる

だが………皆の命を背負っているのが艦長……少数の命よりも多数の命を……これが最善

はぁ……これも俺のせいだよな……

たった一人のイレギュラーのせいでここまで変わるか……そんでもってこのままだと原作キャラ全滅か?

《世界の修正力》とかでUーDも殺してはいないだろうけど……てか非殺傷でみんな気絶しているだけだろうけど………このままいくとアースラと、その乗員が全滅……

そんでもって抑止力を失ったUーDによって地球滅亡……全く笑えねぇよ……

んな訳で……

 

「っ!?何処行くのケントさん!!」

 

「リンディさん言ったじゃないですか、『もしも』の時は頼むって」

 

「駄目!!貴方が行っても何も変わらない!!」

 

「主人公風に言うと『やってみなくちゃわからない』ですかね?

まあそんなわけで、時間稼ぎぐらいは出来ると思うんでみんなの救出お願いします」

 

「ケントさん!?」

 

リンディさんの制止を振り切って走る、周りの局員が俺を捕まえようとしてくるが……直感andチートスペックな俺を捕らえるなんてまず不可能!!

 

まあそんなわけで………

 

 

 

 

「死なない様に頑張りますか」

 

 

やれるとこまでやってみましょ~

 


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