Medaro IS メダルと共に   作:アマゾンズ

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メダフォース!はつどう!!


戦闘シーンを書く時はロボトルファイト!かストライクエネミーを聴いて書いてます。


第十二話 信じる炎の魂(パワー)!

『合意と見てよろしいですね!?それでは、ロボトルゥゥゥ!ファイトォォ!!』

 

 

スラフティンを確認し、四足の獣の姿となったブロッソメイルは素早く背後を取ろうとしてくる。

 

しかし、デビルメダルが特性を知っているため、アドバイスを出し背後を取らせないよう注意を促す。

 

「なるほど、束姉さんが使う時には注意しろって言ってるのが相手をしてる今なら分かる。コイツは本当に化物だよ」

 

自分で使用している機体や物というのは、相手にしてみて初めて凄さが分かるのだ。

 

仮に将矢がビーストマスターやゴッドエンペラーを相手にしたらどうなってしまうか?一夏と同じようにその存在感に圧倒され、恐怖を植え付けられるだろう。

 

ましてや彼は戦闘が得意ではない。勝利し上達してきてはいるがほとんどがメタビー、ロクショウ、そしてデビルメダルの戦略アドバイスがあってこそだ。

 

「うわっ!?」

 

考えている間にメダチェンジした黒いブロッソメイルに左腕を噛み付かれてしまい、振り回されてしまう。

 

「うわわわわ!」

 

『将矢、チャンバラソードで軸を取れ!出来なければやつの頭部を斬りつけろ!』

 

「うわわわわ!こ・・・のお!」

 

右腕のチャンバラソードで頭部に斬りつけるとブロッソメイルはダメージに怯み、腕を離してしまう。

 

同時に距離を取り、神経を集中する。メダチェンジ状態であるレクリスモードである限り背後を取られた瞬間、こちらは敗北してしまうからだ。

 

『タイムオーバー、メダチェンジ解除』

 

「?メダチェンジが解除された?」

 

『油断するな!織斑教員の姿で来るぞ!』

 

「っう!?」

 

ロクショウの喝で咄嗟にチャンバラソードで防ぐが、黒い暮桜の猛攻は現役の戦士だった千冬の技術そのものだ。訓練しているとはいえど付け焼刃の戦闘力に等しい将矢は猛攻を受けきれず吹き飛ばされてしまう。

 

「ぐあああああ!?」

 

『左腕、ダメージポイント100。機能停止、機能停止!』

 

「うう・・・ピコペコハンマーが・・・!」

 

主力武器であるピコペコハンマーを潰されてしまい、威力のある攻撃ができなくなってしまった。しかも、中にはラウラがいる、己の技術以上の動きを機械的にさせられているため、その負荷は計り知れない。

 

それと同時にピットからはシャルルと一夏が声をかけてきていた。

 

「早く助けてあげて!」

 

「将矢!俺と代われ!!スラフティンを俺に!」

 

「いい加減にしてくれ!起動できないって何度言えば!うぐあああああ!?」

 

ブロッソメイルの姿に変わったレーゲンは将矢を殴り飛ばし、追撃する。殴り続けながらキックで足払いした後、足を掴み何度も何度もまるでタオルをバサッとするように叩きつけた。

 

ヘッドシザースの角は砕け、両肩も骨にあたるパーツが剥き出しになり、頼みのチャンバラソードも折られてしまい、脚部もボロボロになっていく。

 

「ぐ・・・がはぁ!」

 

壁へ投げつけると今度は暮桜の姿をとり、黒い雪片で猛攻を仕掛けてくる。防御しか取れる手段がないため、受け続けるしかなかった。

 

「ぐあああああ、ああああ!」

 

『全体ダメージ、93,94,95,96ダメージ、危険域突入、損傷率97パーセントオーバー』

 

「ううう・・・目が・・・霞んで」

 

将矢自身も怪我を負っていた、叩きつけられた衝撃で頭部の一部分を切ってしまったのだ。

 

『視覚センサー機能停止、機能停止!』

 

瞬間、スラフティンは解除されないまま両腕を脱落させ、将矢自身も気絶してしまった。しかし、ロボトルは続いていると判定されているため、勝敗が表示されない。

 

黒いブロッソメイルはゆったりとした足取りで、ボロボロの状態であるヘッドシザース形態のスラフティンへ近づいていく。

 

とどめはゆっくり刺してやると、言わんばかりの余裕を見せつけて拳を振り上げた。

 

 

 

 

 

 

「将矢!ダメだよ!一夏!!飛び出したら危ないよ!!」

 

「離せ!シャルル!!アイツは戦えなくなったんだ!今度は俺が!」

 

「機体もないのにどうやって戦うのさ!現状を見なよ!!」

 

「だけど!俺がやらなきゃ!」

 

一夏は自分が飛び出し、レーゲンを倒そうと躍起になっていたが、シャルルが背後から羽交い締めにして止めていた。

 

