リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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初戦闘、敵がチート

 

 

「逃…………げ……………」

 

「逃げてですね、わかります

てかその無表情やめて、目が死んでんじゃん、バレーに青春かけすぎたか?」

 

こんにちは、いや、周りが結構暗いからこんばんはか?

前回異常に美化されて主人公を頑張ったケントです

いや~、結構かっこよく飛びたして行ったんだけどね~

こうなったらUーDぶっ倒してハッピーエンド一直線な筈なんだけどね~

うん、全く勝てる気しねぇ………

 

いや、よくあるじゃん?

肌に感じる殺気……的な?

うん、殺気じゃないけどもうだだ漏れしてる魔力がピリピリきます

なにこの子?魔力値SSSいってんじゃないの?

 

それに頭が痛ぇ……なんでこんなときに頭痛?神様俺の事嫌いなの?ねぇ?

………最高神にあった事あるんでしたね、忘れてました

 

「うっ………」

 

「ワォ、嫌な予感がする、こんな予感は大体当たるのが当たり前」

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

絶叫と共にUーDの後ろに巨大な翼が現れる

そしてそこに集まる魔力………うわ~、真っ黒だな~

 

「って、そんな事言ってる場合じゃねーー!!」

 

もう数え切れない程のスフィアが襲いかかる、一発一発が一撃必殺じゃねーかよ!!

てか俺って本格的な魔法戦って初めてだよね!?

ハード過ぎねーかこのが内容!!

 

距離をとって持ち前の直感で除ける

攻撃範囲広すぎなんだよ!!なんつーチート技!!

てかこいつ誰か憑依してたりしねーのか!?

神様特典以上の強さだろ!?

 

「あーもう!!俺のモットーは《近づいて斬れ》、そんなわけでケント、行っきまーす!!」

 

ストライクエアを使っての電光石火によってUーDとの距離を一気に縮める

ワォ、近くで見たらやたら可愛いじゃねーか、むっちゃ俺の好みですハイ

だからと言ってお持ち帰り出来ない訳で………

 

「目ぇ覚ましやがれ!!」

 

デュランダルを一気に振り下ろす

UーDが放ったスフィアは俺を捉えきれていない……いける!!

 

 

と、思っていた時期が俺にもありました~

 

「絶対防御ってか?砂漠の風影さんもビックリだよ………」

 

「………………………。」

 

いや~、完全にフリーだったんだけどね~

忘れてたよ、この子、魔力切れ起こすまでは完全絶対防御なんだよね~

つな訳で俺の攻撃は通りません、はい

前世ではロングレンジで相手の魔力を減らしてから戦ってたな~、俺?

ロングレンジ出来ませんよ?

しかも今のUーDって完全暴走モードでしょ?

魔力切れって起こるの?すごく無理な感じがするんだけど……

 

「う…。あ………」

 

「って言ってるそばからーー!!」

 

UーDの背後から手?みたいなものが俺を捕縛にかかる

あれに掴まれたらお終いじゃね?グチュッて潰れてバッドエンドじゃね?

てな訳で全力で回避!!皇帝特権や直感やら全部つかってとにかく回避!!

だって二回も死にたくねーじゃん!?

セイバーに似合わないブサイクな避け方だったけど別にいーじゃん!?

 

そんなわけで再び距離を取るんだけど………どうしたものかね~

俺ってまだスフィアさえ撃てないんだよね、皇帝特権使えば出来るんだろうけどさ……クロノの時みたいに他に影響が出るのは避けたいし………

うわ~、八方塞がりじゃねーか、俺と相性悪すぎんだろ………

 

「って言ってるそばからバインドですか……捕まったら即アウト~」

 

直感によってバインドをしかけてくる前にその場を離脱する

さて、どうしよう……

俺に残された手段は(偽)エクスカリバーを使っての自爆特攻か………最後の特典を使ってのUーD完全破壊か………

 

うう、UーDの完全破壊なんてしたら原作キャラともう顔合わせられないよな……てか俺に人を殺す勇気なんて無いし……

 

マジでどうするか…………

 

「う………あ………」

 

「ん……嫌な予感……」

 

「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

絶叫を上げてUーDが襲いかかってくる

てか早!!Σ(・□・;)

俺のストライクエアエンジン付きの移動より早ぇじゃねーか!?

