Medaro IS メダルと共に   作:アマゾンズ

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転校生登場

束がファーストメダルを復元(三枚のみ)

悪魔型が復活


第九話 悪魔の復活

あれから数日、将矢は束に課せられた地獄の特訓の前編を朝にこなしつつ、アークビートルとティタンビートルの武装威力を試していた。

 

「やっぱりアークビートルはプロミネンスが強力だな・・・・ティタンビートルも重量級だと銘打っているけどそれなりに速い」

 

『だけど、アークもティタンも試してみたんだけど重いんだよな』

 

『ああ、パーツに重量を感じる』

 

二人の意見は重いということであった。これはメタビーとロクショウの二人、つまりはメダルの練度がパーツに追いついていないのだ。

 

アークビートルとティタンビートル、この二機は搭乗者でもある将矢にも技量を求め、その補助役であるメダルにも技量を求めてくるのだ。

 

重量を感じ、動きにくいと感じるのは成長の余地があるということである。

 

『アークとティタンを俺達本来のパーツ並に扱えるようにならなきゃな!ロクショウ、仮想ボディで相手してくれ!』

 

『ふ、良いだろう』

 

メタビーとロクショウは仮想ボディによる特訓を始めた。ロボトルではないため頭部以外のパーツを切り替えながらの特訓である。

 

特に重量を感じるアークとティタンのパーツを使い。戦闘でを行うことで熟練しようとしている。

 

同時に二人に当てられたのか将矢も訓練の続きを始めた。

 

「二人に追いつけないないなんて嫌だからな。この特訓・・・キツいけど」

 

新たな目標を見つけた将矢は地獄の特訓を再開するのだった。

 

 

 

 

 

同時刻、束の移動研究所で束はロストテクノロジーと化していたメダルの培養技術、コピー技術などの基礎理論、あらゆる資料を発掘し調べ上げ実験を重ねた結果、遂にファーストメダルの復元に成功したのだ。

 

最も、試作であった何も絵柄が描かれていないメダルは戦闘プログラムだけを取り入れ自意識が芽生えなかった。

 

ファーストメダルとして復元させたのはクワガタ、カブト、そして悪魔のような羽の絵柄が描かれているデビルメダルであった。

 

「やっぱり最重要機密扱いだったメダルに関するロストテクノロジーを復活させるのは、流石の束さんでもかなり骨が折れたよ」

 

束は培養液らしき物に入っているクワガタメダルとカブトメダルを見つめながら、呟いた。

 

デビルメダルは完全な形で復元されており、自意識があった。しかし、余りにも戦闘意欲が強すぎる性格だったのだ。

 

「スラフティンをもう一機、作ることが出来ればなぁ・・・あれ、つーくんとメタビー達が意気投合して偶然、出来た機体なんだよね」

 

束はファーストメダルの復元の他に、スラフティンをもう一度作り出せないかと研究していた。

 

だが、メダルをISの基礎フレームに組み込もうとすると反発が起こり自壊してしまうのだ。

 

何度も何度も搭載実験をした結果である。コアを載せていないフレームはいくらでも作り出せるが、メダルだけはそうもいかないのだ。

 

「スラフティンのデータ、今一度欲しいなぁ・・・特に戦闘データと起動中の親和データさえあれば、私だけが使うスラフティンの二号機が作れるかも知れない」

 

束の本来の目的は彼女の内にある為、それはわからない。だが、今の情勢を許せないのは確かだ。

 

「クーちゃん、三体の手入れ終わった?」

 

「はい、万全ですよ」

 

盲目である事をアピールするかのように閉じられた瞳、銀の髪、彼女はクロエ・クロニクル、束の助手である。

 

将矢と彼女は面識はあるが、挨拶程度の会話しかしたことがないため印象はうすい。

 

「仮のからだとはいえ、やはり怖いものですね・・・悪魔の身体に触れるというものは」

 

「彼らはメダルがないから動かないよ・・・それに、完全起動にはスラフティンがどうしても必要だからね。あの子は私のコアが使われていない、今現在で唯一無二のISなんだ。それに」

 

「それに・・・・?」

 

「私の可愛い子供達が他人に戦いを強要されているの頭にきてるから・・・!」

 

「束様・・・」

 

束がファーストメダルとパーツを復活させたのは、ある機体の攻撃力とデストロイ、サクリファイスとデータに名前のあった破壊系の武装をISに搭載するためであった。

 

ISを破壊するIS、その試作として蘇らせたのがブラックメイル、ベルゼルガ、ブロッソメイルの三機であった。

 

