旧き結晶と無限の欲望が集い交わる地
死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る
死者達は踊り、中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ち
それを先駆けに数多の海を守る法の船は砕け落ちる
「地上波本部壊滅に管理システムの崩壊、それを阻止する為に立ち上げられたのが機動六課ね~」
「信じられないかもしれませんが……」
暗い表情のカリム、いや、どちらかというとこの部屋が暗いので余計にそう見えてしまうだけかもしれないが……
聖王教会の一室、ぶっちゃけ言うといつもの部屋
そこに集まっているのは機動六課隊長三人と提督クロノ、聖王教会騎士であるカリム……そして俺
部屋にはカーテンが閉められ薄暗く、その中心に浮いているのは一枚の魔力で出来た紙………なるほどね
「ロストロギアがきっかけで始まる、管理局地上本部の壊滅と管理システムの崩壊」
「情報自体が不確定というのもありますが、管理局崩壊と言う事自体が現状ではあり得ないことですから」
まぁ、そりゃそうだよな、現状で管理局と真っ向から対立出来る組織なんてコルテットぐらいだし、それにいくらコルテットといえども出来る事は経済面での攻撃、持っている戦力などでは圧倒的に管理局、てかコルテットは何だかんだ言っても企業、司法組織と対立なんてあり得ない
だからと言って他の組織には管理局と対立出来るほどの力はない、聖王教会は微妙な所だがそれでもやはり管理局に軍配が上がる、管理システムの崩壊など出来ない
「そもそも、地上本部がテロやクーデターにあったとして、それで本局まで崩壊……なんて物も考えづらいしな」
ホントだな~、てか俺がここにいる理由がよく分からん
今の今まで流れで深く考えてたけど俺って殆ど無関係なんだよね、一応少将だけど形だけだし
あれからの事?そだな~
まず寝た、俺の部屋で三人
いや、本当に自分の事褒めたいよ……右見ても左見てもエロイ体つきして、なおかつエロイ格好した美女が寝てるんだぜ?
もうね、自分の理性抑えるの必死だった、そんでもってはやてもフェイトも寝ぼけて俺の腕に抱きついてくるし……胸あたるし……途中で抜け出そうとしたら思いのほか力が強くて抜けられないし………ぶっちゃけ寝不足、気づいたら間違いおかしてたなんてオチねーぞ
そんでもって朝起きて聖王教会へ、もともとこの為のメールでここまでなったんだよな、忘れてないぞ?
で、みんなが集まったら六課が出来た理由について、知ってるんだけどね、原作知識で
俺はどちらかというと二時創作でよくある『予言の改変』が怖くてきたんだけど……何だかんだ言って大丈夫そうだ
そえフワ~と考えている間にもトントン拍子で進む話、地上本部のレジアスがどうやら予言がどうやら
一番いい方法がヴィヴィオを上手く保護する事だよな、『ゆりかご』もヴィヴィオがいないと動かない筈だし
てか転生者がどこで介入してくるかが全くの謎なんだが……管理局アンチな転生者ならばStsを逃す事は無いと思うんだが……これを逃せば次はエクリプスぐらいだし……
「ポケ~としてるけど、大丈夫か?ケント?」
「ん?ああ、大丈夫だよ」
気づいたらカーテンも開けられて辺りも明るい、予言の披露は終わったらしい
皆の顔はやはりどこか暗い、妥当か?
「確かに、予言の内容自体はコルテットに直接的に関係があるわけでもない、だけど他にも解読出来ていない不明な予言だってあるんだ……気は抜けない」
「不明な予言?何だよそれ」
初耳だぞ?
「私の予言は解読自体が難しいですから……今回お話したのは解読がほぼ終わっている予言でしたが同じ時期に出された予言もあるのです……解読は進んでいないのですが……」
「ふぅん……」
聖王教会も大変なものだ、もう古代の文字と化した文章を一つ一つ解読していかないといかないとは….
「気がかりなんは相手方がケントくんを狙ってる理由なんよ、いくらレアスキルが稀少とはいえここまでのリスクを背負ってするもんじゃないし……」
「ケント自身も相当な魔導師だもんね、なのにあそこまで相手が執着する理由が分からない」
だよな、ぶっちゃけ俺を捕まえる為に物凄い数のガジェット無駄にしてるしな……後方である四番も投入したぐらいだし……
「まぁ、そこら辺は何とかなるだろ、最終的な目的さえ防げばいいんだし」
スカリエッティの計画はあくまでも管理局に対するテロ、ゆりかごを落として戦闘機人無効化すればお終いだし……その計画の延長線上に俺がいるだけだと思うしな……
脳味噌も放っておいたら勝手に暗殺されるし……Stsが終わったらコルテット内部の事の処理をすればいい、時間はたっぷりあることだしな……
「そういえばケント、君がレジアス中将に一声かければ地上本部の守りが硬くなるんじゃないか?」
「確かにそうだ」
アレ?結構問題解決した?