僕、天海春香の弟です。   作:YAYOI@小説書き始めました

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今月3本目の投稿です。無我夢中で書いてたら、文字数がとんでもなく多くなってしまった....


第10話【女装メイド喫茶】

事務所でライブの出演者を確認し、女装メイド喫茶での服装も借りることに成功した。

そして、文化祭当日を迎えた。

 

「あぁ...ついに今日か...」

 

「そうだね冬乃!」

 

嬉しそうに笑顔を向ける春香。

 

なぜそんなに嬉しいのか。

わけがわからない。

 

「なんでそこまで喜ぶんだよ...」

 

「えー!だって、冬乃のメイド姿が見れるんでしょ?そんな機会滅多にないじゃない!」

 

「いや、メイド姿って言ってもアイドルの衣装だし想像してるメイド姿とは違うからね」

 

「いやでも、おかえりなさいませ、ご主人様!とか言っちゃう冬乃を想像しちゃうと...あぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

「あ、姉ちゃんが壊れた」

 

俺は、壊れた春香をよそに、学校へと向かった。

 

 

 

@

 

 

 

 

「おはよー奏多」

 

「おー、おはよー、冬乃、今日は文化祭だな!」

 

「あぁ...嫌になるぜ」

 

「そうそう、今日の女装メイド喫茶だけど、プロデューサーに話したら、冬乃一人じゃ楽しくないからって言って、奏多の話をしたら、奏多の分も用意してくれたわ」

 

「は?なんで俺まで?てか、服のサイズ大丈夫なのかよ?」

 

「あぁ、大丈夫だ。その辺の細かいところ、前に身体測定で細かく教えてもらっただろ?あれを言ったら、それに近いサイズの服を用意してくれたんだ」

 

「なんて気前のいいプロデューサーだ...ってそうじゃねぇ!!!なんで俺まで!!!」

 

「まぁいいじゃん、騙されたと思ってやってみなよ!」

 

「ま、まぁ、服まで用意されちゃ拒むわけにはいけねぇからな」

 

「よっしゃ!ありがと!」

 

ニコッ

 

「お、おう」

 

この時奏多は、一瞬ドキッとしてしまうのであった。

 

「(いやドキッじゃねぇよ!なんで親友でしかも男のやつにドキッとしなきゃなんねぇんだよ!)」

 

奏多は葛藤するのであった。

 

「でも、2人だけじゃあれでしょ?他にもやる人いるんか?」

 

「ああ、それなら俺がこっちで集めといた。服は普通にド◯キで売ってるようなメイド服にしてもらった」

 

「あぁね」

 

「とりあえず今日はがんばろー!」

 

「おう!」

 

 

 

 

@

 

 

 

 

そして文化祭、女装メイド喫茶のために、着替えを始めた。

 

「うわぁ...改めて思うとこの服着ておかえりなさいませご主人様とかいうのかー」

 

「冬乃はまだいいじゃねぇか、俺なんて女装すること自体初めてなんだからな」

 

「あ、ちなみにだけど奏多」

 

「なんだ?」

 

「服以外にもウィッグ用意してるから」

 

「そりゃウィッグも用意してくれないと意味ないd...って、!?」

 

「何びっくりしてんだよ、ツインテールのウィッグじゃないか」

 

「いや、待て待て!お前、俺にツインテールが似合うと思ったのかよ!?」

 

「ああ、だからツインテールにしてもらった」

 

「正気かよ!!!」

 

「正気だ」

 

「うわぁ...その冷静フェイスでそう言われると調子狂うなぁ...」

 

そして俺は、着替えるために服を脱ぐ。

 

「よいしょっと」

 

「うわっ、ちょ、」

 

「ん?何?男同士だから普通でしょ?」

 

「いや、そうとは言っても一応アイドルなんだしその辺は...」

 

「あれぇ〜?ひょっとして少しどきっとしちゃった?」

 

「ど、ドキッとなんかしてねぇ!」

 

「そう言いつつ、顔真っ赤だよ〜?」

 

「っ!!!!」

 

奏多は、赤面して更衣室の外に出てしまった。

 

 

 

@

 

 

 

「はあ...はあ...」

 

あんなの反則だろ!あの女の子の見た目で、しかも服脱いだ時、男なはずなのにちょっとだけ胸ありそうな気がしたし、少し柔らかそうな気も...って、ダメだ!