「ゴメンね・・・嫌な役を押し付けて」

 

蘇ったメダロット達は何も言わない。メダルが組み込まれていないのだから当然といえば当然である。

 

「デビルのファーストメダルはつーくんに渡して、くーちゃんにはカブト、私はクワガタを持つよ」

 

「よろしいのですか?貴重なファーストメダルを私が持っても」

 

「私に射撃は合わないからね、カブトのファーストメダルはくーちゃんが心配みたいだし」

 

「スラフティンのようにメダルが搭載できるISを作り上げられたら、その時は全てのISを停止させ破壊するよ。ISを元の姿に戻すために」

 

束の目的はISを本来の姿に戻すことであった。幼稚な見返しで世界を滅茶苦茶にしたと、その贖罪でもありISの産みの親としての責任だ。

 

「デビルメダル・・・そして、三機の悪魔達、つーくんを頼んだよ」

 

祈りの込められたデビルメダルは新たな主のもとへと向かうことになったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、IS学園の一組では転校生が二人来るとの話題で持ちきりであった。一夏と箒は喧嘩でもしたのか話をしている様子がない。

 

セシリアは将矢と戦った時に参考用に記録として残していた映像を端末で見ていた。

 

将矢はメタビー達とアーク、ティタンをどれだけ効率よく運用出来るか相談している。

 

一夏はトレーニングの雑誌などを読んでおり、自分の鍛錬に使えないかと考えているようだ。

 

 

それぞれが過ごしていると教師が教室に入ってきてショートホームルームを始めた。

 

「本日は転校生が来ています!それも二名です!入ってきてください」

 

真耶の声で二人の生徒が入ってくる。一人は金髪を束ねた男子生徒、一人は眼帯と銀髪が特徴的な女の子だ。

 

「自己紹介をお願いします」

 

「フランスから来ました。シャルル・デュノアです!みなさんよろしくお願いしますね」

 

女生徒達はもう一人のイケメンが来たことで騒ぎ始めたが、千冬の一喝によって静まった。

 

「では、自己紹介を」

 

「・・・・」

 

「あの・・・」

 

「ラウラ、自己紹介をしろ」

 

「はっ!教官」

 

「私は今や教官ではない。教師である身だ。控えろ」

 

「分かりました。ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「それだけですか?」

 

「それだけだ。!!」

 

ラウラと名乗った少女は、一夏が座っている机へ真っ直ぐ向かった後、不意を突くように平手打ちをした。

 

「っ!いきなり何しやがる!?」

 

「認めない、貴様があの方の弟など認めるものか」

 

「過激だなぁ・・・」

 

「む?」

 

気が済んだのか離れようとすると、将矢と目が合ってしまった。ラウラからすれば、何の事はない一般人の印象を受けるが何か異様な雰囲気を感じていた。

 

彼の左右で何かの存在が、彼を守っているような感覚を味わったのだ。だが、気の迷いだと割り切りラウラは自分の席に着いた。

 

「(あれが男性操縦者の二人・・・白式よりも、できればデータが不足しているスラフティンのデータを盗んでこいって指令を受けたけど・・・・でも、やるしかないんだ)」

 

シャルルは本来の自分にある男が抗えない肉体の武器を使ってでも、スラフティンのデータを盗み出そうと考えていた。

 

その考えに反応したのがスラフティンの内部にいる。黒のメダロットたる存在、黒いKBTであるブラックビートルであった。

 

『マスターを狙い、私達の器であるこの機体のデータを狙っているのね・・・シャルルって子にはお仕置きをしてあげる必要がありそうだわ。ククク・・・楽しみね』

 

ブラックビートルは自分の腕にある砲身を見て笑っていた。人間でなくても嬉しい、楽しい、怒る、哀しいといった感情を持っているのだ。

 

そして、デビルのファーストメダルは将矢のもとへと届けられようとしていた。

 

同時に送られているブラックメイル、ベルゼルガ、ブロッソメイルのパーツも将矢のパソコンへ転送されて来ている。

 

今はまだ眠れる悪魔達、狩りの時間をじっと待ち続けているのだ。




悪魔型三機が復活です。

スラフティンの二号機フラグ、折りますか?回収しますか?

ファーストメダル復元!

次回はラウラから喧嘩を吹っ掛けられます。自国の機体が最強だと信じて疑わないラウラ。

その時、冥界から蘇った悪魔たちがラウラを獲物とし、狩りと称した蹂躙をする。

そして、存在を取り込まれた時、メダルにある魂の輝きが目を覚ます。

それでは次回!!
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