 

「っつ、くそっ!!」

 

UーDの背後から現れる二本の巨大な手をデュランダルを使って受け流す

やべ、重量が半端ねぇ………

 

「う、あっ」

 

「ノータイムでの砲撃!?そんなのありかよ!?」

 

左で牽制しながら右からノータイムでの砲撃を発射するUーD

それは俺に対しての嫌がらせか!?

砲撃が使えない俺に対しての嫌がらせか!?

 

また持ち前の直感を使い紙一重で避ける

だけど……この子賢いよ………

今の砲撃も……牽制だったよ………

 

「ガッ、ハッ!!」

 

「………貴方の劔は……多くの人を導いた筈なのに………」

 

激痛、俺の胸をUーDの腕が貫通している……いや、俺の胸に大きな『穴』が空いていて……そこにUーDが手を突っ込んでる感じか?

てか泣きながら喋るのやめろ、怒るに怒れない………

 

「貴方をここで潰してしまうのは……とても残念です………」

 

「う、あ、あ」

 

UーDが手を引きづり出す

そこから現れたのは巨大な『劔』

そして俺はこれを知っている、前世でのゲームでUーDが使っていた……フルドライブバースト……俗に言う……必殺技!!

 

「ですがここで」

 

劔を全て引きづり出しUーDが距離を取る

直感ではなく本能が告げる……あれは、やばい!!

体を動かそうとするが……魔力をごっそり持って行かれてる!!動けねぇ!!

 

「ぐっ、ぞっ!!」

 

「サヨナラです」

 

防御魔法を使えない俺はデュランダルを前に突き出す

勝てる自信は……ない……

 

UーDが俺に劔を投げつける

確か俺を貫いた後で……爆発するんだったか?

冗談よせよ、転生生活もここまで「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ」………?

 

「らぁ!!!!!」

 

ぶつかる寸前だった劔が爆散する……いや、粉々に『破壊』される

………なにこのありがちな展開、ピンチに助っ人が現れるとかもう見飽きたんですけど、てかもっと早く来れなかったの?

馬鹿なの?死ぬの?

 

「ふぅー、なんだよなんだよ、皇帝特権で長距離転移やらなんやらを主張して爺に無断で来てみれば………転移先がオカマバーって……てか何なんだあのオカマ達……SPびっくりの連携で俺を捕まえに来たんだけど……逃げる為に皇帝特権全開って……」

 

「それは……残念だったや」

 

「おー、大丈夫だったか相棒、あれって『エンシェントマトリクス』だろ?食らってたらいくら俺でも危ないな」

 

「いや、てかよかったのか?今のって『破壊

クラッシュ

』だろ?」

 

「あれ以外に思いつかなかった、後悔は……してる………」

 

「アースラから丸見えだからな~

コルテットからの脱走にロストロギア認定確実のレアスキル……頑張れ、もう一人の僕」

 

肩を落として落ち込んでいる俺を慰める

てかちょっと背が伸びてるけど異常な光景だよな、同じ顔した人が二人って……

ん?でもセイバーって青、白、黒、赤といるから今更か?

 

「で、どうすんだ?戦えるのか相棒?」

 

「今の状態で?魔力ごっそり奪われたよ……」

 

「と言う事は俺一人であれの相手をしろと?

俺のくせに案外鬼畜じゃね?」

 

「魔法に触れて数ヶ月の奴があんだけやったんだ、行って来いもう一人の僕」

 

てかUーDよ、案外律儀だったりすんだな

この間ずっと待っててくれるって……いい人だ……

 

「てか俺もあいつと相性悪いんだよね、砲撃相変わらず使えないし」

 

「え?」

 

予想通りな真実発見

それじゃあ数が増えた意味なくね?

ミックミクに殺られるのが目に見えてんじゃん

 

「なんかこの三年で習得した技とかないの!?ルフィだって二年でむっちゃ強くなったじゃん!!」

 

「ない……かな?

