「クロノが結婚?」
「そうやねん、そんでもってケント君も招待したいってクロノ君が」
ああ、もうそんな時期だなと一人考えてみる
Stヒルデ魔法学園を卒業して一年、本格的にコルテットの次期当主としての勉強会を始めたこの頃
いつも通り、聖王教会の一室ではやてから伝えられたクロノの結婚
相手はやはりエイミィ、GODに介入した時にチラッと見たけど……なんでリリなのってこんなに美女率が高いんだろうな?
すっかりモブだと思っていたが想像以上、てかオバさんキャラで弄られているシャマルさんがあれだけ綺麗だったのだ………エイミィさんがブサイクな訳がない
そんでもって、原作通り二人はくっついたって感じ、とりあえず『おめでとう』とは言っておく事にはしよう
一年前の陳述会からなかなか会ってないからな………あの事件、結局犯人見つからなかったし
まぁ、調査は今も続行中なんだけどね
「それにしても……俺を招待?」
「そうや~、ケント君だけ仲間はずれって事にはせえへんで?」
………俺の事は結婚式の時ぐらい忘れたらいいのにな………
多分俺の護衛やら見張りやらをたのまれてるんだろうし………仕事中熱心な奴だ………
「それにしてもケント君……私と同い年やったよな?」
「そうだけど?」
「えっと……身長……」
「ほっとけ」
それについては禁句だバカヤロー
そう、俺の身長は只今145cm………俗に言う合法ショタ
もう十六だぞ?この屈辱分かるか?
そりゃあ女の子だったら『可愛らしい』で終わらせる事が出来るけど男で145って………くそったれ……
まぁ、それぐらいでへこたれる俺ではない、はやてや周りの奴には内緒だが只今俺はvivid編で大活躍していた『大人モード』の研究をしているのだ!!
ただ……セイバーの感じ、簡単に言うと『違和感』を無くす為に悪戦苦闘中……大きすぎてもダメだし小さすぎてもダメ……目標は160!!
「でもわたしは今のケント君が大好きやで?」
「ありがと」
軽く受け流す
はやては何と言うか……直ぐに『好き』やら何やらを使いたがる……よくわからん
まぁ原作のおかげでそういうキャラクターだと言うのは意識しているのだがもし知識が無かったら本気にしてしまってもおかしくない………時々顔赤らめながら言うのはマジ萌える
まぁ、もし本気にして返事なんてしてしまっても俺が恥かくだけだと思うけどな………向こうも本気じゃないと思うし
だって俺がはやてにフラグ立てるなんてできないし、そりゃあ容姿はいいと思うけど原作キャラを容姿でフラグ立たせる事が出来たら苦労しない
原作キャラには中身だね、あいにく俺は特に何の取り柄もない高校生、原作キャラを惚れさせる要素なんてこれっぽっちも無いからな
「むぅ、結構本気やったねんで」
「はいはい、で、話が逸れたけどクロノの結婚式っていつなんだ?」
「むぅ……丁度二ヶ月後や、場所は……ここで」
はやてが不機嫌だが無視、ノリで乗ってあげてもよかったか?
それにしてもクロノ、伊達に提督やってねぇ……けっこう金使う所選んでんじゃねーか
そういえば……クロノの結婚式って事は原作者キャラ大集合って訳か……まぁもうしばらくは襲われる心配も無いし……頼めば行けるか?
だとしても俺、大丈夫なのだろうか……SPやらのせいで騒にならなければいいが……
………そういやクロノの子どもの名前って何だったっけ?まぁ……いいか?