「その……なんだい……これは?」
「コルテットにあるプランの中から一番いいのを選んでもらった……一般の結婚式場なら気が抜けないし………かと言ってせっかく決めた結婚式場を俺の都合上で変えてしまうのも悪いからな……エイミィさんに聞いたら即刻決定したが………」
「そ、そうなんだ……」
ロッサが若干引いているがこの際無視する事にする
だが良かったよ……まだ式場とかが決まっただけで特に内容を考えて居るわけじゃなくて……
まあそんな事はどうでもいい、今俺がいるのはコルテットが持つプライベートの『次元航空船』………あれだ、前世で言ったらプライベートで宇宙艦持ってる様なもん
クロノの結婚式も明日に迫り、フェイトが妙にそわそわしているこの時期
クロノが決めていた結婚式には……案の定コルテットからのストップがかかった
ここ数年来で何度ピンチあってるかわからないぐらいなのだ……それに犯人まだみつかってないし……
そんなところに行くのは危険だと……それに報道陣も大量に集まってきてしまうのでクロノの結婚式どころではなくなる
そんでもってその事をクロノに相談してみたのだが……やはり難しかった……
ただ、クロノは式場を決めただけで場所の移動は出来ると………だったら『コルテットが用意出来る式場があるじゃないか』
ま、クロノからには反対されたのだが……『君にめいわくかけられない』って
だけどせっかく誘われたのだ、俺も生の結婚式は前世を含めて見た事がないし
そんでもってエイミィさんに説明したらあっさりOK、式場はコルテットの用意出来る場所に変更って訳だ
ん?どこにあるかだって?………ああ
『無人世界』だよ
まあ無人と言っても荒れ果てている訳ではない、爺曰く一回式揚げるだけで『ピー億円』かかると言う『超』セレブ結婚式
どんな場所かと言うと……vividに出て来たルーテシア親子がいたような世界、自然に覆われた花だらけの小さな世界
そしてこの世界、コルテットの完全なる私有地らしい……ふざけてんだろコルテット……
エイミィさんはテレビでしか見た事がない大式場で式を挙げられると聞いてなんか張り切っているしクロノは毎回毎回礼を言ってくる……あ、もちろん殆ど支払いは俺持ちな
クロノの財布が死んじまう……それでも「それは出来ない」と言って一割だけ払ってもらうが…
あと『俺持ち』って言うのは『俺が払う』と言う事、コルテットから出す気はない
なんだかんだ言って頼りっぱなしだからな……コルテットに……
それに俺、『黄金律』で溜まったお小遣い?が山ほどあるのだ……使っても使っても増えるだけなので別にいいかな~……と
それ言ったらクロノに唖然とされたが……全部俺が稼いだんだぞ……株やら何やらを暇潰しで……
「あ、ケント君」
「ん?はやてか」
「すごいな~この船……プールとかレストランとか全部揃ってるし……」
「俺もビックリだよ……そんでもって局の船より性能いいらしいし……」
「そうなん?」
「爺によると」
で、俺が乗ってる航空船……わけわかんねぇ
言い忘れていたが式場がある世界に行くまで大型船で丸々一日、その間を船で過ごすのだが……金の無駄遣いだろ…
確かに、局の次元航空船はコルテット製の物が殆どのだ、しかし法の下で動く組織が持つ船より民間企業の船の方が性能がいいとは……
それでこの船、プールやらレストランやら簡単なカジノやスポーツ場など……たった一日で何しろって言うんだ………
「ケント君も遊ばへん?主にプールで」
「何故プール……やめとく、女子率高いし」
男もいるんだけどな、主にクロノの同僚で
「なのはちゃんが会いたがっとったで~、なのはちゃん忙しいから会える機会無かったからな~、お礼が言いたいって」
「なのは……俺が治したあの子か?」
「そうそう、体の隅々までケント君にじっくりと観察されたなのはちゃんや」
「そう言われるとなんかエロい、俺が変態みたいに聞こえるからやめて」
「なんならいっそ変態になって私を押し倒してみる?」
「やめとく、好きな人の為に体は大事にしなさい」
「私はケント君好きやで?」
「クロノやロッサ、カリムもだろ?本当に大切な人の為に『好き』っていう言葉はとっておきな」
「むぅ」
プクーと膨れるはやて、ロッサは笑っているが……お前、原作でははやてと結構いい線までいってなかったか?
いや、ロッサはシャッハとか?………はやてはよく分からん
そんでもってなのは……ね……
彼女も責任感じて無ければいいけどな~、溜め込みやすい奴だろうし
いちいち謝られるのはなんか……はっきり言って鬱陶しいし……
転生してから謝られてばっかだからな………一度謝ればそれでいい
それにあれは俺の勝手な自己判断が引き起こした事で……はっきり言って自業自得だしな………
まぁ、溜め込んだままズルズルと引きずるのもよくないから一回会ってみるか……まだまだ時間はあるし……
それにしてもクロノ、あいつ周りに恵まれてんだな………同僚やら部下やら沢山いて……ホント、羨ましいよ……