リリカルな世界で苦労します   作:アカルト

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男の子なら

 

「呼び出し?何だよそれ」

 

『ごめんな~、時間が空いてなかったら別にいいんやけど……』

 

はやてからの通信に首をひねらす

ただただ普通の休日、俺は一日暇でネリアは部屋で何かしてる……てか漫画読んでる

そしてはやてからの要求が『聖王教会に来て欲しい』………どうやらクロノと隊長陣全員も来るそうだ、と、なると……あれだな

 

『内容は……機動六課の事についてや』

 

「なるほどね~」

 

確か…管理システムの崩壊だったか?

カリムが予言した事で機動六課が設立される事になったやなんたらかんたら、後見人にはかの三提督……今考えたらそれに俺が加わるってエゲツイ事になってんだな……

 

「まっ、明日は暇だしな、大丈夫だろ」

 

『ありがとな~、助かるわ』

 

すまなさそうにするはやて……別にぜんぜん大丈夫なのに

ただ毎回毎回動くのが面倒なんだよな……準備やらなんやらでえらく時間食うし

 

てか……なんか早くねぇか?

予言の内容が知らされたのはヴィヴィオが出て来てからだった気もするけど……う~ん

 

『何してるんですか~』

 

『ああネリアちゃん、遊びに来たん?』

 

「ちょっと待てオイ」

 

なんであいつがそこにいる………

 

『え?あ、あ~、お兄様と連絡中でしたか~』

 

「いつ許可出した、てかはやて、さっきの言い方だといつもそっちに行っているように聞こえたんだが」

 

『え?ちゃんと護衛の人もおるしケント君が許可した~、て言ってるけど……』

 

「オイ待てネリア、そっから動くんじゃねーぞ、すぐそっち行くから」

 

『な、なんで怒ってるの!?ただ単に遊びに来てるだけだよ!!護衛もちゃんといるよ!!』

 

「そいつらも俺の名前出して動かしたんだろーが、爺にはちゃんと言ったのかよ」

 

『え、え~と、その~、あの』

 

こいつ……

 

「はやて、確保」

 

『了解や!!』

 

『ちょっ、はやてさん!!バインドの縛り方がなんだがエッチいよ!!』

 

んなもんは知らん

ったく、世話のかかる妹さんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、弁解は?」

 

「ちょっとぐらいいいじゃん、家の中にいるの暇だし」

 

目の前で吊るされてるネリアを木の棒で突つく

反抗的な目をしやがって、反抗期ですかコノヤロー

 

「私だって年頃の女の子なんですー、遊びたい気持ちだってあるんですー」

 

「ほう、爺呼ぶか?」

 

「ネチネチ説教されるのイヤ、呼んだらお兄様のエロ本全部焼却するよ!!」

 

「へぇ、ならお前の部屋にある同人誌全部塵にしてやる」

 

「この人でなしーーー!!」

 

ウガーとバインドから逃れようとするが……俺のお手製バインドだ、そう簡単には抜けられないよ

てか……こいつ、エロ本の位置知ってるのかよ……ん?買ってなかったんじゃ無かったのかって?

………俺もう十九です、性欲だってあるんです

いや、なんかね、フェイトやはやてとか、もう好きな人がいるんでしょ?

なのはに関しても完全にユーノだと思うし……投げやりなわけよ、もう

そう考えたら現実逃避とかもしたくなるのです、ハイ

で、やけになった俺は転移魔法を使って少し外に出て買ったわけです、数冊……

はぁ……それでもフェイトやはやてと比べたらブサイクなんだよな……フラグとか立ったりしねぇかな……無理か、二次創作じゃあるまいし

 

「ちょ~と聞いていいかなーーーネリアちゃん、エロ本って何?」

 

「お兄様の部屋にあったんだよ!!ようやく見つけた!!数は三!!どれもこれも巨乳の女の子!!」

 

「へぇ」

 

ちょっ!?ネリア!!なんでそんなに説明すんだ!!

はやてがなんか怒ってるじゃん!!てか周りに何時の間にか主要キャラ一杯いるじゃん!!

なのはやらフェイトやらも顔が赤いじゃん!!

 

「へぇ~、そうなん、へぇ~、エロ本な~」

 

「ケ、ケント、そ、そういうのはいけないと思うよ!!」

 

はやてさん、フラフラしながら近づいてくるのやめません?

フェイトさん、涙目になるのやめてくれません?よくわからん罪悪感が凄いんですが

 

「なんや~、やっぱりケント君も異性には興味があったんやな~、だったらなんで気付へんのかな~」

 

「はやてさんはやてさん!!全部焼却しとくからこのバインド解いて!!」

 

「りょうかいや」

 

「ちょっ!!はやて!!」

 

なんでそんなに軽々とバインド破壊出来んだよ!?

てか今腕力でブチ切らなかったか!?バインド!?

 

「ケント君ケント君、今日コルテットに行ってもええか~、拒否権は無いで~」

 

「私も行くよ!!強制立ち入り捜査だよ!!」

 

なんの捜査だよ、てか無理だ、今俺がどんだけ恥ずかしい思いしてると思ってる

ただでさえ女性が多い六課でエロ本の話しとか!?

 

「なのはちゃん、明日まで六課を任せてええか~、ケント君がどんなプレイが好きなんか勉強してくるわ~」

 

「え、あ、いっ、行ってらっしゃい」

 

苦笑いで答えるなのは、怖いです、はやてさん

 

「よし、じゃあ私が案内するからね~、お兄様は爺に許可もらっといてね~」

 

「ちょい待て!!誰も許可ださねぇぞ!!爺に許可取りたいんだったら自分で説得しろ!!」

 

それに気になってる人達にエロ本見られるとか取り返しがつかねぇぞ!!

し、しかも……似てるしな、みんなに……

 

「えっ!?ちょっ!?バインド!?」

 

「大人しく言う事聞こうね?ケント?」

 

「えっ、あ、ハイ」

 

笑顔が怖いです、フェイトさん

 


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