自分の姉の技術を他人が使うのは許せない、使っていいのは姉だけだ。そんな気持ちに支配されており、一夏は今の自分の状態を鑑みることなど出来るはずがなかった。

 

 

 

 

 

そんな中、気絶した将矢は何かの映像のような物を見ていた。それは一人の老科学者がこちらへ話しかけてきているような映像だ。

 

『ロクショウ、明日は釣りに行こう』

 

『はい、教授』

 

『ロクショウ、今日は雨が降りそうだなぁ・・・黄金のカブトムシを頼むよ』

 

『はい、教授』

 

「ロクショウの記憶?」

 

どうやらロクショウの意志が宿るクワガタメダルが、ロクショウの記憶を見せているようだ。

 

『ロクショウ、わしが宇宙にいる間・・・お前はメダルとなってしまったんだのう・・・だからこそわしから頼みがある、この遺跡でお前を発掘した人間を助けて欲しい。お前を発掘する人間はきっと善い気持ちを持っているはずじゃ。わしもしばらく宇宙を旅するが、また再び会おう、その時はお前のパートナーを見せてくれ・・・ロクショウ』

 

『はい、きっとお会いできる日を待ってます』

 

映像が終わり、将矢はロクショウの背負っているものがわかったような気がした。

 

「ロクショウはこの人との再会の約束を果たすために・・・何年間も待ってるのか。なら、ここで」

 

『そうだ、ここで立ち止まっているわけには行かない!』

 

「ロクショウ!!」

 

『将矢、黙っているつもりはなかった・・・だが』

 

「良いんだ。あの教授と約束したんでしょ?必ず再会するって」

 

『それにお前というパートナーも見せたい』

 

「なら!」

 

『行くぞ!!』

 

 

 

 

 

 

現実世界では黒いブロッソメイルが拳を振り下ろした瞬間であった。その時、その場にいた全員の目に信じられない出来事が映ったのだ。

 

「うおおおおおおお!」

 

意識を取り戻した将矢と呼応するかのように、スラフティンがボンッ!という音と共に、まるで脱皮を果たした昆虫の如くボロボロだった全身のパーツが完全な姿で修復されたのだ。

 

『スラフシステム強制発動。プロトスラフシステム、消滅します』

 

黒いブロッソメイルの拳を右手で受け止め、完全修復されたピコペコハンマーの一撃を腹部へ繰り出し、吹き飛ばした。

 

「な、なんだよ・・・あれ!?」

 

「スラフティンが・・・脱皮した!?」

 

一夏とシャルルの二人を始め、その場にいた全員が口を開けて驚きを隠せない。ISの完全修復もそうだが、ISが脱皮をするというのは前代未聞だ。あの束ですら想像つかないことだろう。

 

スラフティンのコアであるメダルが激しい輝きを見せるとその背中には昆虫の羽根のような輝きと成層圏を突き抜け、宇宙へと届かんばかりのエメラルドグリーンの光の円柱がスラフティンから発せられている。

 

「な・・なに?あの輝きは!?」

 

「綺麗ですわ・・・」

 

観客席で観戦していた鈴とセシリアは驚きながらも、その輝きを美しいと感じていた。

 

とある方法で学園を盗撮している束は興奮状態であった。

 

「あ、あれが!資料にあったメダフォース!?すごい!すごいよ!つーくん!!つーくんのメダルは純粋のレアメダルだったんだね!?」

 

黒いブロッソメイルは暮桜とブロッソメイルを半々にしたような姿となり、スラフティンへ向かっていった。

 

『「おおおおおおおおっ!でやあああああ!!」』

 

【メダフォース!!たていっせん!はつどう!】

 

将矢とロクショウの呼吸が一つとなって放たれた衝撃は、地を走る光となりレーゲンを完全に捉え、その攻撃を受けたレーゲンは溶け出し、中からラウラが吐き出された。

 

その顔は安らかで呼吸があるからには生きているのだろう。溶けたレーゲンは素体とコアだけが残り、武装はスクラップに近い状態になっている。

 

『やった・・な・・・将矢』

 

「ロク・・・ショウ、俺、もう・・・ダメ」

 

『俺も・・・だ』

 

メダフォースを発動し終えたスラフティンは解除され、将矢も前のめりに倒れて再び気絶してしまった。

 

これによって試合自体は無かった事にされてしまったが、スラフティンは再び狙われることになってしまうであろう。

 

アリーナの観客席ではスラフティンを手に入れようとする女尊男卑の生徒達が不敵に笑っていた。




大逆転のメダフォース発動です。

これによって女尊男卑思想者、IS委員会、あらゆるところからスラフティンをよこせと言われるようになります。

次回はイッキ打ちとなります。

偽物とはいえど姉を倒された一夏がもう一度勝負しろと言ってきます。

そこへ現れるのはヘラクレスオオカブトのKBTと神帝。

神帝が怒りのあまりメダフォース発動!?

では、次回に!
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