あいつは親友だし男だぞ!?

正気を保て!!!俺!!!!

 

冬乃の知らない所で、奏多は一人葛藤した。

 

 

@

 

 

「す、すまん、取り乱した」

 

奏多が戻ってきた。赤面していたのも治っていたようだった。

 

「で、とりあえず服だな、どれ着るんだ俺たちは?」

 

「えーと、それがね...」

 

俺は、事務所から借りてきた服2種類を取り出した。

 

「...は?」

 

一つは青色を基調とし、ポイントに水色を配色し、短パンスタイルになっており、ボーイッシュな女の子、というスタイルの服だった。おそらくこれは冬乃が着るのだろう。

 

対してもう1つは、ピンク色を基調とし、ポイントに白色を配色し、ふわっとしたドレススカートと言えばいいのか?それのミニスカートになっているものだった。

 

「は、俺これ着るの?」

 

「当たり前だろ、奏多!お前の被るウィッグと合うものって言ったらこう言うのでしょ!」

 

「何堂々と言ってんだよ...まぁ着るけどさ」

 

「やったぜ。」

 

そして、俺は服を着る。

 

「おぉ〜...!」

 

鏡に映る自分を見ると、そこには、紛れもない美少女のアイドルが、そこにはいた。

 

「そりゃこれ見たら美少女に見えるわけだ」

 

奏多が顔を赤面させるのがよくわかる。

 

そして、そんな奏多に顔を向ける。

 

 

「っ.....!!!」

 

奏多は、案の定赤面していた。

 

「奏多、赤面してるぞー」

 

「うっ、うるさい!!!!」

 

「まぁでも俺も鏡で見たら、奏多が赤面する理由、わかった気がする」

 

「でも、文化祭の間は赤面はできるだけしないようにしとけよ」

 

「わ、わかってるわ!!!!!」

 

「んじゃ、お前の番だぞー」

 

「お、おう」

 

そして、奏多が着替えている。

 

「すまない冬乃、手伝ってくれないか?」

 

「何をだ?」

 

「ウィッグと服だよ」

 

「なんだよ全部かよ」

 

「うん」

 

「しゃあないなぁ、ほら、ウィッグと服、貸せよ」

 

とりあえず奏多からウィッグと服をもらい、ウィッグと被ってもらい、服を着てもらった。

 

 

 

 

@

 

 

 

 

「おーい、準備できたぞー」

 

服を着終わった俺は、鏡を貸してもらうことにした。

 

実は、ウィッグと服を着るまで、鏡を見ないことにしていた。

実は俺も、冬乃みたいに可愛くなれるんじゃないか、と若干内心ワクワクしている。

 

そして俺は、恐る恐る鏡を見る。

 

 

「......は?」

 

その鏡に映し出されていたのは、ツインテールで、小柄で、ロリっぽいイメージある美少女だった。

 

「これ、俺かよ...?」

 

「そうだぞ、奏多。俺よりも可愛いんじゃないか?」

 

「いや、そりゃない!けど、若干自分の姿みて、ちょっと可愛いなって思ってしまった。」

 

「ありゃぁ?ひょっとして何か目覚めちゃった?」

 

「そ、そんなわけないだろ!!!」

 

そう言ったものの、赤面した自分の顔が鏡に映ると、美少女が赤面しているように見えてしまう。

やばいやばい!これは色々な意味でやばい!!!!