魔力値が少し上がったのと(偽)エクスカリバーがちょっと強くなったぐらい」

 

「全く使えねぇよコンチクショウ!!」

 

あんだけ派手に盛大に登場しといてこれはねーんじゃないの!?

 

「あ、あと体力が増えたぞ!!」

 

「この状況で必要か!?」

 

くそー、何か無いか何が!?

 

「うっ……」

 

「また撃ってキター!!」

 

最初に放ったスフィアを盛大にぶちかましてくるUーD!!

相変わらずやる事エゲついなおい!!

 

「はぁ、お前の気持ちも俺だからわかるけどよ……もう完全破壊でよくねぇか?

死んだら元も子もねぇーだろ」

 

「いや、この先の時代でも原作キャラ全員、俺だって生きてんだ!!未来の俺はどうにかしてこの状況をなんとかした筈!!」

 

「うおっ、頭いいなおい、過去の自分とは思えねぇ」

 

オフトレに一緒に行くぐらいだ、UーDを完全破壊なんかしちまったら合わせる顔が無いだろ!!

なにかないか……なにか……

 

「あーもう、派手に『エクスカリバー!!』とか宝具使えたら一発で終わるのに……」

 

「だから俺らは砲撃の適正皆無だろ!!

それに本物の聖剣が無いのに宝具なんて……出来るな」

 

「マジか?」

 

今考えたら不可能じゃなくね?

出来るか出来ないかの問題だけで皇帝特権の

延長線上にあるような物だし………

特に思い入れも無いんだけどね~

 

「いや、あるじゃん、セイバーと言えばエクスカリバーとかに目が行きがちだけど俺らにはセイバーがもう一人いるじゃん?」

 

「………ああ……確かにもう一人いないと俺ら即刻死んでるもんな」

 

だろ?

まあただ………

 

「よくあるじゃん?『一人じゃ無理だ!!仲間がいるから強くなれる!!』的な?」

 

「仲間なんていないけどな、自分だけどな」

 

「ほっとけ」

 

まあかなり大掛かりなので一人じゃ出来ない……って言いたいんだよ

本物のセイバーはそこに思い入れがあった訳だし……俺らの家には丁度いい『見本』があるし……

 

「出来んのか?」

 

「言い張ればいいんじゃないのか?あれって技術だし……」

 

「確かに」

 

今の俺が頷く

ちなみにUーDはまだスフィアを撃ってきてる……避けながら話をしてる?

違う違う、もう特典3がばれちゃったじゃん?

だから右手を突き出して俺に向かってくるスフィアを全て『破壊』してる

あれだね、この特典って触れた物しか破壊出来ないから『空間』ごと破壊してます、ハイ

今の俺、俺からしたら未来の俺も同じようにしてる

 

「で、すんの?」

 

「勝つ為にはそれしかなくね?」

 

「うん、そうだな」

 

即答する俺、こいつ、一人で戦おうとかいう意思はねーのか!!

まあそんなの訳でやります、宝具!!

 

「叫ばないとダメか?あれ?」

 

「叫んだ方がいいんじゃね?」

 

「はぁ……なんか過去の俺に命令されてる感じがするけど……了解」

 

グダグダだね~

そう言いながらもデュランダルを構える俺達

 

UーDからのスフィア?

諦めました、あの子

そんでもってスターライトブレイカー真っ青の巨大な収束してます、例えると『元気玉』

 

さて、気を取り直して………

 

「我が才を見よ!!」

 

未来の俺が叫ぶ

あんなこと言ってた割には結構ノリノリじゃね?

え~と、次は………

 

「万雷の喝采を聞け!!」

 

うん、こうだった筈

復唱間違えたらフィージョン失敗……みたいにならないよな……

 

「インペリウムの誉をここに!!」

 

「咲き誇る花の如く………」

 

さて……ラストォ!!

 

 

 

「「開け!!黄金の劇場よ!!」」

 

 

 

 

 

 

世界が光に包まれた

 


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