リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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お金持ちにも悩みはある

 

 

あれから五年ぐらい経った

 

ん?飛んだ?

気にしないでくれ、二次創作で時間が飛ぶのはよくある事だ

 

「ケント様、食事の時間でございます」

 

「ん?わかった、今行く」

 

自己紹介が遅れた、今の俺の名前は『ケント・コルテット』

ミッドチルダの名門、『コルテット家』の長男だ

 

そう、ミッドチルダだ

あの!!ミッドチルダだ!!

 

もう気づいているだろう!!ここはリリカルでマジカルな世界!!

白い魔王に逆らえば即刻砲撃の世界なのだ!!

うぉ、考えたら身震いしちまった………

 

「なっ!?ケント様が身震いを!?」

 

「誰か上着を!上着をもってこい!!」

 

「大丈夫!!大丈夫だから!!」

 

俺がした微かな身震いに反応して近くのメイドさんが声を荒げる

メイド、家で専属に働いているメイドなんて転生する前は見た事がなかった

 

ここで俺が生まれた『コルテット家』について話をしよう

まあお気づきの方もいるだろう。コルテット家は『超』がつくほどの大金持ちだ

どうやら父さんが社長をしている会社、いや、『財閥』の年間売り上げは○○○○兆円

やろうと思えば一つの次元世界を丸々買えてしまうと聞いた

そんでもって母さんはそこの副社長、まあそのせいで、この世界の両親とは『二回』しか顔を合わせた事がないんだけど………

 

最初は神様がくれた特典の一つがこれだろうと思ったんだが………原因は俺にあったらしい………

 

「申し上げますケント様!!数日前にケント様がお買い上げしました三枚の宝くじの当選番号を調べた所……見事一等と二等を独占です!!

おめでとうございます!!」

 

『おめでとうございます』

 

「……………はぁ」

 

そう、俺転生してから……賭け事や株やらがむっちゃ強い、もう呪いと言ってもいいだろう

最初は俺のこの家柄が神様特典だと思ってたのだが……俺の前世の運は普通だった、いや、神様に殺されたので悪い方なのかもしれない

なのでこの前外に出た時にちょっとした実験をしたのだ、宝くじを買うという簡単な

余り買っても無駄、それに実験目的なので適当に三枚だけ買ったが………結果はこんな感じ……

ここからあぶり出した俺の特典が………

 

「慢心王の『黄金律』、だよな~」

 

『黄金律』はかの英雄王、曰く金ピカ王が持っているスキル

あいつのランクがAクラス

Aクラスだったら《一生お金に困る事なく、大富豪でもやっていける》だった感じがする

そして俺の状況は?

 

 

大富豪? ←それ以上

 

お金は?←五歳児なのに勝手に金が入ってくる

 

 

世の中のサラリーマンを完全に敵に回したようなスキルであるが……ある物はしょうがない

恐らく金持ちの両親の間に生まれたのもこのスキルのせいだろう

 

そして見てわかる特典がもう一つ……

 

(完全に………セイバーだよなぁ)

 

広間に置いてある鏡を見ながら小さくため息をつく

 

きらめく様な金髪にエメラルドの瞳

完全にセイバーです、ありがとうございました

 

性転換とかはなかったが……声が思いっきりそのまま、まあ前世でもセイバーは比較的好きなキャラだったからいいんだけどね

髪はZEROの、時みたいに下ろしている

一度バッサリ切ろうとも思ったのだけど……専属メイド達に全力で止められた

あと周りからは一応『男』として認識はされる。それでも『女』と言っても通じるみたい

 

美少年でもあり美少女にもなれる………前世の顔が普通だった俺からして見れば……なんか嬉しいのか悲しいのか………

 

そして今詳しく説明出来ないが……容姿がセイバーになった事で身体能力やらも案外チートだったりする

 

一番驚いたのはその直感力、マジで未来予知級だよ、自分が気持ち悪くなるぐらい凄まじい

もうカリムの出番ねぇんじゃねぇの?ってぐらい凄い

まあこれも後々紹介するとして………

 

てかセイバーに慢心王の黄金律って……絶対合わねぇだろ……性格真逆だって………

 

まあなってしまった事はしょうがない、俺はもうこの五年で諦めた、あと一つ特典があるんだが……ぶっちゃけ戦闘以外で使う要素が皆無なので説明はまた今度にする

 

「いただきます」

 

そうこう考えているうちに『超』豪華な食事を食べ始める俺

最初はかなりの抵抗があったが慣れた

てか量が多すぎる、俺一人で食えるわけないだろ

まああれだ、説明するなら中華の満開全席、あれの二三倍の量、俺は何処ぞの王族かよ……

一度俺の一食に使う食事費を聞いて見たが………うん百万とか聞こえた気がする

忘れよう、贅沢は敵だ

 

「ごちそうさまでした」

 

「今より三十分後には家庭教師の先生がいらっしゃいます。くれぐれも遅れないようにして下さい」

 

「りょ~かい」

 

爺の言う事に軽く返事をして自分の部屋に戻る

それと、これもいつもの事だが、俺の後ろをゾロゾロゾロゾロとSPやらメイドやら……勘弁してもらいたいね、ほんと、プライベートなんてありゃしない

 

食堂から俺の部屋まで約五分、歩いて五分だ、家なのに

もう慣れたがどんだけ広いんだよ

庭を車で移動するって……リアルで見たの始めてだぞ?

流石にSPやメイド達が部屋まで入ってくる事はないが……入り口でずっと警備している……はぁ……

 

自分のベッドに寝転がる

 

次に説明しないといけないのは原作についてだ

 

はっきり言おう、まだ原作は始まっていない

恐らく……俺は主人公達と同じ年齢なんだろう。あくまで推測だけど

 

ぶっちゃけ『地球』なんてミッドからしたら辺境の地、全くと言っていい程情報が無い

 

PT事件や闇の書事件が起これば始まったかどうかぐらいはわかると思けど、俺の身分がこの状況、外出するにもSPは必須

 

実際に数回攫われそうになったしな、もう慣れたけど……… 

 

それに俺は自分のデバイスを持っていない、両親にとって俺は会社の後を継ぐ重要な子供、魔法なんか糞食らえという思想だ

 

実際危険なんだったらSPやボディーガードに頼めばいいし俺を守っている中で一番強い奴は確か陸戦Sランクとか聞いた事がある

要するに魔法はいらないと言うわけだ

 

そんな訳で俺はデバイス未所持、魔法の練習皆無

 

それに家がこんなんなのに二つの大きな事件が起こった地球に行きたい?

 

事件が起こる前だとしてもそんな辺境の管理外世界へ? 

 

三期からだとしてもあの大規模テロに関わる?

 

 

うん無理だ、絶対…………家が許さない

 

「ケント様」

 

「なんだ?」

 

「ケント様の結婚に関してなの「帰れぇぇぇぇぇ!!」

 

五歳児相手に結婚結婚うるさいんだよ!!

どうせ金目当ての奴らしかいねぇんじゃねぇか!!

好い加減にしろぉぉぉぉぉ

 

 

 

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