 

「と、とりあえず用意できた行くぞ!!!」

 

「おうw」

 

奏多は照れ隠しのように、急いで更衣室を出るのであった。

 

 

 

 

 

@

 

 

 

 

 

「「いらっしゃいませ!ご主人様!!!!」」

 

そんなこんなで、女装メイド喫茶が始まった。

 

女装メイド喫茶は大盛況。

俺たち二人の姿を見て可愛い!という人が大半であった。男たちは、やばい目を向けてくる者もいれば、羨ましそうに見つめる者もいて、その視線は様々だった。

 

「ここが、765プロダクションで今人気の「男の娘アイドル」天海冬乃くんが在学している中学校です!今日はここで文化祭があり、女装メイド喫茶という出し物で冬乃くんがいるということです!」

 

ネットでは、俺がここで文化祭をしていて、女装メイド喫茶を開いているということがSNSで拡散され、学校前にたくさんのマスコミが集まる始末となり、そのマスコミを学校に入らせないようにするために、先生や警察、警備員が頑張っていた。

 

「はぁ...まさかここまで盛況するとか聞いてねぇよ...」

 

「そうだな...」

 

冬乃、奏多共に休憩時間に入ったのだが、相当の盛況に疲れていた。

 

「だけど、現状で既に予算を大幅に超えてプラスになってる!まだまだ売上伸ばそう!!!」

 

「ああ!!!」

 

そう心に決め、頑張ることにした。

 

そして、休憩時間が終わり、また俺たちは、「いらっしゃいませ、ご主人様!」と連呼していた。正直この言葉を喋るのに慣れている奏多と冬乃は、ちょっとおかしいんじゃないかと思い始めているのである。

 

 

 

 

 

@

 

 

 

 

「えーっと、ここが冬乃が通ってる学校か...って、門の前がすごいことなってるな!?」

 

プロデューサーは、冬乃の学校に行き、ライブの出演者も連れてきた。

 

「よーし!冬乃に会いに行くぞー!」

 

「そうね。春香」

 

「うっうー!文化祭ライブですー!」

 

「やよい、そこまでテンション上がらなくていいんじゃない!?」

 

「だって伊織ちゃん、私の学校、そんな大きくないから...」

 

「あぁもう!やよい、そんな悲しいこと言わない!!!楽しめればそれでいいのよ!!!」

 

「そ、そうだよね!伊織ちゃん!!!」

 

「んっふっふー、ここが冬乃っちの学校ですかぁ...」

 

「よーし、冬乃っちの可愛いとこパシャパシャしますか!」

 

「こーら亜美、真美!!」

 

「うわうわぁ!りっちゃんがいじめてくるー!」

 

「いじめてないわよ!!!!」

 

「あらあら〜、これは冬乃ちゃんの学校ねー。私の通っていた学校に似ているわー。あら?ここ、私の通っていた学校だったわ〜」

 

「ふーん、ここが冬乃の中学校?なんでもいいから寝ていいかな?美希、眠いの...あふぅ。」

 

「み、美希ちゃん、寝ちゃだめですぅ...」

 

 

「ここが冬乃ちゃんの学校かぁ...僕より女の子の格好して、しかも僕より似合ってるなんて、僕、女の子として悔しいよ...」

 

「ここが冬乃の学校かぁ...沖縄で中学校の時、友達と遊んだの思い出すなぁ〜!」

 

「ここが、冬乃の学校、ですか...女性の格好した冬乃、男性なのに女性の格好が似合う、誠、面妖なことですね」

 

そう、この話を通したとき、ライブに出れる可能性は全員あった。だけど、仕事の都合で、全員出れるかわからなかったんだ。

でも、無事に全員ライブに出演することができた。

どうしてそんなことができたか、だって?そりゃ、もちろん、プロデューサーである俺が頑張ったから!

 

「あ、律子さん」

 

「なんです?プロデューサーさん」

 

「今日のライブ、律子さんにも出演してもらいますよ!」

 

「えっ、えーーーーっ!?そんなの聞いてませんよ!」

 

「でも、昔はアイドルだったんですから、元アイドルの本領発揮してくださいよ!」

 

「そんないきなり無茶な...でもこの場だと引くに引けないですね...しょうがない、やりましょう!!!」

 

「よし!じゃあみんなはライブ会場である体育館の方に向かってくれ!俺は冬乃のところに行ってくる!」

 

「えー、亜美たちも行きたいよぉ〜!」

 

「そうねー、冬乃ちゃんの姿、見てみたいわねー!」

 

「それは、ライブまでのお楽しみ!さあさあ、体育館にみんな向かった!」

 

「「「はーい!!」」」

 

そして、プロデューサーである俺は、冬乃の元へと向かった。

 

 

 

@

 

 

 

 

「えーと、冬乃のやっている女装メイド喫茶はどこかな?」

 

女装メイド喫茶を探していた。

 

女装メイド喫茶は3階、二年A組の教室

 

「お、看板だ!なるほど、3階の教室だな!」

 

 

 

@

 

 

 

看板に書いてある通りの場所へ向かうと、そこには行列ができていた。

 

「うわぁ、評判だなぁ!」

 

そして、順番待ちが終わり、俺の番がきた。

 

「お帰りなさいませ、ご主人様!!!!」

 

「あ、ああ」

 

「.........」

 

「えぇーーーーーーー!!!???」

 

 

 

@

 

 

 

そこに現れた客は、まさかのプロデューサーだった。

 

「プロデューサー、なんでここに!?」

 

「ああ、そりゃライブだしな、俺も来るわけだし、誰がライブに出るかも説明しにきた」

 

「なるほど、それなら仕方ないですね...って、そうじゃない!」

 

「こんなところ見られたら恥ずかしいですよ...」

 

「気にしないで!これからもっとそういう服着るんだし!」

 

「いやそういう問題じゃ...」

 

「そう、ライブの出演者だが、765プロ総出で出演することになった」

 

「えぇ!?予定とか大丈夫だったんですか!?」

 

「ああ、それをなんとかするのが俺の仕事だからな!」キリッ

 

うわぁ...この人、めっちゃイキってるよ...

そう心の中で思った。

 

「そういえば、隣にいるのは誰だ?」

 

「あ、僕は片桐奏太です、冬乃の親友です」

 

「実はこいつ、この見た目で男なんですよ」

 

「ちょ、やめろ、冬乃からかうなって!」

 

「そうか、奏太君か、よろしく!俺は765プロのプロデューサーの赤羽根健治だ」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

俺は今、面白い案を考えついた。それをプロデューサーに話す。

 

「なぁプロデューサー、奏多もライブに出演してもらうってどう?」

 

「あ、それいいんじゃない!?意外と見た目も可愛いし!」

 

「ちょ、いきなり話進めんなよ冬乃!!!俺がライブの舞台の立つ!?しかも765プロアイドルと一緒に!?いやいやそれはちょっと!?というかプロデューサーさん可愛いってなんだよ!?調子狂うよ!?」

 

そう言って奏多は赤面しまくり、慌てふためいた。

 

二人には、その光景が、ツインテールの可愛い美少女が、顔を赤くしあたふたしているようにしか見えなかった。

 

その時、校内放送が流れた。

 

「765プロダクション様によるライブ開始まで、残り30分となりました、出演者及び関係者の皆様は、体育館に急いでください」

 

ライブの開催時刻まで残り30分、のアナウンスだった。

 

「プロデューサー、行きましょう!!!」

 

「そうだな!!!行こう!!!」

 

「おっと、奏多、お前も来いよ!」

 

「は!?まじで俺も出るのかよ!?」

 

「当たり前だろ?ひょっとしたら俺と同じように男の娘アイドルになれるかもな!」

 

「いや待てそんなの期待してないって!って、先行くなよー!!!!!」

 

そして俺たち3人は、体育館へ向かう。プロデューサーと俺は、ライブ成功を祈った。奏多は完全に巻き込まれた形になるが、これで俺と一緒に男の娘アイドルとして活動する事が出来たら、気分的にも楽だなぁ...と、余計なことを考えるのであった。

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